「こんなことができたらいいな」と、かなえたい夢を思い描く「空想」と、描いた夢を科学や技術の力で形にしていく「実装」。空想と実装を繰り返すことで、私たちは未来をつくっていくことができます。本イベントではソファー型の移動ロボットpoimo(ポイモ)や、まるで旅行代理店での接客担当者のように観光案内をしてくれる対話ロボットなど、企業や大学で研究開発中のロボット技術を公開します。また会期中、人工知能(AI)技術を用いた卓球ロボットの最新機が期間限定で展示されるほか、人工知能やロボットなどを用いて個人を再現するデジタルクローンなど、未来をつくる技術やアイデアをテーマにしたワークショップやトークイベントを、専門家を交えて開催します。空想と実装を行き来する楽しさや未来の可能性を体感することで、ロボットが私たちの暮らしに溶け込んでいる未来社会を想像してみましょう。

未来館は、研究開発の「いま」を見せる新シリーズ企画「Mirai can NOW(ミライキャンナウ)」を始めます。未来を考える「入り口」として、「Life (ライフ)」「Society (ソサイエティ)」「Earth (アース)」「Frontier (フロンティア)」の4つのテーマを設定し、それぞれの研究開発の最先端トピックについて触れて、感じて、体験していただく企画です。「空想⇔実装 ロボットと描く私たちの未来」は、その第1弾となる「Society」をテーマにしたイベントです。

展示ラインナップ

形も操作も自分次第!「poimo(ポイモ)」試乗

poimo(ポイモ)

新しいパーソナルモビリティpoimoは、用途に合わせた形状のカスタマイズが自由。空気で膨らむ構造で、軽くて丈夫で柔らかい車体が特徴です。操作方法を自由にする研究も進んでいます。ぜひ会場で試乗して、自分だけの乗り物との未来を空想してみましょう。

展示期間:78日(金)~831日(水)

協力:mercari R4D、東京大学筧康明研究室 (xlab) 

<poimo乗車体験>

体験方法:当日先着順 ※混雑時には整理券を配布します

対象:小学生以上

料金:無料

関連イベント

ワークショップ「乗り物もオーダーメイド!自分好みのかたちと操作を考えよう」

期間中、poimo関連イベントとして、ソファー型poimoの「操作方法」を考えたり、「自分だけが欲しくなる」poimoを考えたりするワークショップも開催します。

開催日時:2022年7月24日(日)、7月31日(日)、8月20日(土)、8月21日(日)

開催場所:1F ワークショップスペース

臨海副都心における自動運転技術を活用したサービスの構築に関するプロジェクト

e-Palette(イーパレット)

今年2月に臨海副都心における自動運転の実証を実施。その中で未来のモビリティの可能性を見せてくれたe-Palette(イーパレット)。自動運転車は人を運ぶ時代から、モノやサービスを運ぶ時代へ。e-Paletteは、未来のモビリティの可能性を見せてくれる箱型の移動空間です。本を読みたいときには、図書館そのものをあなたのもとへ運んでくれるかもしれません。e-Paletteは私たちの暮らしをどう変えるでしょうか。

展示期間:78日(金)~831日(水)

協力:東京都、株式会社Mobility Technologies、日本工営株式会社、トヨタ自動車株式会社

体験方法:当日先着順

※ミニワークショップ開催日は、12:30から17:00まで、e-Paletteの乗車を含む体験ゾーンへはお入りいただけません。あらかじめ、ご了承ください。

関連イベント

ミニワークショップ「あなたの「動くといいな」をデザインしよう!」

開催日時:2022年7月22日(金)、7月29日(金)、8月5日(金)、8月19日(金)

開催場所:1F シンボルゾーン

私たちの個性や感性にあわせたモノづくり 「触感メタマテリアル」体験

触感メタマテリアル

物質の構造を意図的に変えることで、もともと持っていなかった性質を持たせた物質のことを「メタマテリアル」と言います。身近な遊具やイスの固さや触感を自由に選びたい、という空想を実現する触感メタマテリアルで作られたイスで、好みのイスの触感を体感してください。

展示期間:78日(金)~831日(水)

協力:慶應義塾大学SFC研究所環デザイン&デジタルマニュファクチャリング共創ラボ、JSR株式会社、ラピセラ株式会社

体験方法:当日先着順

身体がロボットやAIと合体!「自在化身体プロジェクト」体験

自在化身体プロジェクト「6本目の指」

手や指の数を増やしたり、動物の体になってみたり。そんな空想を最新のロボット技術や情報技術で叶えようとする研究が進んでいます。「6本目の指」や「脱着できる身体」といった新たな身体をつけてみると、脳や心にどのような影響を与えるのでしょうか。会場では「6本目の指」を動かす体験をしてみたり、ワークショップを行う日には、レゴで作った「6本目の指」をお持ち帰りいただき、自ら実験にも参加できます。

展示期間:78日(金)~831日(水)

協力:JST ERATO稲見自在化身体プロジェクト、電気通信大学 脳・医工学研究センター(CNBE) 宮脇陽一研究室、フランス国立科学研究センター ガネッシュ・ゴウリシャンカー研究室、慶應義塾大学 杉本麻樹研究室、早稲田大学 岩田浩康研究室、豊橋技術科学大学 北崎充晃研究室、株式会社ジザイエ、東京大学LEGO部、泰興物産株式会社、株式会社exiii design 、公益財団法人東京都中小企業振興公社、電気通信大学 脳・医工学研究センター(CNBE)、ウインセス株式会社

