
常設展示紹介【Geo-Cosmos ジオ・コスモス】
常設展 地球とつながる
展示の概要
有機ELパネルを使った地球ディスプレイ「ジオ・コスモス」。 人工衛星が撮影した雲の様子を見ることで、地上にいながら、刻々と変化する地球の様子を感じることができます。
世界で初めて有機ELパネルで球体を表現したジオ・コスモスは、1,000万画素を超える高解像度で、宇宙空間に輝く地球の姿をリアルに映し出します。画面上を流れる雲の映像は、人工衛星が撮影したデータを毎日とりこんで反映させたもの。このため、地上にいながら刻々と変化する「地球の姿」を眺めることができます。
みどころ・詳細
Geo-Cosmosは、1階シンボルゾーンと、3階、5階の展示フロアからいつでも見ることができます(1階シンボルゾーンは入場無料)。通常は、宇宙から見た地球を感じられる「地球の姿」を映していますが、毎日決まった時間に以下のプログラムを行っています。
時間: 10:00~17:00 (特別コンテンツの上映時間は除く)
人工衛星が実際に撮影した過去90日間分の雲の画像を8分24秒の映像にしています。赤道上空の静止軌道と、北極と南極を結ぶ極軌道のそれぞれの軌道上にいる複数の衛星が撮影したデータをつなぎあわせ、全球の雲の様子を描き出しています。毎朝5時に30時間前までのデータを生成し、映像を更新しています。未来館にいながら刻々と変化する「今の地球」を眺めることができます。
時間: 12:00 / 14:00(約3分半)
新型コロナウイルス感染症の世界的な広がりをリアルタイムで可視化するアニメーション作品です。米ジョンズ・ホプキンス大学が集計している公開データを毎日取り込み、昨年1月から前々日までの世界各国の感染者数、回復者数、死者数の変化を、円の面積で表現しています。これまでの危機を振り返り、これからの生活や社会について考えるきっかけになるでしょう。
時間: 12:30 (約3分)
地球温暖化に向き合うための第一歩は、現状を知ることから始まります。温室効果ガスを宇宙空間から観測している人工衛星「いぶき」のデータを可視化することによって、どんな場所から、どれくらいの量が排出され、大気中を移動しているのか、”見る”ことができるようになりました。本コンテンツでは、これからの気温変化を予測したシミュレーションも紹介し、映像で未来の地球環境について考えます。
時間: 16:00 (約3分)
アポロ11号の月着陸の様子を、最新の観測データをもとに再現した月面映像とともに紹介する作品です。ストーリーは半世紀前に遡り、アポロ11号月着陸船「イーグル号」の最重要ミッションである月着陸までの数分間を、地上管制室との音声記録を交えて伝えます。月の映像は、JAXAの月周回衛星「かぐや」とNASAの月周回衛星「ルナー・リコネサンス・オービター」に搭載されたレーザー高度計の月面データをもとに新たに映像化しました。月の特徴的な起伏を精緻に描き出します。
時間: 11:00 / 13:00 / 15:00 (約4分)
地球の誕生から現在までを振り返り、私たち人間が地球の歴史に残していくものをラップミュージックにのせて伝える映像作品です。人間が排出し続けるプラスチックやコンクリートは、遠い将来、地層となり地球に残される可能性があると言われています。この人間活動によってつくられる地層を“人新世(アントロポセン)”と呼び、地質年代として位置づけるという仮説に基づき、地球史を岩石から調査する研究者、進化論の研究者とアーティストがコラボレーションして作品を制作しました。
※本コンテンツ「未来の地層 Digging the Future」は、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの日本法人アラムコ・アジア・ジャパン株式会社の支援により制作しました。
日本科学未来館では、多様な視点から地球を見ることのできる展示やコンテンツを開発・普及し、地球上のさまざまな「つながり」を伝え、地球規模課題の解決を進める科学コミュニケーション活動を推進しています。