地球を感じる Geo-Cosmos ジオ・コスモス

主要スペック
発光デバイス: 有機EL(96mm角パネルが10,362枚)
サイズ: 直径約6m(地球の約200万分の1)
重さ: 約13t
画素数: 1,000万画素以上
内部構造: ジオデシック正八面体モデル

1000万画素を超える高解像度で、宇宙空間に輝く地球の姿をリアルに映し出すGeo-Cosmos(ジオ・コスモス) は、日本科学未来館のシンボル展示です。有機ELパネルを使った世界初の「地球ディスプレイ」で、「宇宙から見た輝く地球の姿を多くの人と共有したい」という館長毛利衛の思いから生まれました。画面上を流れる雲の映像は、気象衛星が撮影したデータを毎日とりこんで反映させたもので、リアルな地球の姿を眺めることができます。
制作会社 株式会社電通、三菱電機株式会社、株式会社ゴーズ、株式会社GKテック
データ提供: University of Wisconsin SSEC, Geoscience & PlanetObserver.com

現在の上映コンテンツ

Geo-Cosmosは、1階シンボルゾーンと、3階、5階の展示フロアからいつでも見ることができます(1階シンボルゾーンは入場無料)。通常は、宇宙から見た地球を感じられる「地球の姿」を映していますが、毎日決まった時間に以下のプログラムを行っています。

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地球の姿

人工衛星が実際に撮影した過去90日間分の雲の画像を8分24秒の映像にしています。赤道上空の静止軌道と、北極と南極を結ぶ極軌道のそれぞれの軌道上にいる複数の衛星が撮影したデータをつなぎあわせ、全球の雲の様子を描き出しています。毎朝5時に30時間前までのデータを生成し、映像を更新しています。未来館にいながら刻々と変化する「今の地球」を眺めることができます。

データ提供:University of Wisconsin SSEC, Geoscience & PlanetObserver.com

未来の地層 Digging the Future

地球の誕生から現在までを振り返り、私たち人間が地球の歴史に残していくものをラップミュージックにのせて伝える映像作品です。人間が排出し続けるプラスチックやコンクリートは、遠い将来、地層となり地球に残される可能性があると言われています。この人間活動によってつくられる地層を“人新世(アントロポセン)”と呼び、地質年代として位置づけるという仮説に基づき、地球史を岩石から調査する研究者、進化論の研究者とアーティストがコラボレーションして作品を制作しました。

※本コンテンツ「未来の地層 Digging the Future」は、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの日本法人アラムコ・アジア・ジャパン株式会社の支援により制作しました。

科学監修:本吉洋一(国立極地研究所 教授) / 佐倉統 (東京大学大学院 教授、理化学研究所 チームリーダー)、参加アーティスト:環ROY / U-zhaan / 古屋蔵人

化学天気予報ー光化学スモッグの原因物質

光化学スモッグを引き起こすオゾンと、その原因物質である窒素酸化物。シミュレーションによって明らかになった大気中を移動する様子を映像化しました。光化学スモッグは日本では1970年代に猛威をふるいましたが、近年再びその発生件数は増えています。その原因の一つとして、こうした物質が国境を越えて流れ込んでいることが考えられています。人工衛星や航空機による観測、排出量分布の統計データをもとに、全球 56km格子の予報モデルを用いて計算しました。映像は窒素酸化物とオゾンの濃度分布と動きを表しています。赤い部分が窒素酸化物(NOx)、青い部分がオゾン(O3)です。

データ提供:海洋研究開発機構

Apollo11 “イーグルは着陸した”

アポロ11号の月着陸の様子を、最新の観測データをもとに再現した月面映像とともに紹介する作品です。ストーリーは半世紀前に遡り、アポロ11号月着陸船「イーグル号」の最重要ミッションである月着陸までの数分間を、地上管制室との音声記録を交えて伝えます。月の映像は、JAXAの月周回衛星「かぐや」とNASAの月周回衛星「ルナー・リコネサンス・オービター」に搭載されたレーザー高度計の月面データをもとに新たに映像化しました。月の特徴的な起伏を精緻に描き出します。

データ提供:JAXA/NASA

ジオ・コスモス コンテンツ コンテスト 受賞作品

球体ディスプレイ「ジオ・コスモス」の新たな可能性や表現方法を切り拓くことを目指して募集した「ジオ・コスモス コンテンツ コンテスト」の受賞作品です。多角的な視点から生命と地球の未来を考える日本科学未来館の「つながり」プロジェクトの一環として、2014年から3回にわたってコンテストを行いました。上映作品は「地球の時間 / Time on the Globe」をテーマにした第2回と、「目に見えないもの / Invisible reality」をテーマした第3回の入賞作品です。

  • 【第3回 ジオ・コスモス コンテンツ コンテスト 映像部門 ジオ・コスモス制作チーム特別賞】 「分裂し集結する世界」 笠原裕美子 (映像監督/CGディレクター)

  • 【ジオ・コスモス コンテンツ コンテスト2015 入選作品】 「タイム パーティクルズ」 superSymmetry(株式会社オムニバス・ジャパン) 大野 哲二

  • 【第3回 ジオ・コスモス コンテンツ コンテスト 映像部門 大賞作品】 「The Surface. -Appear and disappear-」  Daihei Shibata / evala / Boxx Inc. / Futurek Inc.

