展示概要

記念すべき第1期ビジョナリーラボでは、一般の15~26歳の若者をビジョナリーとして迎え、彼らのビジョンとアイデアを展示しました。
事前に行われたアイデアワークショップでは、全国から集まった参加者が、未来のコミュニケーションやテクノロジーについて議論し、発表を行いました。そこで優秀賞を受賞した3チームが、研究者・クリエイターからの助言を受けながら、クリエイターと一緒にアイデアを形にしました。その成果を展示するとともに、来館者自身もビジョンを描くためのヒントを紹介しています。

展示構成

STEP1 2030年をさぐる

2030年をイメージするためのさまざまな情報
共感できるつぶやきからデータに目を移し理解を深める

2030年、そのとき社会はどんなふうに変わっていてほしいですか?ビジョンを描くとき、まずは現在を理解することが一つのヒントになります。ここでは未来を見通す手がかりになりそうな最先端のデータや事例を7つ紹介しています。

1. 「当たり前って、何ですか?」
  テーマ:価値観の違い
2. 「仕事もしたいけど、母でもありたい!」
  テーマ:女性の労働
3. 「いいね!ほしい病なんです」
  テーマ:承認欲求・SNS利用
4. 「彼氏と彼氏、ダメですか?」
  テーマ:同性愛・同性婚
5. 「また天引きかよ~」
  テーマ:高齢化社会・政治参加
6. 「田舎でも今の仕事、できますか?」
   テーマ:地方の過疎化・テレワーク
7. 「おばあちゃんでも、自分らしく」
  テーマ:高齢者のQOL


STEP2 コミュニケーションをさぐる

技術の発展とコミュニケーションの関係性をさぐる
アニメーションで「コミュニケーションとは何か」を再認識

ビジョンのテーマは「2030年のコミュニケーション」。ここでは、あらためて「人と人の間で起こるコミュニケーション」を振り返ります。科学技術の発展により電話、メール、SNSなどのコミュニケーションメディアは大きく変わり続けています。それにより私たちのコミュニケーションスタイルはどのような影響を受けたのか考えます。

STEP3 ビジョンをさぐる

2019年3月に開催した「未来館ビジョナリーキャンプ」。このワークショップで優秀賞を受賞したビジョナリーたちは、6ヶ月間でビジョンを目に見えるかたちへとつくりあげました。科学の知見を提供する研究者と、ビジョナリーと共にビジョンを具現化するクリエイターたち。彼らをメンターとして3チームが挑戦し、成果を展示しました。

1. チーム家族 「MEDERU」

ビジョン:物理的距離を超えて家族のきずなを保つ

2. チーム葛藤 「Life Assistance Store」

ビジョン:テクノロジーを使うときに生まれる葛藤を大事にする

3. チームパー 「心ノ齟齬ノ実験室」

ビジョン:コミュニケーションの「不完全さ」を受け入れる

エピローグ ビジョナリーキャンプをあとにする前に…

多様なアイデアが生まれたワークショップの記録
「宣言テープ」でビジョンにどう関わりたいかを表明

同じテーマでも、描くビジョンは多種多様。ワークショップに参加した他のチームのビジョンを見てさらに考えを深めます。
最後に、「ビジョンにどう関わりたいのか」自分自身に問いかけてみましょう。そして、あなたの意見に最も近い「宣言テープ」を胸に貼って、ビジョナリーキャンプをあとにします。

プロジェクトの様子

これから3日間のワークショップがはじまる
ビジョナリー同士の自己紹介
ブルームバーグ社員によるレクチャー
火のないキャンプファイヤー
成果発表:ビジョンとアイデアのプレゼン
他のチームのビジョンを真剣に聞くビジョナリー
3チームが優秀賞を受賞!
チーム家族 メンターからの的確なアドバイス
チーム葛藤 自分たちのビジョンを共有
チームパー ビジョンをさらに深めよう
チーム家族 少しずつ形が見えてきた
チーム葛藤 プログラミングも学ぶ
チームパー 展示の構想を考える
チーム家族 ぎりぎり間に合う…?!
チーム葛藤 なかなか綺麗にできない…なんで?
チームパー 完成まであと少し。大人も必死!
ビジョナリーたち緊張のプレス内覧会
内覧会でビジョンを語るチーム家族
プレスの囲み取材を受けるチーム葛藤
堂々と展示の説明をするチームパー
ついに完成!展示「ビジョナリーキャンプ」
チーム家族制作 「MEDERU」
チーム葛藤制作 「Life Assistance Store」
チームパー制作 「心ノ齟齬ノ実験室」

基本情報

タイトル
ビジョナリーキャンプ
会期
2019年10月4日(金)〜 2021年2月1日(月)
プロジェクトサイト
https://www.miraikan.jst.go.jp/sp/miraikanvisionaries/
クレジット
【企画プロデュース】 宮原裕美(日本科学未来館)、遠藤治郎(日本科学未来館)
【立案】 小澤淳(日本科学未来館)
【協賛】 ブルームバーグL.P.

【展示制作】
<監修>「Step2.コミュニケーションをさぐる」
 渡邊淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)

<出展者>「Step3.ビジョンをさぐる」
ビジョナリー:
 池本次朗、柏木梨佐、北村尚、杉山萌音、高橋はるか、滝口小向葵、千代田彩華、永末茉莉絵、中林彩乃

<メンター>
クリエイター・展示制作:
 齋藤達也(Abacus)
 パーフェクトロン(クワクボリョウタ、山口レイコ)
 松山真也 (siro)
研究者:
 南澤孝太(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)
 山口真美(中央大学文学部)
 渡邊克巳(早稲田大学理工学術院)
メンター協力:
 金沢創 (日本女子大学人間社会学部)
 都地裕樹 (中央大学研究開発機構)
 楊嘉楽 (中央大学研究開発機構)

<企画・制作> 宮原裕美、眞木まどか、山川栞(日本科学未来館)
<空間設計・技術監理> 遠藤治郎、大橋永治(日本科学未来館)
<制作管理> 羽田野佳子(日本科学未来館)
<アートディレクション/グラフィックデザイン> Asyl
<イラストレーション> 磯本あかり(Redfish)
<映像> 今福薫、DENBAK-FANO DESIGN、Yasu Fujinami (YzFilms) 
<製作施工> つむら工芸、コスモスファクトリー
<技術施工> サイエンティフィックつくば
<ウェブサイト> COLSIS

【ワークショップ】
<企画・制作>宮原裕美、遠藤治郎、入川暁之、河野美月、長田純佳(日本科学未来館)
<企画アドバイス>塩瀬隆之(京都大学総合博物館)
<プロモーション> MU inc.
<ウェブサイト> version zero dot nine
<記録写真> 西田香織
<ワークショップ参加者>
 飯沼愛菜、池本次朗、市川優人、伊藤有沙、遠藤良子、岡田実香、柏木梨佐、木島亮、北原可南子、北村尚、熊崎美優、黒肱奈乃子、小泉花音、小林日向子、小峰結、嶋崎大地、杉山萌音、高田こはる、高橋はるか、滝口小向葵、田中柚希、千代田彩華、永末茉莉絵、中林彩乃、野口智滉、濱崎麗奈、廣谷紗瑛子、本間悠暉、三島早希、美間亮太、牟田薫穂、武藤胡桃、八重樫和輝、山口呉羽、吉岡美涼、吉村日菜、吉元史

2019年10月時点