オープンラボ
人は何故くさいものを食べるのか?
実施期間:2020年4月~2022年3月
においをかいで、いい気分になったり、またはいやな気持ちになったりしたことがあると思います。 “におい”は私たちの身体や心にいろいろな作用を及ぼします。では、皆さんの好きなにおいを思い出してみてください。そのにおいを好きになったのはなぜでしょう? 過去の楽しかったことを思い出す方もいそうです。一方で、そのにおいが好きではない人に会ったことがあるという人もいるかもしれません。
人によってにおいの好き嫌いに違いがある理由は、実はあまり明らかになっていません。 なぜ、くさいと思っている食べものを好んで食べる人いるのか、そんなことに疑問をもった研究者は、においの好き嫌いと、年代、性別、出身地、行動の傾向など人のいろいろな特性との関係を調べています。 将来は、一人ひとりの好みに合わせたにおいを提供するなど、新しいサービスが生まれるかもしれません。
このオープンラボでは、参加者に実際ににおいをかいでもらったり、自分の特性についての質問に答えてもらったりしながら研究に参加してもらいます。研究者とお話しながら、嗅覚のはたらきや、他の人との違いについて考えてみましょう。
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実施代表者
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宮村 佳典
日本ユニシス株式会社 総合技術研究所 ライフデザイン室 主席研究員
東北大学大学院医学研究科博士課程修了、医博(PhD)。秋田大、名古屋大、米NIH、UC Davis、理化学研究所、かずさDNA研究所などで色素異常症や日焼けの研究、各種遺伝子検査技術の開発などを行ったのち現職。体臭の相性や性格に関わる遺伝子検査の開発から匂いや心理学に興味を持ち出し、日本ユニシス入社後に匂いの心理学的研究を始めるに至った。
イベント設計・科学コミュニケーションデザイン
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竹腰 麻由
日本科学未来館 科学コミュニケーター
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飯田 綱規
日本科学未来館 科学コミュニケーター
研究成果
- 2021.8
- 【論文】 匂いの気付きやすさが食品の香り嗜好性に及ぼす影響 ~食欲と嗜好の研究紹介からデータ分析まで~
宮村 佳典、小塩 真司、AROMA RESEARCH No.87 (Vol.22 No.3)
- 2019.3
- 【論文】 宮村 佳典、UNISYS TECHNOLOGY REVIEW 第 139 号, pp.69-81.
過去の活動
計13日実施。参加者総数484名。
担当科学コミュニケーター:竹腰麻由、飯田綱規