大量のデータをもとに学習して自然な文章をつくれるようになった生成AI。小説や詩の創作につかうことも考えられます。
生成AIをつかって詩を書いたとき、それは生成AIに指示をだした人の作品といえるでしょうか?

以下は、生成AIでつくった3つの詩です。
それぞれから、どれくらい作者の工夫が感じられますか?

詩①
夏の風がさらさらと吹く
青い空に白い雲が舞う
波の音が遠くから聞こえてくる
海辺に立つ、心が躍る

詩②
夜空に輝く月の光
星々が躍る夜の宴
微笑みの月、あなたは
夜を明るく照らす魔法の灯

詩③
夜空の宝石箱、輝く月が微笑む。
夢見る心に寄り添う、優しい月の光
星々と踊る、愛と希望の月明かり。
新たな冒険へと誘う、魔法の糸を引いて。

3つの詩はそれぞれ以下のような指示でつくりました。

指示①
詩をつくってください!

指示② 「月」をテーマに、明るく楽しい雰囲気(ふんいき)の詩をつくってください。

指示③
月をテーマにした明るく楽しい雰囲気のフレーズを3つ考えました。
①夜空の宝石箱、輝く月が微笑む。
②夢見る心に寄り添う、優しい月の光
③星々と踊る、愛と希望の月明かり。
以上を活用して、詩を作成してください。

あなたはどの指示でつくられた詩であれば「その人の詩だ」といえると思いますか?
なお2023年8月にアメリカの著作権局は、AIに指示を出して描かせた漫画の絵自体は指示を出した人の作品ではないと解釈しました。
同時にそれらを組み合わせてつくられた漫画には作品性があり、著作権の保護の対象になるという見解も示しました。