実在する人間をモデルにしたCGキャラクターやロボットなど、バーチャルに作りだされた存在が、社会に浸透し始めています。架空のキャラクターを自分の化身(アバター)として使い、インターネットやゲームの世界で活動する人もいます。

このようなバーチャルとリアルとが共存する未来では、いろいろな問題が起こるかもしれません。
例えば、もし自分自身や、家族や友人など大切な人たちをもとに作られたCGキャラクターが、インターネットで根拠のない悪口を言われるなどの“いじめ”を受けたら、どう感じますか? このようなことが起こらないように、キャラクターに対しても人格権のような権利を認めるべき、という議論があるかもしれません。
また、自分の考え方を学習した人工知能がつくられたとして、その人工知能が勝手に絵画や小説などの創作物をつくったときに、著作権は誰のものになるでしょうか。自分の容姿をコピーしたアンドロイドやキャラクターが、第三者の創作物に登場したときの肖像権も問題になるかもしれません。

今回のイベントでは、バーチャルなキャラクターの「権利」をあえて考えてみることで、バーチャルとリアルのはざまに生きる私たちの未来について、視聴者の皆様と一緒に考えていきます。お迎えするのは、未来館内の研究エリアに入居する、バーチャルな存在を含む機械と人間が共生する未来社会を目指して研究を進める「対話知能学」プロジェクトの3人の研究者。代表でロボット工学研究者の石黒浩さん、ロボット法や情報法を研究されている法学者の新保史生さん、バーチャル・キャラクターについて研究されている法学者の原田伸一朗さんです。

最前線で活躍する研究者とともに、少し先の未来を一緒に考えてみませんか。
皆さんのご参加、お待ちしております。

ゲストスピーカー

石黒浩

大阪大学大学院 基礎工学研究科 教授

大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻教授(栄誉教授)およびATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。文部科学省新学術領域研究「人間機械共生社会を目指した対話知能システム学」領域代表。

新保史生

慶應義塾大学 総合政策学部 教授

駒澤大学大学院法学研究科公法学専攻博士後期課程修了。博士(法学)。慶應義塾大学総合政策学部教授。文部科学省新学術領域研究「人間機械共生社会を目指した対話知能システム学」A04班 人間機械社会規範研究グループ代表。専門は、憲法、情報法、ロボット法。

原田伸一朗

静岡大学 情報学部 情報社会学科 准教授

筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程修了。博士(情報学)。静岡大学 情報学部 情報社会学科 准教授。文部科学省新学術領域研究「人間機械共生社会を目指した対話知能システム学」A04班 人間機械社会規範研究グループ研究分担者。専門は、情報法、キャラクター法、コンテンツ法。

企画・ファシリテーション

三井広大

日本科学未来館 科学コミュニケーター

バーチャルなキャラに「権利」は必要?

開催概要

放送日時
2020年9月26日(土) 14:00~15:00
視聴方法
YouTube Live(Miraikan Channel)にてインターネット放送します。
対象
どなたでも視聴可能です。
字幕の視聴について
音声認識字幕アプリ「UDトーク」によるコミュニケーション支援をおこないます。(リアルタイム配信時のみ)
主催
日本科学未来館、対話知能学プロジェクト
問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(代表)

日本科学未来館 研究エリアについて

未来館に併設されている「研究エリア」には、最先端の研究を進める12のプロジェクトが常駐しています。一般の人々が研究に参画する場として今後さらなる展開を考えています。一緒に未来の研究をつくっていきましょう!
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