※本イベントでは、TVアニメ「AIの遺電子」第1話を放映します(他話は放映しません)。

「Cinema未来館」は、映像作品を鑑賞した後、研究者や原作者を招いたトークセッションを通して考えを深めるイベントです。今回鑑賞するのは、アニメーション作品「AIの遺電子」。「ロボット」をテーマにした新しい常設展示が11月22日(水)にオープンするのに関連しての開催です。
上映作品は、TVアニメ「AIの遺電子」第1話。
AIが高度に発展した社会で、人権を持った「ヒューマノイド」と人間が暮らす未来を描いたSF作品です。
鑑賞後は作中に登場する様々なテーマを下敷きにした参加型のトークセッションを行います。AIやロボットが暮らしのなかに溶け込んだ未来に起こるかもしれないできごとについて、皆さんへのアンケートも交えながらディスカッション予定です。

ゲストには、「AIの遺電子」原作者で漫画家の山田胡瓜さん、11月にオープンするロボット展示の監修者である塩瀬隆之さん、同じくロボット展示の監修者である安藤健さんの3名をお招きします。

【上映作品:TVアニメ「AIの遺電子」 第1話】

原作漫画「AIの遺電子」とは

原作「AIの遺電子」は、かつて「週刊少年チャンピオン」にて連載。続編の「RED QUEEN」、そして現在連載中の「Blue Age」と長期にわたり支持され、2017年には文化庁メディア芸術祭マンガ部門にて優秀賞を受賞、AIやテクノロジーの専門家たちからも高い評価を得ている近未来オムニバス作品です。

ストーリー

これは、私たちの未来の物語 ――。
21世紀に始まったAIの圧倒的な進歩は、社会の発展に寄与する一方、高い知性を持つ機械を道具として使う是非を人類に突きつけた。
そして22世紀後半。人々は「産業AI」とは別格の存在として、人権を持った「ヒューマノイド」を当たり前に受け入れ、共に暮らしている。
須堂光は、ヒューマノイドを治す新医科の医者として、ヒトとAIの共存がもたらす「新たな病」に向き合っていく。
時に、裏の顔も使いながら……。

ゲストスピーカー

山田 胡瓜 の写真

山田 胡瓜

漫画家

漫画家。2012年、『勉強ロック』でアフタヌーン四季大賞受賞。ニュースサイト「ITmedia」記者として活動した経験を基に、2013年から「ITmedia PC USER」にて『バイナリ畑でつかまえて』を連載。2015年11月から、「週刊少年チャンピオン」で近未来を舞台にヒューマノイドの病を治療する医師を主人公にした一話完結形式のSFコミック『AI(アイ)の遺電子』を連載。同作は文化庁メディア芸術祭優秀賞、AI ELSI賞に選出され、2023年7月にTVアニメ化。
その後、『AIの遺電子』の続編『AIの遺電子 RED QUEEN』を「別冊少年チャンピオン」で連載。現在は同雑誌でシリーズ前日譚『AIの遺電子 Blue Age』を連載中。
映画『シン・仮面ライダー』の脚本協力や、そのコミカライズ作品『真の安らぎはこの世になく-シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE-』(「週刊ヤングジャンプ」連載中)の漫画脚本も手掛けている。 

塩瀬 隆之 の写真

塩瀬 隆之

京都大学総合博物館准教授

京都大学大学院工学研究科修了。機械学習による熟練技能継承支援システムの研究で博士(工学)。ATR 知能ロボティクス研究所など併任。京都大学大学院情報学研究科助教を経て2012年7月より経済産業省産業技術政策課 課長補佐(技術戦略)。2014年7月京都大学総合博物館准教授に復職。日本科学未来館“ おや? ”っこひろば総合監修者。2025大阪・関西万博日本館基本構想有識者委員会座長。著書に『問いのデザイン』(学芸出版社)ほか。

安藤 健 の写真

安藤 健

大阪大学大学院医学系研究科招聘教員

早稲田大学理工学術院、大阪大学大学院医学系研究科を経て、2011年にパナソニック入社(現、パナソニックホールディングス)。現在、ロボティクス推進室室長、大阪大学医学系研究科招聘教員などを務める。ヒト・機械・社会のより良い関係に興味を持ち、一貫して人共存ロボットの研究開発から事業開発まで従事。日本機械学会ロボメカ部門技術委員長、経済産業省各種委員、ロボットイニシアティブ協議会副主査などの学協会委員も歴任。

企画・ファシリテーション

岩澤 大地 の写真

岩澤 大地

日本科学未来館 科学コミュニケーター

ロボットをテーマにした新常設展示の企画・制作を担当。制作を通し、ロボットが社会へ実装されるには、人それぞれの価値観や幸せについて語りあう場が必要だと確信し、展示に反映するべく日々奮闘中。「AIの遺電子」で好きな話は「救いの教え」と「鍛冶屋」。

イベントアーカイブ

開催概要

開催日時
2023年10月7日(土)14:30~16:45(14:00開場)
14:30~15:00 TVアニメ「AIの遺電子」第1話上映(約25分)
15:15~16:45 ゲストとのトークセッション
(上映会とトークセッションの間に休憩があります)
開催場所
日本科学未来館 7階 未来館ホール
対象
どなたでもご参加いただけます。
※イベントの様子を撮影した写真や、イベント中に寄せられたコメントを個人が特定されない範囲で広報などの目的で使用する場合があります。予め、ご了承ください。
※トークセッションでは、リアルタイムにコメントを投稿したりアンケートに回答したりできる登録不要のWEBサービス「Slido」を使用します。当日スマートフォンをお持ちいただくと、セッションをより楽しんでいただけます。
参加人数
180人(事前申し込み制、先着順)
※席に余裕がある場合は、当日も受け付けます。
参加費
無料
字幕の視聴について
映像上映は、日本語音声のみです。(日本語字幕なし)
トークセッション時はUDトーク(音声認識字幕アプリ)対応端末の貸し出しを行います。必要な方は、「申込者からの連絡欄」にご記入ください。
参加方法
※本イベントへのお申し込みには、Miraikan IDへのご登録が必要です。(登録無料)
※Miraikan IDにご登録後、「Miraikan IDマイページ」→「限定イベント」より、ご希望のイベントにお申込みください。
※保護者がお子様のイベント参加申込を行う場合は、保護者の方のお名前でMiraikan IDに登録いただいたうえで、お子様の名前を家族設定で追加してください。


【事前申し込み制】(先着)
※申込期間は9月20日(水) 14:00 ~ 10月4日(水)まで。
先着制のため、定員に達し次第、受付を終了いたします。

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主催
日本科学未来館
協力
AIの遺電子製作委員会
お問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(開館日の10:00~17:00)
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