恒例の「紙飛行機とばし」も参加者とともに実施 イグ・ノーベル賞公式イベントを11月17日開催

今年の受賞者らに加え、ノーベル賞の梶田隆章氏も登壇

イグ・ノーベル賞公式ビジュアル 
©Improbable Research

日本科学未来館は、イグ・ノーベル賞の公式イベント「Ig Nobel Face-to-Face 2024 in JAPAN」を20241117日(日)に開催します。今年イグ・ノーベル賞を受賞された武部貴則氏、さらにはノーベル賞受賞者の梶田隆章氏などにご登壇いただき、受賞研究の解説のほか、研究者を志したきっかけや研究の魅力、科学に対する情熱についてお話をうかがいます。オープニングには、イグ・ノーベル賞イベントで恒例の「紙飛行機とばし」を登壇者と参加者が一緒に行います。

人々を思わず笑わせ、そして考えさせてくれる──そんな研究をした約10のグループや個人に毎年贈られるイグ・ノーベル賞。今年で34回目を迎え、18年連続で日本人研究者が選ばれていることもあり、日本でもなじみのある賞になりました。「Ig Nobel Face-to-Face」は米国で昨年から始まったイベントで、本イベントはその日本版です。「素朴な疑問から始まる科学」を伝え、科学・技術の面白さや奥深さを共有することを目的として開催します。

登壇者は、「多くの哺乳類にお尻から呼吸する能力があることを発見した研究」で今年のイグ・ノーベル賞を受賞された大阪大学・東京医科歯科大学の武部貴則氏、「電気刺激で味覚を変える実験」で昨年受賞された明治大学の宮下芳明氏、「円柱形つまみの回転操作における指の使用状況についての研究」で2022年に受賞された松崎元氏に加えて、本家のノーベル物理学賞を2015年に受賞された東京大学の梶田隆章氏にもご参加いただきます。武部貴則氏は、未来館併設の研究エリアで研究プロジェクト「ヒューマン・オルガノイド」プロジェクトを主宰、梶田隆章氏は2025年春に公開予定の「宇宙と素粒子」をテーマにした常設展示の総合監修者であり、未来館に関わりの深い2人の研究者にご参加いただくことになります。

開催概要

イベント名
イグ・ノーベル賞公式イベント「Ig Nobel Face-to-Face 2024 in JAPAN」
開催日時
2024年11月17日(日) 13:00-15:00
開催場所
日本科学未来館 7階 未来館ホール
定員
150人(事前申込制、先着順)
対象
小学校高学年以上推奨
主催
日本科学未来館
参加費
無料(入館料も不要) ※常設展や特別展、ドームシアターの鑑賞は別料金
イベントページ
https://www.miraikan.jst.go.jp/events/202411173682.html

イベントプログラム

昨年のイベントの様子(紙飛行機とばし)

司会:古澤輝由氏

(インプロバブル・リサーチ / イグ・ノーベル賞 日本担当ディレクター / 立教大学 理学部 SCOLA 特任准教授) 

  • オープニング 紙飛行機とばし

参加者に紙飛行機を折っていただき、全員一斉に舞台の的(となる人)に向かって飛ばします。

  • 1部 スピーチ

登壇者の方々に、受賞された研究内容や現在の研究についてご紹介いただきます。

  • 2部 「ヒトはなぜ科学をするのか?」

第一線の登壇者4人に、研究を始めたきっかけや研究の魅力、科学に対する情熱や研究の面白さなどをうかがいます。           

<ファシリテーター>

・若林里咲(日本科学未来館 科学コミュニケーター)

  • 3部 抽選会

アメリカで開催された「Ig Nobel Face-to-Face」イベントの公式グッズのほか、受賞者のサイン入りグッズなどが当たる抽選会を行います。

 

登壇者(登壇順)

武部貴則氏 の写真

武部貴則氏

大阪大学 大学院医学系研究科 教授/東京医科歯科大学 統合研究機構 教授

イグ・ノーベル賞 生理学賞(2024) 「多くの哺乳類にお尻から呼吸する能力があることを発見」

宮下芳明氏 の写真

宮下芳明氏

明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 教授

イグ・ノーベル賞 栄養学賞受賞(2023) 「電気を流した箸やストローで食品の味を変える実験」

松崎元氏 の写真

松崎元氏

千葉工業大学 創造工学部 デザイン科学科 教授

イグ・ノーベル賞 工学賞受賞(2022) 「円柱形つまみの回転操作における指の使用状況について」

梶田隆章氏 の写真

梶田隆章氏

東京大学 宇宙線研究所 教授

ノーベル賞 物理学賞受賞(2015) 「ニュートリノ質量の存在を示すニュートリノ振動の発見」


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