集中して画面を見ているアンドロイドに、話しかけようと思いますか?

話しかけたい相手が忙しそうに書類をめくっていたら、あなたは話しかけるのを控えるのではないでしょうか。あるいは、レストランであなたが「注文を聞きに来てほしいな」と思ったら、メニューを閉じるなどして店員さんに気づいてもらおうとするでしょう。
このようにわたしたちは、言葉を使うことなく、体の動きなどの情報から相手の気持ちを察したり、相手に自分の気持ちを察してもらったりして行動しています。

人間同士で行われるこのようなやりとりは、人間とロボットとの場合にも行うことができるのでしょうか? 人間がロボットの「気持ち」を察したり、逆にロボットが人間の気持ちを察したりして、たとえば「忙しそうだから今は話しかけないでおこう」という気持ちになる、なんてことはあるのでしょうか?
人間同士であれば無意識のうちに共有している「こういう動きをしているときにはこういう気持ちなのだろう」という感覚を、人間とロボットは共有できるのでしょうか?

今回で12回目となる対話知能学プロジェクト×日本科学未来館のトークイベントでは、ロボットと人間とが、お互いに相手の気持ちを察しながらやりとりをするために必要なことは何か、といったことについて、対話システムの研究者と一緒に考えていきます。

ご参加いただくのは、人間同士の高度なインタラクションを支える基盤の理解に向けて研究をされている竹内勇剛さん、プロジェクトの代表でロボット工学研究者の石黒浩さん、ロボット法や情報法を研究している法学者の新保史生さんです。初めてご覧いただく方にもお楽しみいただける内容となっております。

皆さまのご参加、お待ちしております!

ゲストスピーカー

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石黒 浩

大阪大学大学院 基礎工学研究科 教授

博士(工学)。国際電気通信基礎技術研究所(ATR)石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。文部科学省新学術領域研究「人間機械共生社会を目指した対話知能システム学」領域代表。

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新保 史生

慶應義塾大学 総合政策学部 教授

博士(法学)。文部科学省新学術領域研究「人間機械共生社会を目指した対話知能システム学」A04班 人間機械社会規範研究グループ代表。専門は、憲法、情報法、ロボット法。

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竹内 勇剛

静岡大学 創造科学技術大学院 教授

博士(学術)。文部科学省新学術領域研究「人間機械共生社会を目指した対話知能システム学」A03班 行動決定モデル推定研究グループ 公募班代表。専門は認知科学。

イベント設計・科学コミュニケーションデザイン・ファシリテーション

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三井 広大

日本科学未来館 科学コミュニケーター

ロボットと人間は「察し」あえる?

開催概要

開催日時
2022年8月28日(日)14:30~15:30
開催場所
YouTube Live(Miraikan Channel)にてインターネット放送します。
ご視聴はこちら外部サイトへ移動します
対象
どなたでもご参加いただけます。
参加費
無料
主催
日本科学未来館、対話知能学プロジェクト
お問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(開館日の10:00~17:00)
お問い合わせフォーム

研究エリアについて

未来館に併設されている「研究エリア」には、最先端の研究を進めるプロジェクトが常駐しています。一般の人々が研究に参画する場として今後さらなる展開を考えています。一緒に未来の研究をつくっていきましょう!
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