プロジェクト概要

研究内容

サステイナブルバイオテクノロジーとは、生物の力を人類の持続的発展に役立てるための技術です。20世紀に発展した科学技術を基にした現在の産業は、温暖化や廃棄プラスチックの拡散など、地球規模の様々な環境問題を引き起こしています。そこで私たちは、地球上の物質循環の担い手である生物の力を活用し、地下資源に頼らず、地上で物質を循環利用するための21世紀型科学技術としてサステイナブルバイオテクノロジーを提案します。本プロジェクトでは、食品廃棄物などからクリーンエネルギーの水素を生産するバイオプロセスの研究開発を行いながら、サステイナブルバイオテクノロジーを広く社会に紹介していきます。

科学コミュニケーション活動について

様々な場面で皆さんも、「サステイナブル」や「SDGs」という言葉を耳にすることが増えてきたのではないでしょうか。この「サステイナブル」とは何か、人類の持続的な発展のために我々がするべきことは何か、という大きな問いについて、研究者や行政関係者だけではなく、皆さんと一緒に考えていきます。また、生物の力をサステイナブルな社会の構築に役立てるための私たち研究者のアイディアを、皆さんと一緒に発展させていきます。

研究代表者

渡邉 一哉 の写真

渡邉 一哉

東京薬科大学 生命科学部 生命エネルギー工学研究室

東京工業大学理工学研究科修士課程修了、金沢大学にて学位(理学博士)取得
東燃株式会社、海洋バイオテクノロジー研究所、JST ERATO橋本光エネルギー変換システムプロジェクト、東京大学先端科学技術研究センターを経て、東京薬科大学生命科学部生命エネルギー工学研究室教授

メッセージ
皆さんの身の回りでできるサステイナブルバイオテクノロジーについて一緒に考え、SDGsの達成およびそれを超えたサステイナブルな社会の構築に向けて一歩踏み出しましょう。

研究成果

2024年

2024.02
【論文】Harada T, Yamada Y, Kouzuma A, Watanabe K.
Complete genome sequence of Geobacter sp. strain 60473, an electrochemically active bacterium isolated from lakeshore mud.
Microbiol Resour Announc. 2024 Feb 15;13(2):e0107923.
DOI: https://doi.org/10.1128/mra.01079-23

2023年

2023.11
【発表】原田智香、山田洋平、高妻篤史、渡邉一哉
「諏訪湖の泥から単離した高活性発電菌の性質とその利用」
日本微生物生態学会年会