研究への市民参画~オープンラボとは

2016年3月~2023年3月の間、研究者と市民が最先端の科学技術をつくるオープンラボを実施していました。未来館を舞台に市民が参加する実証テストを行うことで、市民から広くデータを募りながら研究者との対話を促し、研究に多様な視点を取り込んでいくことを推進していました。(最終更新:2023年3月)

  1. 最先端を体験する

    研究者が開発している最先端のデバイスやシステムを体験できます。あなたが体験する様子や行動データの蓄積が研究成果につながっていきます。

  2. 意見を届ける

    研究者が行う心理調査や意見収集に答えて、あなたの考えを届けることができます。ありのままのあなたの答えが、多様な視点をとりこんだ研究成果になります。

  3. 研究者と対話する

    あなたの感じたこと・考えたことを、研究者に直接伝えられます。ここで生まれる対話は、研究者の想像力を刺激し、研究を新たな方向に発展させたり、別の研究テーマを生み出したりするきっかけになります。

オープンラボ一覧

市民と共創する研究フィールドを提供~研究者の方へ

研究者のアイデアを参加者とともに、より大きく、より豊かに形を変えていくことを目指しています。

オープンラボは、研究を一般の市民とともに進めようという研究者に、日本科学未来館を実証実験のフィールドとして提供する事業です。これまで数多くの実験が論文や学会発表といった研究成果や、その後の研究活動の発展につながっています。市民と対話しながら、より豊かな社会の実現につながる研究を進めようという研究提案をお待ちしています。

本事業は、データ収集のみに留まらず、多様な参加者と活発な対話ができる点に特徴があります。「研究の社会受容性に対する意外な意見が得られた」や「研究の新たな視点を得ることにつながった」といった声が実施した研究者から寄せられています。
対話の場は、科学コミュニケーターと協働して創出します。対話の手法は、参加者と直接話し合う以外にも、研究課題や実験の内容に応じて、さまざまな形をご提案します。

参加した研究者の声

  • 一般の方から寄せられる意見は当初の予想とは異なる意外なものでした。また、この実験を機に新たな共同研究につながるなど仕事が広がりました。(ロボット工学)
  • すぐに役立つものではない基礎研究に対して、来館者がその意義や面白さを感じ、体験したいと言ってくれることで大いに励まされ、研究を見直すよい機会となりました。(認知科学)
  • ラボと実社会の中間的な役割を果たす未来館という場と、研究開発の段階を見せることにも肯定的な本事業での取り組みに大きな価値を感じています。(ロボット工学)
  • 来館者に向けたコミュニケーションの機会を設計することは、一般の方から研究がどう見えているか理解が深まり、論文や発表、競争的資金獲得のための資料制作など多くの場面で参考になっています(心理学)

活動報告