本企画では、詩人の谷川俊太郎さん、お笑いコンビ・スピードワゴンの小沢一敬さん、子育て経験をもとにした著書のある大場美鈴さんの3人の言葉のプロたちに、社会的な関心が高まっている生成AI(チャットGPT)を活用して、言葉にならない自らの暗黙知、プロの“ワザ”の再現に挑戦してもらいました。その様子をオリジナル動画として会場で公開します。

AIの技術は翻訳や画像認識といったタスクであれば、ときには人間以上にうまくこなせるようになってきました。さらにチャットGPTなどの生成AIの技術は、私たちが普段使っている言葉で指示や対話ができ、さまざまなタスクを柔軟にこなせます。この特徴に注目して、3人の言葉のプロにチャットGPTと対話してもらい、そこで感じた、詩やお笑い、子育てなど人と人とのコミュニケーションにある奥深さをワザとして語ってもらいました。

大場さんは「チャットGPTが言うことは正論過ぎて子育てには……」と、戸惑います。小沢さんは、お笑いネタで自分が言いそうなことを言わせようとして苦戦します。そして、谷川さんは、自作の詩にある1フレーズを「特に意味はありません」と言われてしまいます。しかし、チャットGPTとの対話を重ねていくなかで、3人はAIが生成するテキストと自らの感覚の間のずれに気づいていきます。そして最後にチャットGPTとの関係について、その可能性を語ってくれました。

さらに生成AIの普及によってあらためて議論が起こっている「人間の知能、知性、創造性とは何か」という問いを整理したパネル展示と併せて、この技術がここまで話題になった要因や、人や社会への影響について、来場者と考える科学コミュニケーションに挑戦します。

会場入口
動画展示
パネル展示

特設ページについて

展示の内容や関連イベントについて、こちらの特設ページでご覧いただけます。

会期終了ごろまで、週一回のペースで更新予定です。

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シリーズ企画「Mirai can NOW」について

未来館では、未来を考える入り口として、「Life(ライフ)」、「Society(ソサイエティ)」、「Earth(アース)」、「Frontier(フロンティア)」の4つのテーマを設定しました。「Mirai can Now」は、未来にむけた研究開発や、その実現に取り組む人々の「いま」に触れ、体験するシリーズ企画。今回は第5弾として「Society」をテーマとしています。

開催概要

タイトル
コトバにならないプロのワザ~生成AIに再現できる?
会期
2023年9月13日(水)~11月13日(月) 10:00~17:00
会場
日本科学未来館 3階 総合案内前スペース
料金
無料(入館料も不要) ※常設展やドームシアターの鑑賞は有料です
コミュニケーション支援について
観覧の助けとして、展示パネルの概要をテキストでまとめたページを用意しました。

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主催
日本科学未来館
お問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(開館日の10:00~17:00)
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