アルフレッド・ノーベルの遺言により「人類の幸福に貢献した人」に対して贈られるノーベル賞。2023年の自然科学3賞は、10月2日(月)の生理学・医学賞の発表を皮切りに、3日(火)に物理学賞、4日(水)に化学賞の順で発表されます。
今年もそれぞれの発表当日は、ニコニコ生放送「科学コミュニケーターと楽しむノーベル○○賞」の番組を配信します。この配信では、放送当日発表されるノーベル賞を一緒に楽しめるように、ノーベル賞に関する基本情報の紹介に加え、各賞の関連研究も紹介。例えば、生理学・医学賞では、ヒトゲノム情報の応用研究などをされている小原 收先生(公益財団法人かずさDNA研究所)に科学コミュニケーターが事前インタビューを行い、研究の奥深さを独自の視点で解説します! 受賞発表時刻には、スウェーデンの会見の様子をインターネット中継で見守りながら、視聴者の皆さんと一緒に発表の瞬間を迎えます。
122年の歴史を誇るノーベル賞は「受賞者の国籍は問わない」ことを明確にうたった最初の国際賞です。受賞対象となる研究は過去に行われたものに対してですが、なぜ今、その研究を選んだのかにメッセージを読み取れることもあります。人間の免疫を利用する新しいがん治療の方法を発見した研究者に生理学医学賞を贈ったり(2018年)、地球温暖化の原因は人間活動であることを科学的に証明した研究者に物理学賞を贈ったり(2021年)、脱炭素社会への期待を込めてバッテリーの開発者に化学賞を贈ったり(2019年)──。科学技術をどう使って、どういう社会を目指していくか、ノーベル賞はそれを考える好機でもあると未来館は考えます。
今年はどのような科学研究に贈られるのでしょう。一緒に注目しましょう。
科学コミュニケーターと楽しむノーベル生理学・医学賞
科学コミュニケーターと楽しむノーベル物理学賞
科学コミュニケーターと楽しむノーベル化学賞
科学コミュニケーター
大澤 康太郎
ニコニコ生放送司会
昨年のペーボ博士のような、あっと驚く予想外の研究者が受賞するところが今年も見たいです!(解説担当の皆さんは大変かもしれませんが……笑)
竹下 あすか
生理学・医学賞担当
ヒトの全ゲノムを解読したヒトゲノム計画完了から今年で20年。今もなお何かと話題のゲノム研究に注目しつつ、生理学医学賞の受賞者発表の瞬間を一緒に見届けましょう!
太田 努
物理学賞担当
今の常識をつくった研究から、最新の超ひも理論まで。今年だけじゃなく、数十年後のノーベル物理も楽しめる番組にします!
廣瀬 晶久
化学賞担当
化学賞は今年で4回目の出演となります。今年は加藤さんと一緒に、「計算化学」をテーマに「化学」で探ることができるようになったことの拡がりをご紹介します! ノーベル化学賞の発表を一緒に楽しみましょう!
加藤 昂英
化学賞担当
昨年は大学の研究室から配信を見ていた私が、今年は廣瀬さんとノーベル化学賞を担当します! 「計算」と「化学」が結びつくことでなにができるようになったのか、最近の研究も交えながらお届けします!
- 放送日時
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10月2日(月)、3日(火)、4日(水) 17:30~19:00
※放送時間の延長あり
- 視聴方法
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ニコニコ生放送にてインターネット放送します。また、YouTubeにて同時配信も行います。
生理学・医学賞
放送日時:10月2日(月) 17:30~19:00
番組視聴URL
物理学賞
放送日時:10月3日(火) 17:30~19:00
番組視聴URL
化学賞
放送日時:10月4日(水) 17:30~19:00
番組視聴URL
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