実証実験公募プログラム 初回採択プロジェクトが6月から始動
AIクローン技術の実証など
日本科学未来館

日本科学未来館(略称:未来館 館長:浅川智恵子)は、「実証実験公募プログラム」として今年3月に初めて採択した7つのプロジェクトについて、6月から順次、一般に向けた実証実験を開始します。いずれもAIクローンやロボットなどのデジタル技術を活用した先進的なプロジェクトです。企業や大学・研究機関の研究開発に未来館を実証実験のフィールドとして提供し、「来館者とともに未来をつくる開かれた実験場」となることを目指す取り組みの一環です。
6月に実証実験を実施するのは2つのプロジェクト。一つは未来館の「科学コミュニケーター」の“AIクローン”を開発し、科学コミュニケーター本人とAI相互の学びあいの可能性を実証するプロジェクト。もう一つは、介護や育児の現場で共通する「見守り」「ふれあい」などの安心感を生みだすロボット対話システムを開発するプロジェクトです。詳細は、イベントページをご覧ください。
「話して育てる、AI“分身”科学コミュニケーター」
- 実施期間
-
2025年6月12日(木)~6月19日(木) ※14日(土)、17日(火)を除く
各日13時00分~16時00分 (体験時間は30分~1時間程度)
- 開催場所
- 5階 常設展示ゾーン
「ハナちゃんと遊ぼう!~子ども型ロボットによる見守り支援実証」
- 実施期間
-
2025年6月11日(水)~6月13日(金)
各日10時15分~16時50分 (体験時間は15分程度)
- 開催場所
- 3階 “おや?”っこひろば
「実証実験公募プログラム」は、現在進行形の研究開発や製品・サービス開発に関する実証実験を、未来館でオープンに実施していただくことで、多くの人々が最先端の研究開発に参加し、そのフィードバックを開発や社会実装に役立てることを目的としています。
第二回の募集を6月20日まで受け付けています。
募集要項 : https://www.miraikan.jst.go.jp/research/trial-project/koubo/
第一回公募で採択した実証実験(7件)
※研究代表者の所属は採択時点、敬称略
<6月から実証実験開始>
「話して育てる、AI“分身”科学コミュニケーター」

未来館の科学コミュニケーター(SC)の分身となるAIアプリ「AI分身科学コミュニケーター(AISC)」を開発しました。来館者は、AISCがインストールされたスマートフォンを手に館内を見学しながら、展示や科学に関する対話を楽しむことができます。AIに蓄積された多様な来館者との会話情報を科学コミュニケーター本人に共有し、互いに学び合うことで、人とAIがともに成長していく新たな仕組みをつくることを目指します。
- 開催日時
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2025年6月12日(木)~6月19日(木) ※14日(土)、17日(火)を除く
各日13時00分~16時00分
(体験時間は30分~1時間程度)
- 開催場所
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日本科学未来館 5階 常設展内
(受付:5階常設展内特設ブース)
- 対象
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小学校4年生以上推奨
※未成年の方は保護者同伴でのご参加をお願いします
- 体験人数
- 一度の体験は5人程度
- 参加費
- 入館料のみ
- 研究代表者
- 笠原 俊一(ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL) リサーチャー/沖縄科学技術大学院大学(OIST) 客員研究員/科学技術振興機構さきがけ研究員)
- 主催
- 日本科学未来館、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所
「ハナちゃんと遊ぼう!~子ども型ロボットによる見守り支援実証」

ロボットが人と人の間に自然に存在する社会の実現を目指して開発中の、子ども型見守りロボット「Hanamoflor(ハナモフロル)」。1~6歳の子供を対象に、この「ハナちゃん」とおしゃべりしたり、歌ったり、身体を動かして遊んでいただきます。ハナちゃんとのふれあいから、“やさしさ”や“思いやり”がどう育まれるのかを探ります。
- 開催日時
-
2025年6月11日(水)~6月13日(金)
各日10時15分~16時50分
(体験時間は15分程度)
- 開催場所
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日本科学未来館 3階“おや?”っこひろば
(受付:3階“おや?”っこひろば内体験コーナー)
- 対象
-
1~6歳
※保護者の同伴が必要です
- 体験人数
- 一度の体験は最大5名程度
- 参加費
- 無料
- 研究代表者
- 袖山 慶直(ソニーグループ 事業開発プラットフォーム 技術開発部門 モーションAI開発部 Hanamoflor PJ プロジェクトリーダー)
- 主催
- 日本科学未来館、ソニーグループ株式会社
<7月以降、順次実証実験を開始予定>
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生成AIを用いたユニバーサルガイドアプリによるあらゆる人に最適な展示博覧体験サービスの実証
北村 幸弘 (NHKグローバルメディアサービス ユニバーサルサービスセンター センター長)
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多面連動ディジタルサイネージと空間的・没入的映像提示による人流制御手法の検証
三河 祐梨 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 感覚表現研究グループリサーチアソシエイト)
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生成AI 技術や画像認識を用いたロボットによる新しい対人サービスの実証
竹原 久雄 (JALデジタル)
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スマートフォン用ソフトウェア<空間楽器>による多様な人々と社会を結ぶアート手法の検証
古川 聖 (東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科 教授)
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遠隔操作とロボット基盤モデルを組み合わせたサービスロボティクスのスケール化に関する実証
松嶋 達也 (東京大学大学院工学系研究科 特任助教/一般社団法人AIロボット協会 CTO)
- 一般からのお問い合わせ先
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〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6
TEL:03-3570-9151 FAX:03-3570-9150
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