私たちの身体の元気のカギ!ミトコンドリアの働く仕組み

入居期間:2020年4月~2025年3月
細胞内のエネルギーを産生する小器官であるミトコンドリアは、その構成タンパク質と脂質をサイトゾルから取り込み、その構造と機能を維持します。近年、ミトコンドリアの内部構造が従来考えられていた以上に複雑に制御されていること、他のオルガネラとも物理的に結合して物質を交換しているらしいなど、新しい発見が相次いでいます。本プロジェクトでは、構造生物学のさまざまな手法を用いて、ダイナミックに働くミトコンドリアの構造と機能ネットワークの全貌とその制御機構の解明をめざします。
ミトコンドリア生合成プロジェクトでは、細胞内の発電所であるミトコンドリアの世界をご紹介します。そして、最先端のバイオ研究にふれてもらうことで、基礎科学や生物学をより身近に感じる場となることを目指します。
京都産業大学生命科学部
1982年東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻修了(理学博士)。その後、群馬大学工業短期大学部助手、同助教授、同工学部助教授を経て、1989年名古屋大学理学部化学科助教授、1991年同教授。2014年から京都産業大学総合生命科学部教授および名古屋大学名誉教授。1986~1988年スイスバーゼル大学研究員。専門は分子細胞生物学、構造生物学。
メッセージ
ミトコンドリアは、細胞のエネルギーをつくる発電所です。ミトコンドリアがうまく働いてくれると、病気の改善や予防だけでなく、若さを保ち長生きすることにもつながります。私たちは、どのようにしてミトコンドリアがつくられるのか、その仕組みを解明することをめざしています。
第1期:2014年4月~2020年3月
石黒 浩 (大阪大学大学院 基礎工学研究科)
落合 陽一 (筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター)
川上 泰雄 (早稲田大学スポーツ科学学術院/早稲田大学総合研究機構ヒューマンパフォーマンス研究所)
山口 真美 (中央大学 文学部)
南澤 孝太 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD))
渡邉 一哉 (東京薬科大学 生命科学部 生命エネルギー工学研究室)
古川 英光 (山形大学 ソフト&ウェットマター工学研究室 SWEL)
武部 貴則 (大阪大学大学院医学系研究科 器官システム創生学、大阪大学ヒューマン・メタバース疾患研究拠点(PRIMe)、東京科学大学 総合研究院 ヒト生物学研究ユニット、横浜市立大学 先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センター、シンシナティ小児病院 消化器部門・発生生物学部門)