[お申し込みフォーム]より、必要事項をご記入のうえお申込みください。

(画像提供:ETH Zürich/Alessandro Della Bella)
階段も急な坂道もスイスイのぼる車いすが当たり前になり、スポーツではパラアスリートが健常者の記録を抜く――技術と人がともに発展していくことで、そんな未来がやってくるかもしれません。そのとき、私たちの社会の中にある障害者と健常者の垣根はなくなるでしょうか?
障害者が日常の困難を解決するために開発された車いすや義足などの最先端機器の技術を競うスイス発の国際競技大会サイバスロン(*)と、身体能力と技術の向上が相まってますます記録が伸びているパラスポーツに注目し、そこに関わる技術や研究のおもしろさを通して、社会における”障害”とは何かを考えます。ゲストスピーカーとして、電動車いすの開発を行う石上玄也氏、義足で走るメカニズムを研究する保原浩明氏の2名の研究者に加え、サイバスロンに出場し電動車いすを乗りこなす野島弘氏と、第一線で活躍する義足のパラアスリート手塚圭太氏をお招きします。研究者の視点、障害者の視点を知り、私たちはこれからどのような社会をつくっていけるのか、ともに考えましょう。

トークセッションのあとには、実際のサイバスロンのコースを使い、サイバスロンに出場した電動車いすでの実演も行います。力強く階段をのぼる最先端の車いすの迫力を、ぜひ間近でご覧ください。
本イベントの前日、前々日には、同じ日本科学未来館の会場で、サイバスロンの実際の大会が行われます(**)。登壇者である石上氏、野島氏もチームを組んでレースに参戦します。大会の詳細は、関連リンクをご確認ください。
※本イベントは、11月15日(日)~22日(日)に開催されるサイエンスアゴラ2020の一環として実施します。
ゲストスピーカー

石上玄也
慶應義塾大学 理工学部機械工学科 准教授
東北大学大学院博士課程修了、博士(工学)。宇宙や火山、建設などの人間が立ち入れないフィールドで働くロボットの研究に従事。2018年よりサイバスロンの車いす開発に取り組んでいる。

野島弘
サイバスロンチーム「Keio Fortississimo」 パイロット
17歳のときに交通事故で脊髄を損傷し、車いす生活に。自ら会社を経営する傍ら、車いすの子どもたちの自立につなげたいという想いから、パラスポーツ教室やレクリエーションを開催している。 (画像提供:ETH Zürich / 越智貴雄)

保原浩明
産業技術総合研究所 人工知能研究センターデジタルヒューマン研究チーム 主任研究員
早稲田大学大学院博士課程修了、博士(人間科学)。国立障害者リハビリテーションセンター研究所等を経て、2013年に産業技術総合研究所に入所。義足ランナーの動作解析および大規模データ分析に取り組んでいる。

手塚圭太
スタートラインTokyo(***)
23歳のときに交通事故で左足を切断(膝離断)。49歳からスポーツ義足を履いて陸上競技を始め、100m、200m、400m、走り幅跳びの種目で世界大会でも活躍する。57歳の現在も現役で、記録更新に挑み続けている。目標は、一生現役で競技に取り組むこと。(画像提供:越智貴雄)
企画・ファシリテーション

田中沙紀子
日本科学未来館 科学コミュニケーター
「サイバスロンとパラスポーツから探る、“障害”がない社会のつくりかた」
開催概要
- 開催日時
-
2020年11月15日(日) 14:00~16:30
【スケジュール】
14:00~15:30 トークセッション
15:30~15:45 休憩
15:45~16:30 サイバスロン実演
- 開催場所
-
日本科学未来館 1階 コミュニケーションロビー・企画展示ゾーン
イベントの様子は、YouTube Live(Miraikan Channel)にて生配信します。
- 対象
-
どなたでも
※お席によっては、YouTube Liveの配信に映り込む可能性があります。
※イベントの様子を撮影した写真を広報などの目的で使用する場合があります。予め、ご了承ください。
- 参加人数
- 40人
- 参加費
-
無料
※常設展をご覧になりたい方は、別途オンライン予約と入館料のお支払いが必要です。
- ご来館にあたって
-
日本科学未来館では、ご来館いただく皆さまにも新型コロナウイルス感染症の拡大防止の取り組みにご協力をいただきながら、安全に楽しめる空間の実現を進めています。ご予約前に「ご来館にあたってのお願い」を必ずご確認ください。
ご来館にあたってのお願い
- 参加方法
-
WEBによる申し込み、先着順。会場での参加をご希望の方は、下記(関連リンク下) の「お申し込みフォーム」リンクよりお申し込みください。2名以上の場合は、お手数ですが1名ずつお申し込みください。定員に達し次第募集を締め切ります。YouTube Liveの配信については、申し込み不要でご覧いただけます。
※常設展もご覧になりたい方は、別途オンライン予約と入館料が必要です。常設展オンライン予約
- 字幕の視聴について
- 音声認識字幕アプリ「UDトーク」によるコミュニケーション支援をおこないます。(リアルタイムのみ)
- 主催
- 日本科学未来館
- 協力
- スイス大使館
- お問い合わせ先
-
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(代表)
*サイバスロンについて
障害のある人たちが、技術者と協力して開発した最先端機器を使いこなすパイロットとなり、日常生活に必要な動作を競う国際競技大会。車いすや義足、外骨格など、6種類のレースで構成されます。2016年、第1回大会がスイスのチューリッヒで実施され、第2回となる2020年大会は、23カ国から70チームが参戦しオンラインで開催されます。
**サイバスロン2020 東京会場について
2020年11月13, 14日に開催されるサイバスロン2020では、世界各国のチームがそれぞれの拠点にコースを設けて競い、その様子をライブ配信しながら競います。日本からは5チームが参戦し、そのうち3チームは東京会場の日本科学未来館でレースに挑みます。詳しくは、下記サイバスロンの関連リンクからご確認ください。
***スタートラインTokyoについて
義足ユーザーを中心とした陸上チーム。「足を失った人にこそ、風を切る喜びを感じて欲しい」という想いから、義肢装具士の臼井二美男氏が1991年に設立しました。月に1度の練習会では、まだ義足で走ったことのない方から世界で戦うパラアスリートまで幅広く参加します。