1. 展覧会概要

インターネットなどの情報技術の発展で、誰もが個人の意見や関心、経験を世界中に伝えられるようになりました。
なかでも、YouTuberをはじめとする動画クリエイターたちは、想いをこめた動画を発信し続けたことで、多くの人にとって欠かせない存在になっています。
本展では、独自のコンテンツりょくで人気を誇る動画クリエイター9組の素顔を、限定動画やインタビューとともに紹介します。
また、会場ではクリエイターたちの撮影スタジオや、印象深い動画のシチュエーションも再現しています。撮影や編集ができる体験ブースも楽しむことができます。
本展覧会で動画クリエイターのさまざまな想いを知ることで、今をより豊かに生きるヒントを見つけることができるかもしれません。


2.1. プロローグ

まずはプロローグ映像がお出迎えです。
9組の動画クリエイターのご挨拶を順番にお聞きください。これから始まる展覧会への気持ちが高まることでしょう。
参加クリエイターは、バーチャル双子YouTuberの「おめがシスターズ」、美容系の「しかのま」、ボイストレーナ―の「しらスタ」、塾講師の経験を活かした授業動画の「ハイチ」、オールジャンルに活躍する「はじめしゃちょー」、ティーンの代表「ひまひま」、6人組グループ「フィッシャーズ」、ゲーム実況者「ポッキー」、料理研究家「リュウジ」です。
本展は4つのチャプターに分かれています。


2.2. チャプター1

動画クリエイターがどのようにして存在感を増してきたかを探るコーナーです。1995年のwindows95の誕生以降、インターネットをとりまく技術やさまざまなウェブサービスが発展し、それに伴って人々の価値かんや文化も移りかわってきました。
このような変化のなかで、動画クリエイターが台頭してきた経緯を振り返ります。
※このコーナーは文字と写真のみによる展示です


2.3. チャプター2

9組の動画クリエイターにスポットを当てるコーナーです。彼らが動画という表現手段を選んだきっかけや、動画制作に対する想い、動画を通して実現したいことなど、ふだんの活動からは知ることのできない“素顔”を探ります。動画クリエイターたちへのインタビュー動画や本展のためだけに特別に撮り下ろした限定動画、貴重な私物や撮影機材などを展示しています。
また、フォトスポットとして、クリエイターの撮影スタジオや、動画の代表的なモチーフを再現しているブースもあります。それぞれのブースで体験してみてください。
以下にそれぞれの動画クリエイターのブースで体験できることをまとめます。


おめがシスターズのブース

ピンクのうんちのキャラクター「うんちゃん」の巨大なオブジェがあります。触って「うんちゃん」の形を確かめてみてください。


しかのまのブース

撮影でおなじみのライトやカーペットなど、しかのまさんの撮影部屋を再現しています。撮影してみましょう。


しらスタのブース

「しらスタ」さんが愛用しているキーボードと譜面台を再現しています。愛用のしなに触れてみましょう。


ハイチのブース

ハイチさんの授業動画には欠かせない、直筆の板書を展示しています。実際のサイズのホワイトボードです。


はじめしゃちょーのブース

はじめしゃちょーさんお気に入りのクッション「Yogibo」に座ってみましょう。動画にたびたび登場する、2メートル36センチのくまのぬいぐるみ「所沢」も置かれています。


ひまひまのブース

クリエイター活動を始めた9歳から現在までの1年ごとの等身大パネルを置いています。
左から順に触ると成長の過程がわかります。



フィッシャーズのブース

フィッシャーズさんの動画に登場した巨大ロボットを展示しています。撮影スポットです。


ポッキーのブース

ポッキーさんが愛用しているデスク回りの品物を再現しています。ゲーム実況用の椅子に座って、機材に触れてみましょう。


リュウジのブース

リュウジさんのキッチンを再現しています。愛用の調理器具に触れてみましょう。


2.4. チャプター3

動画づくりを体験できるコーナーです。企画、撮影、編集のエリアに分かれた7種類のブースで、動画クリエイターの動画制作の一部をお楽しみいただけます。フィッシャーズのメンバーに励まされながらたまを投げるゲームや、はじめしゃちょーさんの特徴的な編集技術をモチーフにした動画撮影体験など、参加クリエイターに関連した体験もあります。動画をつくるおもしろさはもちろん難しさも感じていただきながら、自己表現をお楽しみください。


2.5. エピローグ

映像と音楽で展覧会のメッセージをお伝えします。動画クリエイターの世界を通して、さまざまなクリエイターの個性を見つめると、新たな価値かんに気づき、あなたの日々の生活がより豊かになることもあるかもしれません。また、逆にあなたがそんなクリエイターの一人になり、あなたの表現が、多くの人々の目に触れ、世の中を変えることもあるかもしれません。展示を体験いただいたあとは、動画クリエイターたちの姿がそれまでと違ったものに感じるだけでなく、動画の捉え方も深まるのではないでしょうか。