展示の概要

零壱庵は、アート作品を通して、科学技術とともに変わり続ける人の認識や社会について考えるギャラリーです。

ちいさなロボットたちがこだまする森

ここは小さなロボットたちが “暮らす森”。一つ一つのロボットは赤や緑の光を出し、音を鳴らしながら動き回ります。放たれた光が他の個体に当たると、その動きや音が変化します。

展示の主役は、小型の群ロボットインスタレーション作品「Lasermice dyad(レーザーマイス ダイアド)」。アーティスト菅野創氏が、ホタルなど群生する生物に見られる同期現象に着想を得て制作したものです。

展示では、小さなロボットたちが光や音を出しながら集団で暮らす架空の森の様子を表現しました。照明演出によって、短い時間で昼や夜が移り変わります。夜になるとそれぞれのロボットの動きが緩やかになったり、お互い寄り添うように森のオブジェなどに集まったり。作品を見た人はロボットたちが見せるふるまいから、架空の森のなかでの個と集団の関係性へと思いを巡らせることでしょう。

コロナ禍で人との関わりについて考える機会が多かった私たちにとって、改めて人間社会を見つめなおすきっかけになるかもしれません。

展示の種類
アート
体験できる場所
3階(未来をつくる)
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展示の主役「Lasermice dyad(レーザーマイス ダイアド)」
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レーザーの光で互いに影響しあう
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照明演出も変化しロボットに影響を与える