体験方法:当日先着順

関連イベント

ロボットやAIと合体して、拡張した身体を自在に操る、「自在化身体」を体験できるワークショップを行います。レゴで作った「6本目の指」を自分好みにカスタマイズしたり、メタバースの中で理想の身体を作って動かしてみたりできます。

ワークショップ「レゴでつくる6本目の指―身体の自在化を体験してみよう!」

開催日時:2022年7月23日(土)、8月7日(日)、9月23日(金・祝)

開催場所:1F ワークショップスペース

ワークショップ「【メタバース入門】VRアバターでJIZAI body(ジザイボディ)を体験!」

開催日時:2022827日(土)、828日(日)

開催場所:7F コンファレンスルーム火星・水星・金星

ここは未来の旅行代理店? 「対話ロボットコンペティション2022」

対話ロボット

未来では旅行代理店などでの接客業務もロボットが担っているかもしれません。2021年に始まった、ロボットがいかに自然に対話できるかを競うコンペティションの第二回予選会が、本イベントで行われます。会場では旅行代理店を模した環境で、店員であるアンドロイドと会話しながら旅行先を決める体験ができます。

展示期間:78日(金)~710日(日) 前回コンペティションの対話システムを用いたデモを予定

     8月15日(月)~8月27日(土) 予選会 ※16日は都合により展示を休止いたします

協力:対話ロボットコンペティション2022実行委員会、文部科学省科学研究費助成事業「新学術領域研究」人間機械共生社会を目指した対話知能システム学(対話知能学)、株式会社JTB、株式会社JTBパブリッシング

体験方法:当日、実演会場にて整理券を配布します

対象:中学生以上

関連イベント

対話ロボットが旅行先をおすすめする未来、体験して語り合おう!

「対話ロボットコンペティション2022」の予選にて、アンドロイドが店員の旅行代理店に訪れたお客さん役として事前にロボットとの対話を体験していただいた方を対象に、他の参加者や研究者と体験の感想などについて語りあいながら、対話ロボットに対する考えを深めていきます。

開催日時:94日(日) 10:3011:30

開催場所:1階 ワークショップスペース

トークセッション「世界初”対話ロボットコンペティション” 見どころ徹底解説!」

ロボットがいかに自然に対話できるかを競う大会「対話ロボットコンペティション」。優れた対話ロボットとは何か?私たちは対話ロボットに何を求めるのか?大会を運営する3名の研究者と語り合います。

開催日時:78日(金) 13:3014:30

開催場所:3階 常設展示ゾーン

「世界初”対話ロボットコンペティション” 見どころ徹底解説!」について詳しくみる

卓球ロボット「フォルフェウス(FORPHEUS)」

卓球ロボット「フォルフェウス」(画像提供:オムロン株式会社)

卓球ロボット「フォルフェウス」の最新機は、プレイヤーの感情や身体の動きを読み取り、成長に導くだけでなく、ダブルスを組むペアの共感度合いや連携度合いを測定し高めることで、ペアとしての成長を実現します。ラリーを通じて人を成長させる「フォルフェウス」から、AIやロボットが生活に溶け込む未来について考えてみてください。

展示期間:729日(金)~84日(木)

協力:オムロン株式会社

体験時間:

729日(金) 11:3017:00

730日(土)、31日(日) 11:0012:0013:0017:00

81日(月)~84日(木) 10:0017:00

体験方法:当日、実演会場にて整理券を配布します。体験は一人5分程度です。

※卓球ボールと同じオレンジ色の服装の方はご体験いただけない場合があります。

関連イベント

卓球ロボ・フォルフェウスとのラリーで仲間を増やそう! 

開催日時:2022730日(土)、731日(日) 10:0011:0012:0013:00

開催場所:1F シンボルゾーン

特別展「きみとロボット」×「空想⇔実装」コラボイベント

トークセッション「デジタルクローンはもうひとりの自分?」

人工知能やロボットなどを用いて、実在の人物を再現するデジタルクローンという技術が、いま世間を賑わせています。こうした技術が可能にする「もうひとりの自分」が私たちに投げかける「きみってなんだ?」という問いを倫理、哲学などの面から議論します。

開催日時:86日(土) 14:00~15:30

開催場所:1階 コミュニケーションロビー

登壇者:茂木健一郎(ソニーコンピュータサイエンス研究所)、米倉豪志(株式会社オルツ・作曲家)、池上高志(東京大学)、渡部麻衣子(自治医科大学)、菊池真琴(俳優・脚本家・監督)

参加方法:事前申し込み、当日席あり

トークセッションについて詳しくみる

トークセッション「もっと“自在”で“無駄”な体って、なんだ?」

特別展「きみとロボット」に体のあり方や身体感覚を拡張する新しい発想のロボット(MetaLimbsなど)を展示している稲見昌彦氏と、「無駄づくり」コンテンツクリエイターの藤原麻里菜氏によるトークセッション。人の身体はどこまで自由になるのか、どのように変わっていくのか、と空想を広げます。

開催日時:828日(日) 14:0015:00

開催場所:1階 コミュニケーションロビー

登壇者:稲見昌彦(東京大学)、藤原麻里菜(コンテンツクリエイター、文筆家)

参加方法:事前申し込み、当日席あり

開催概要

タイトル
Mirai can NOW 第1弾 「空想⇔実装 ロボットと描く私たちの未来」
開催日
2022年7月8日(金)から8月31日(水)
※なお、9月には本展示に関連したワークショップなどを実施します
会場
日本科学未来館 1階 シンボルゾーン
時間
10:00~17:00 (入場は閉館の30分前まで)
休館日
火曜日 (ただし、7月26日と8月の火曜日は開館)
料金
無料 
※常設展、特別展、及びドームシアターの鑑賞は別途料金が必要
主催
日本科学未来館