  • 【第3回 ジオ・コスモス コンテンツ コンテスト 映像部門 入選作品】 「プレイボール」井上裕治 / 鈴木有吾 / 藤田裕介

Geo-Cosmos のコンテンツ例

科学情報の可視化

大気の流れや未来予測シミュレーションなど、Geo-Cosmosは日々更新される科学データを映しだします。ここからは、数百を超える科学データが発信可能。研究者との連携により精度の高い多様な情報を受けとり、さまざまな地球の姿を見せていきます。ときには科学コミュニケーターがつむぐストーリーとともに、多くの人々と地球の姿をわかちあうことができるプラットフォームです。

  • 土地分類地図
    データ提供:地球地図プロジェクト(地球地図国際運営委員会、国土地理院、千葉大学)
  • 未来予測シミュレーション 海表面温度
    データ提供:海洋開発研究機構、東京大学大気海洋研究所、国立環境研究所、文部科学省
  • 地球の四季
    データ提供:NASA earth observation

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未来予測シミュレーション<気温>
データ提供:海洋研究開発機構/東京大学大気海洋研究所/国立環境研究所/文部科学省

「The Searching Planet 検索する地球」

Google と日本科学未来館が共同制作した「検索から世界を考える」コンテンツです。食べ物のカロリー、電車の時間、星の動き。インターネットの誕生で、世界中の情報に誰もがアクセスできるようになりました。たくさんの情報の中から知りたいことを探しだすために、私たちは「検索」という方法にたどりつきました。世界中でみんなが検索したことを分析してみると、日々移り変わる私たちの心の動きが見えてきます。本コンテンツでは、食べ物やスポーツ、ペットやニュースをテーマに、検索からみた人や社会の動きをご紹介します。




企画・制作・著作: Google、日本科学未来館

ワールドプロセッサー by インゴ・ギュンター

ドイツ生まれのメディアアーティスト、インゴ・ギュンター氏がGeo-Cosmosのために制作したコンテンツ。「ワールドプロセッサー」とは、データをもとに地球のさまざまな側面を描きだす、ギュンター氏による現在進行中のプロジェクトです。「人の営み」「社会の姿」「境界線」「地球の水」「人の経済活動」「モノ・ヒトの移動」「コミュニケーション」「世界平均と日本」の8つのテーマで、政治、経済、環境、社会問題などの様々な分布や移動が表現されます。3階の常設展示フロアからの眺めがおすすめです。

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  • エネルギー消費量とGDP
    ~「人の営み」より
  • 女性国会議員の誕生
    ~「社会の姿」より
  • タイムゾーンの対立
    ~「境界線」より
  • 世界貿易の流れ
    ~「人の経済活動」より
  • 海底の光ファイバー網
    ~「モノ・人の移動」より
  • 80言語の地球
    ~「コミュニケーション」より
  • 排他的経済水域
    ~「地球の水」より
  • 日本≠世界平均
    ~「世界平均と日本」より
平均寿命~「社会の姿」「人の営み」より

データ提供:UNDP’s HDR (Human Development Report), The World Bank, OECD/データビジュアライズ:Elias N. Melad, Nathan Townes-Anderson, Amy Brener, Sharone Vendriger, Mike Shea, Go and Partners,Inc./制作協力:P3 art and environment/Special Thanks to:Andrew Saunders, RPI, Manuela Hartel, Andreas Riedl, Jan Mokre

Geo-Cosmosの音楽

ジオ・サウンド by ジェフ・ミルズ
「インナーコスモス・サウンドトラック」

3階と5階をつなぐ回廊(オーバルブリッジ)では、テクノ・プロデューサー/DJであるジェフ・ミルズ氏が手がけた音楽が流れています。館長毛利衛の宇宙体験をふまえ、宇宙、地球、人々のつながりをコンセプトに制作された、地球を眺めるためのサウンドトラックです。(2001年の開館時、Geo-Cosmosの公開とともに、温度・湿度・太陽光・風など環境の変化とともに生成される音楽が坂本龍一氏によって制作されました。それにかわって2013年、Geo-Cosmosのリニューアルを機に、ミルズ氏の音楽を公開しました。)

訪れた日や時間で変化する音楽

月曜日から金曜日までのウィークデイ、週末、また朝、午後、夕方、夜と、日や時間帯によってサウンドトラックはゆるやかに変化します。訪れたその時の音楽を、Geo-Cosmosのコンテンツ「今日の地球」の眺めとともに体験してください。

特別な音響システム

オーバルブリッジの音響システムは、32チャンネル64本のスピーカーで構成されており、来場者が進むにつれて音が変化するように設計されています。また、ガラスによる音の反射を利用して進行方向への不思議な奥行きをつくりだしています。背の高い方は手すりガラスの高さより耳を低くすることで、不思議な音の世界をさらに強く感じることができます。

コンセプトデザイン、作曲:ジェフ・ミルズ/音響デザイン:株式会社ゴーズ、有限会社シネティクス