オープンラボ

宇宙にはどんな銀河がある? 銀河の"形"鑑定団

実施期間:2018年4月~2019年3月

インターネット上で、誰でも大型望遠鏡が撮影した銀河の画像の科学データ解析に参加できる市民天文学プログラムを構築するプロジェクトです。
銀河の形の判別に市民のみなさんに参加してもらい、判別を助けるウェブデザインやチュートリアルの改善を進めるイベントを実施します。

銀河とは、太陽のように自ら発光する星(恒星)がたくさん集まって形作られた、大家族のような星の集まりです。星がまるい形に集まった銀河や、円盤のような形、中にはほかの銀河とすれちがったり、衝突したりして、形がゆがんだ銀河もあります。ゆがんだ銀河の形を調べると、銀河がどのように成長してきたかを知ることができます。しかし、さまざまな形の銀河が存在する理由は、まだよくわかっていません。

この謎を解くために、われわれはハワイ島マウナケア山頂に建設されたすばる望遠鏡に搭載された、世界最高性能の超高視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam(HSC;ハイパー・シュプリーム・カム)を使って、広い空の領域をこれまでになく深く観測しています。しかし、研究を進めていく中でのひとつの課題が、数えきれないほどの銀河のなかから、うまく研究のヒントになる合体した銀河、あるいは今まさに衝突している銀河を見つけるのが難しいことです。そこで、プロジェクトで作られたウェブページで多くの人に銀河の姿を楽しんでもらうと同時に、分類をしてもらい、われわれと研究を進めていきたいと考えています。

外部サイトへ移動します国立天文台市民天文学プロジェクト GALAXY CRUISE

実施研究者

田中 賢幸

国立天文台ハワイ観測所 准教授

イベント設計・科学コミュニケーションデザイン

志野 渚

日本科学未来館 科学コミュニケーター

鈴木 毅

日本科学未来館 科学コミュニケーター

研究成果

2019.11
市民天文学サイト「GALAXY CRUISE」 オープン

科学コミュニケーターから

過去の活動

計2日間実施。参加者総数239名
常設展示オピニオン・バンクを用いた追加調査 参加者総数 1,589名
担当科学コミュニケーター:志野 渚、鈴木 毅