2025年4月23日版
触覚や聴覚で体験できる主な常設展示など、視覚障害がある方に楽しんでいただけるコンテンツをリストにしています。以下、3階、5階の順で、各階にある展示コーナーごとに、体験できる展示アイテムを並べています。リストの最後に、視覚障害者の移動を支援するために開発中のナビゲーションロボット「AIスーツケース」の体験プログラムを案内しています。
このリストは随時更新する予定です。
3階 常設展示ゾーン「未来をつくる」
展示コーナーの名前:量子コンピュータ・ディスコ
「ダンスフロア」量子コンピュータのプログラミングを、DJが音楽を流す操作になぞらえて体験する展示です。日本語の音声読み上げモードがあり、約25分間で基本的な操作を体験できます。操作に必要なアイテムは触ってわかるように形が工夫されています。点字の表示もあります。
「量子コンピュータを生んだ、計算と物理の再会ものがたり」
計算機の歴史を年表形式で紹介している展示です。これまでのコンピュータと、現在開発が進んでいる量子コンピュータの大きさを触って比較できるレゴブロックの模型を、展示の下にある引き出しの中に設置しています。コンピュータのサイズの変化が触覚でもわかります。
※このほかエントランス部分には、「量子コンピュータ・ディスコ」の全体像が触ってわかる立体の模型があります。
展示コーナーの名前:ジオ・スコープ
世界の研究機関などから提供された科学データを来館者が自由に閲覧できる展示です。5台の端末のうち1台に、データを音でも表現した「耳で楽しむモード」を搭載しています。「世界の地震」「渡り鳥の移動ルート」「ビッグマックの価格変動」の3つのデータについて、耳から理解して楽しめます。展示コーナーの名前:老いパーク
「サトウの達人」聴覚機能の低下を体験する展示です。「サトウ」「カトウ」「アトウ」という異なる名前を聞きわけるゲームを通じて、老化により聞こえにくくなる音の特徴がわかります。
「スーパーへGO!」
運動器の老化を体験する展示です。足首におもりをつけて猫背の姿勢で歩くことで、老化による歩きにくさなどを実感できます。歩行に従って変化する町の様子を同伴者が口頭で説明すると、より臨場感のある体験になります。
「おつかいマスターズ」
脳の老化による記憶力や注意力の低下を体験する展示です。音声読み上げによる視覚障害者モードがあり、同伴者と組になって体験します。読み上げられた買い物リストを記憶して、おつかいに挑戦します。
「オーカムリード」
活字を音声で読み上げるペン型の装置です。視覚の解説コーナーの中にあり、実物を触って体験できます。日本語と英語に対応しています。
※このほか展示コーナー「老いパーク」の中には、骨密度の違いを触って感じられる模型や、おしゃべりする見守り介護ロボット、研究者や高齢者の音声つきインタビュー映像などがあります。
展示コーナーの名前:ナナイロクエスト
「ともだちロボットツアー」タブレットを使って未来のまちを探索する展示です。3つの体験シナリオのうち「ともだちロボットツアー」にはタブレットに音声読み上げ機能があり、触覚なども使いながら体験できます(音声読み上げ機能を使用する場合は受付スタッフにお尋ねください)。ほかの2つのツアーもタブレットの文言を同伴者が読み上げることで体験できます。
展示コーナーの名前:ハロー! ロボット
セラピー用ロボット「パロ」、ペットや家族になれるロボット「aibo」と「LOVOT 」展示しているロボットたちに自由に触ることができます。なでたり、声をかけたりすることで反応を楽しめます。
パートナーロボット「ケパラン」
このロボットに触ることはできませんが、画像認識などによるロボットのコミュニケーション行動を解説した音声ガイドがあります。設置しているヘッドフォンからお聞きください。
展示コーナーの名前:ノーベルQ ノーベル賞受賞者たちからの問い
28人のノーベル賞受賞者たちからのメッセージを、音声と点字で紹介する展示です。5階 常設展示ゾーン「世界をさぐる」
展示コーナーの名前:未読の宇宙
「マルチメッセンジャー・ビジョン ~データで感じる宇宙」研究者が観測や実験でとらえた宇宙からの情報を、目でも耳でも感じられるスペースです。空間を360°とり囲むスクリーンには、ニュートリノや重力波、さまざまな波長の光など、科学研究の最先端で得られたナマの観測データをもとに、アーティストが制作した映像と音が流れます。
「科学者と探る宇宙」
宇宙を探究するための4つの観測や実験について、科学者とビデオチャットをしているかのような体験を通して知るコーナーです。科学者自身の声で解説を聞くことができます。重力波の観測を紹介する展示では、ブラックホールなどの重い天体が合体したときに生じる重力波の信号を音に変換したものをヘッドホンで聞くことができます。
「AIと語る宇宙」
宇宙についての疑問や日常の悩みなどの身近な話題について、生成AIと対話するコーナーです。音声による入力と読み上げを使うモードがあります。複数のAIキャラクターたちとの会話を通して、自分の考えを深めていくことができます。
※このほかプロローグ部分では、宮沢賢治の作品の一節や、物質・宇宙・天体と私たち自身とのつながりをイメージさせるような言葉を俳優・池松壮亮氏やモデル・歌手の甲田益也子氏が朗読する音声が流れています。また展示で紹介している4つの観測・実験装置の形が触ってわかる模型があります。
展示コーナーの名前:プラネタリー・クライシス
「ゾーン1」気候変動などの影響を体感するシアターです。フィジー共和国の映像がメインの展示ですが、立体音響、風、振動、熱などの演出効果でストーリーの一端を感じられます。
「ゾーン 2」
世界の平均気温の変化や、国や地域ごとの二酸化炭素排出量の違いを触って理解できる展示です。上昇を続ける気温を立体的な折線グラフにしたり、二酸化炭素の排出量を球の体積で表現したりしています。
展示コーナーの名前:LE-7Aロケットエンジン
日本の大型ロケットのエンジンの模型です。まわりに設置された手すりをつたって一周すると、ロケットの直径がわかります。足元の素材の違いから、ブースターの位置や大きさも把握できます。展示コーナーの名前:細胞たち研究開発中
「胎児模型」受精卵からから少しずつ大きさや形が変わっていく胎児の成長過程を段階的に表した模型です。順に触っていくことで、変化の様子を実感できます。
展示コーナーの名前:こちら、国際宇宙ステーション
国際宇宙ステーションの大きさや内部の様子を触って知ることで、宇宙でのくらしを想像する展示です。外壁を触って全体の形を把握したり、ステーションの中を歩きながら宇宙で暮らすためのいろいろな工夫を発見したりします。体験プログラム
実証実験:「AIスーツケース」で常設展を歩こう
視覚障害者向けに開発している自律型ナビゲーションロボット「AIスーツケース」によるツアーを、休館日をのぞく毎日開催しています。3階、総合案内横の「AIスーツケース・ステーション」でお申し込みください。視覚障害がある方は、体験日の3週間前から電話予約が可能です。詳しくは以下のページをご覧ください。
実証実験:「AIスーツケースで常設展を歩こう について詳しくみる
リストはここまでです。これ以外にも点字や音声解説を搭載した常設展示があるほか、触って理解できるサポートアイテムもあります。ご来館の際にスタッフにお尋ねください。