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新しい常設展示をつくっています。
2023年11月22日、「Life」「Society」「Earth」の入り口に関する新しい常設展示を公開します。テーマはそれぞれ、「老い」「ロボット」「地球環境」。
先端科学技術がもたらす社会の未来像や課題を一人ひとりに「自分のこと」として感じてもらいながら、課題発見やアイデアの探究、意見共有を通して未来を考えていくことなどを目指します。
今後、詳細をお知らせしていきますので、どうぞお楽しみに。
①テーマ「老い」(Life)
科学技術の発展と社会の変化は、「老い」の捉え方や、あり方に大きな変化をもたらそうとしています。「老い」は、誰にでも訪れる私たちの未来。自分にとって望ましい未来の生活を思い描くためには、加齢により身体に起こる変化を科学的に捉えることが大切です。新展示では、視覚、聴覚、運動機能、認知機能に起こる変化を疑似体験し、身体が経年変化するとどうなるかを想像します。加えて、変化に対して私たちが取り得る現在や未来の選択肢に関する展示などから、自身の老いとの付き合い方を探ります。
②テーマ「ロボット」(Society)
今よりもロボットが暮らしに溶け込んだ未来の街が舞台です。タブレット型のデバイスを使って街を模した展示空間の中を歩きながら、個性豊かな住人たちが繰り広げる人間とロボットの物語を体験します。ロボットがともに暮らす未来を具体的に想像し、自分だったら、身近なあの人だったら、と思いを巡らせると、自分自身が思っていた技術や人の価値観に関する「あたりまえ」が揺らぐかもしれません。体験の最後には、感じたことを来館者同士で共有し、新しい発見をしたり考えを深めたりするコーナーも設けます。体験を通して、未来は人の数だけ多様な可能性と技術とのかかわり方が存在するということを感じ取る展示です。また、最新のロボティクス研究を紹介する展示や、ロボットと実際にふれあえる展示も設ける予定です。
③テーマ「地球環境」(Earth)
気候変動の影響による不安定な気候のせいで多様な自然のめぐみを得られなくなるなど、暮らしを支える地球環境の悪化が続いています。本展示では、さまざまな体験を通して私たちが環境問題の解決にどう関わっていけるのか一人ひとりに捉え直してもらうことを目指します。気候変動の影響を受けている地域の現状を迫力ある大型映像で体験するほか、暮らしを支える社会や経済の仕組みが気候変動や生物多様性の損失、環境汚染とどうつながっているのか全体像を学びます。地球環境をよくするための実践例をふまえて、私たちに何ができるのかを一緒に探っていきましょう。展示空間自体も、環境負荷低減にチャレンジしながら制作していきます。