もし犬がいじめられているのを見たら、あなたはどう感じますか? その様子に心が痛むかもしれません。それでは、犬ではなく「犬型ロボット」がいじめられている場合はどうでしょうか?
「イキモノ」である犬とは違って、ロボットは「モノ」だから心は痛まない、という考えもあるでしょう。しかし、その犬型ロボットをあなたがペットのように大切にしていたとしたら、ほかの誰かにとってはただのモノでも、心が痛むのではないでしょうか。私たちにとって「大切だ」「守るべきだ」と感じる存在かどうかは、モノかイキモノか、という単純な視点では考えられないかもしれません。

犬や猫などの動物は愛護すべき対象である、という社会規範をもとに、動物を虐待したりむやみに殺めたりすることを禁止する「動物愛護管理法」という法律が日本にはあります。しかし、ロボットの愛護についての法律は、現時点では存在しません。そのため、悪意ある人がロボットをいじめても罰せられることはありません。

ロボットと動物との間に、法律上はどんな境界があるのでしょうか? その境界はどの程度明確なのでしょうか? 今回のイベントでは、動物愛護の法律の視点から皆さんと一緒に人間とロボットの関係を考えていきます。
お迎えするのは、未来館内の研究エリアに入居する、機械と人間が共生する未来社会を目指して研究を進める「対話知能学」プロジェクトの3人の研究者。代表でロボット工学研究者の石黒浩さん、ロボット法や情報法を研究されている法学者の新保史生さん、民事訴訟法や環境法を専門としながら様々な分野の議論を行っている法学者の長島光一さんです。

モノとイキモノのはざまにただよう私たちの価値観について、最前線で活躍する研究者とともに考えてみませんか。皆さんのご参加、お待ちしております。

※aibo、アイボ、aiboロゴは、ソニー株式会社の商標です。

ゲストスピーカー

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石黒浩

大阪大学大学院 基礎工学研究科 教授

大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻教授(栄誉教授)およびATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。文部科学省新学術領域研究「人間機械共生社会を目指した対話知能システム学」領域代表。

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新保史生

慶應義塾大学 総合政策学部 教授

駒澤大学大学院法学研究科公法学専攻博士後期課程修了。博士(法学)。慶應義塾大学総合政策学部教授。文部科学省新学術領域研究「人間機械共生社会を目指した対話知能システム学」A04班 人間機械社会規範研究グループ代表。専門は、憲法、情報法、ロボット法。

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長島光一

帝京大学 法学部 講師

明治大学大学院法学研究科民事法学専攻博士後期課程単位取得退学。帝京大学法学部講師。文部科学省新学術領域研究「人間機械共生社会を目指した対話知能システム学」A04班 人間機械社会規範研究グループ研究分担者。専門は、民事訴訟法、環境法、医事法。

企画・ファシリテーション

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三井広大

日本科学未来館 科学コミュニケーター

ロボットと動物の「境界」はどこ?

開催概要

放送日時
2021年1月23日(土) 14:00~15:00
視聴方法
YouTube Live(Miraikan Channel)にてインターネット放送します。
対象
どなたでも視聴可能です。
字幕の視聴について
音声認識字幕アプリ「UDトーク」によるコミュニケーション支援をおこないます。(リアルタイム配信時のみ)
主催
日本科学未来館、対話知能学プロジェクト
お問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(代表)

研究エリアについて

未来館に併設されている「研究エリア」には、最先端の研究を進める12のプロジェクトが常駐しています。一般の人々が研究に参画する場として今後さらなる展開を考えています。一緒に未来の研究をつくっていきましょう!
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