プロジェクト概要

研究内容

細胞内のエネルギーを産生する小器官であるミトコンドリアは、その構成タンパク質と脂質をサイトゾルから取り込み、その構造と機能を維持します。近年、ミトコンドリアの内部構造が従来考えられていた以上に複雑に制御されていること、他のオルガネラとも物理的に結合して物質を交換しているらしいなど、新しい発見が相次いでいます。本プロジェクトでは、構造生物学のさまざまな手法を用いて、ダイナミックに働くミトコンドリアの構造と機能ネットワークの全貌とその制御機構の解明をめざします。

科学コミュニケーション活動について

ミトコンドリア生合成プロジェクトでは、細胞内の発電所であるミトコンドリアの世界をご紹介します。そして、最先端のバイオ研究にふれてもらうことで、基礎科学や生物学をより身近に感じる場となることを目指します。

研究代表者

遠藤 斗志也 の写真

遠藤 斗志也

京都産業大学生命科学部

1982年東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻修了(理学博士)。その後、群馬大学工業短期大学部助手、同助教授、同工学部助教授を経て、1989年名古屋大学理学部化学科助教授、1991年同教授。2014年から京都産業大学総合生命科学部教授および名古屋大学名誉教授。1986~1988年スイスバーゼル大学研究員。専門は分子細胞生物学、構造生物学。

メッセージ
ミトコンドリアは、細胞のエネルギーをつくる発電所です。ミトコンドリアがうまく働いてくれると、病気の改善や予防だけでなく、若さを保ち長生きすることにもつながります。私たちは、どのようにしてミトコンドリアがつくられるのか、その仕組みを解明することをめざしています。

過去の入居期間

第1期:2014年4月~2020年3月

研究成果

2021年

2021.01
【論文】Takeda H, Tsutsumi A, Nishizawa T, Lindau C, Busto JV, Wenz L-S, Ellenrieder L, Imai K, Straub SP, Mossmann W, Qiu J, Yamamori Y, Tomii K, Suzuki J, Murata T, Ogasawara S, Nureki O, Becker T, Pfanner N, Wiedemann N, Kikkawa M, Endo T.
Mitochondrial sorting and assembly machinery operates by β-barrel switching
Nature 590 (7844), 163-169 (2021) (online published on Jan 6, 2021)
doi: 10.1038/s41586-020-03113-7

2020年

2020.12
【論文】Araiso Y, Imai K, Endo T. (Review)
Structural snapshot of the mitochondrial protein import gate
FEBS J. 288, 5300-5310 (2021) (online published on Dec 10, 2020)
doi: 10.1111/febs.15661
2020.01
【論文】Watanabe Y, Tamura Y, Kakuta C, Watanabe S, Endo T.
Structural basis for inter-organelle phospholipid transport mediated by VAT-1
J Biol Chem. 295, 3257-3268 (2020) (Online published, Jan 31, 2020).
doi: 10.1074/jbc.RA119.011019

現在の入居プロジェクト