ゴム製品やプラスチック製品、電池など、私たちの身の回りには化学の力で作られたものであふれています。これらのものが化学によって作られていることは知っていてもイマイチ実感がわかなかったり、実験は好きだけれど化学の勉強はちょっと苦手だったりする人も多いのではないでしょうか。

未来館にはさまざまな研究室がある研究エリアがあります。今回は、「化学の日」にちなみ、研究室をめぐるオンラインツアーと、研究者に化学にまつわるさまざまなお話をうかがうトークセッションをライブ配信します。あなたも今までよりも少しだけ、化学が好きになるかもしれません。

2020年「化学の日」缶バッジデザイン

※化学の日とは
アボガドロ定数(1molの物質中に存在する粒子の数=6.02×10の23乗)の「10」と「23」から、日本化学会、化学工学会、新化学技術推進協会、日本化学工業協会が2015年に10月23日を化学の日と制定しました。
10月23日を含む週(月曜日~日曜日)は「化学週間」です。

プログラム詳細

やわらか材料の可能性をさぐれ! 10月25日(日)17:30~18:30

ゼリー、こんにゃく、ソフトコンタクトレンズ、保冷剤など、私たちの身の回りにはいろいろな「やわらか材料」があります。加工しづらいゼリー状の材料を自在に扱える「3Dゲルプリンタ」を作り、「やわらか材料」の社会実装を目指している研究者と、ろう者と健聴者が一緒に“音”を楽しめるように、”音”をからだで感じるデバイス「Ontenna(オンテナ)」を開発した研究者が、「やわらか材料」によって開かれる社会の可能性をさぐります。

ゲストスピーカー

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古川英光

山形大学大学院 理工学研究科 機械システム工学専攻 / 工学部 システム創成工学科 教授

やわらかい物質「ゲル」の素材そのものを研究するとともに、ゲルを自在に加工できる「3Dゲルプリンタ」の開発も行っている。博士(理学)。

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本多達也

富士通株式会社

ろう者の方とのふれ合いを通じ、ろう者の目線からOntennaの開発を進めている。公立はこだて未来大学大学院博士前期課程修了の翌年、富士通株式会社に入社。現在、東京都立大学大学院博士後期課程にも在学。

企画・ファシリテーション

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太田努

日本科学未来館 科学コミュニケーター

研究者に聞く、そんなに化学は面白いの?  10月25日(日)14:00~15:00

化学に関連した研究に人生を費やしてきた3人のベテラン研究者が登場します。研究を始めたきっかけは? いったい研究の何に魅了されているの? いま面白いと思っていることは? それぞれのエピソードから化学や研究の魅力に迫ります。たくさんの課題を乗り越えきたベテラン研究者のみが知る世界を垣間見たら、あなたも身の回りの化学にまつわる世界が気になって仕方がなくなるかも。

ゲストスピーカー

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遠藤斗志也

京都産業大学 生命科学部 教授

生化学から、細胞生物学、構造生物学まで様々なアプローチを駆使し、私たちの生命活動を支えるたんぱく質から細胞の中で「ミトコンドリア」がどう作られて、どう働くのかを解明している。理学博士。

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西原寛

東京理科大学 研究推進機構総合研究院 教授 / 東京大学 名誉教授

金属と有機分子を組み合わせて究極に薄いシート「ナノシート」を設計・合成・評価し、これまで世の中になかったようなユニークな材料を生み出し続けている。理学博士。

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松尾豊

名古屋大学 未来社会創造機構マテリアルイノベーション研究所 教授

やわらかい有機系の太陽電池の開発を目指し、分子設計から素子開発まで、横断的に研究を行っている。博士(理学)。

企画・ファシリテーション

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竹腰麻由

日本科学未来館 科学コミュニケーター

化学の力で太陽電池の常識を超えろ! 10月24日(土) 13:00~13:25 

太陽の光から電気エネルギーを生み出す「太陽電池」。軽くて曲げられる太陽電池やいろんな色の太陽電池を化学の力でつくります。一枚の太陽電池には、どんな技術が詰まっているのでしょうか? ひょっとすると、皆さんの身の回りにある“アレ”も、太陽電池の材料になっていたりして……。

ツアーガイド

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板橋勇輝

名古屋大学 大学院工学研究科 研究員

専門は有機化学。あたらしい分子を作ったり、つくり方を研究している。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。

企画・ファシリテーション

太田努 の写真

太田努

日本科学未来館 科学コミュニケーター

未来の電池をつくる現場に潜入! 10月24日(土) 13:30~13:55

電気を蓄えることができる二次電池は、スマートフォンや電気自動車に使われるなど便利な生活を送るうえで欠かすことができません。もっと軽く、たくさん電気を蓄えられたら……。そんな未来を実現するため、材料から電池を開発します。みなさんなら、どんな場所でどんなことに使いたいですか?

ツアーガイド

佐藤正春 の写真

佐藤正春

ORLIB株式会社 代表取締役社長

大容量の次世代電池「多電子系電池」を開発しており、電池の使い方を世の中から広く募集している。博士(工学)。

企画・ファシリテーション

竹腰麻由 の写真

竹腰麻由

日本科学未来館 科学コミュニケーター

ミトコンドリアの仕組みを探れ! 10月24日(土) 14:00~14:25

多くの生物の細胞の中にある小さな「ミトコンドリア」は生物が生きていくために大切なエネルギーを生み出しています。顕微鏡でみなくてはわからないほど小さなミトコンドリアの中で起きていることを調べるにはどんな方法があるのでしょうか? 化学のアプローチで私たち生命の秘密をのぞくことができるかも?

ツアーガイド

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竹田弘法

京都産業大学 学振特別研究員

ミトコンドリアの生命活動に欠かせないタンパク質はどんな形なのか、様々な手法を駆使して調べている。博士(理学)。

企画・ファシリテーション

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八田愛理奈

日本科学未来館 科学コミュニケーター

開催概要

開催日時
2020年10月24日(土)
13:00~13:25(化学の力で太陽電池の常識を超えろ! )
13:30~13:55(未来の電池をつくる現場に潜入! )
14:00~14:25(ミトコンドリアの仕組みを探れ!)
2020年10月25日(日)
14:00~15:00(研究者に聞く、そんなに化学は面白いの?)
17:30~18:30(やわらか材料の可能性をさぐれ!)
開催場所
YouTube Liveで配信
主催
日本科学未来館
お問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(代表)

日本科学未来館 研究エリアについて

未来館に併設されている「研究エリア」には、最先端の研究を進める12のプロジェクトが常駐しています。一般の人々が研究に参画する場として今後さらなる展開を考えています。一緒に未来の研究をつくっていきましょう!
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