プロジェクト概要
研究内容
人の多い環境で動くロボットの自律性を達成するために、認識・計画・制御の各機能を研究しています。特に、人と接する環境では、周囲にある様々な物やその動きを認識する、人の動きや意図を理解する、といった情景理解が重要です。ロボットに搭載したセンサから環境の3D地図を生成し、地図を利用した自己位置推定や経路計画、移動制御を行うとともに、ロボットの視覚・聴覚で観測した周囲の人・モノや聞こえる情報から状況変化や場の使われ方を自動学習する機能を研究しています。こうして学習した環境の知識を基に、状況に応じて自律的に動作生成可能なロボットの実現を目指しています。
科学コミュニケーション活動について
自律走行ロボットの走行実験を来館者に間近で体験してもらうことで、将来日常空間に入ってくる少し先の技術について、研究者とともに具体的に考えてもらうことを目的としています。また、開発中の技術やその実用イメージについて、来館者との対話を通して具現化していくことを目指します。
研究代表者
持丸 正明
産業技術総合研究所 人間拡張研究センター
1993年慶應義塾大学大学院博士課程 生体医工学専攻修了。博士(工学)。1993年通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所 入所。2010年 デジタルヒューマン工学研究センター・研究センター長、および、サービス工学研究センター・研究センター長。2015年 産業技術総合研究所 人間情報研究部門・研究部門長。2018年 人間拡張研究センター長。
メッセージ
いろいろな人と、いろいろな環境で一緒に動けるロボットが、人を支えて助ける社会をめざして、人とロボットの研究を進めています。
過去の入居期間
第1~2期:2014年4月~2020年3月
実証実験、研究成果
現在の入居プロジェクト
「アバター共生社会」プロジェクト
石黒 浩 (大阪大学大学院 基礎工学研究科)
「xDiversity(クロス・ダイバーシティ)」プロジェクト
落合 陽一 (筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター)
「運動能力開発・拡張」プロジェクト
川上 泰雄 (早稲田大学スポーツ科学学術院/早稲田大学総合研究機構ヒューマンパフォーマンス研究所)
「こどもからみる不思議世界探求」プロジェクト
山口 真美 (中央大学 文学部)
身体性メディアプロジェクト「Cyber Living Lab」
南澤 孝太 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD))
「サステイナブルバイオテクノロジー」プロジェクト
渡邉 一哉 (東京薬科大学 生命科学部 生命エネルギー工学研究室)
「知的やわらかものづくり革命」プロジェクト
古川 英光 (山形大学 ソフト&ウェットマター工学研究室 SWEL)
「ヒューマン・オルガノイド」プロジェクト
武部 貴則 (大阪大学大学院医学系研究科 器官システム創生学講座、大阪大学ヒューマン・メタバース疾患研究拠点(PRIMe)、東京医科歯科大学 統合研究機構、横浜市立大学 先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センター、シンシナティ小児病院 消化器部門・発生生物学部門)
「ミトコンドリア生合成」プロジェクト
遠藤 斗志也 (京都産業大学生命科学部)