常設展示「ノーベルQ」のアクセシビリティを強化

9月6日(水)にリニューアル公開

日本科学未来館

プレートが貼ってある白い壁に、車いすに乗った女性が向かって手を伸ばしている(展示イメージ画像)
車椅子ユーザーや子どもでも体験しやすいよう配置を工夫した展示(イメージ)

日本科学未来館(略称:未来館 館長:浅川智恵子)は2023年9月6日(水)、より多くの方に楽しんでいただけるよう、常設展示「ノーベルQ ―ノーベル賞受賞者たちからの問い」のアクセシビリティを向上させ、リニューアル公開します。


「ノーベルQ」は、未来館の活動へ理解や協力をくださった28名のノーベル賞受賞者たちから「来館者にいつまでも考え続けてもらいたい問い」をいただき、メッセージとして紹介しています。今回のリニューアルでは、パネル展示のほか、日本語・英語・中国語・日本手話の映像を加え、それぞれの言語を使用する方々に体験しやすい展示にしました。また、視覚に障害のある方も楽しめる工夫として、前述の映像に音声アナウンスを入れるとともに点字プレートを追加設置しました。さらに、車椅子ユーザーや子どもからの見やすさを考慮し展示物を配置しています。


リニューアルに際しては、使用言語、障害の有無、年代などに関係なく、だれもが体験しやすいようにさまざまな方の意見をいただき設計しました。特に、日本手話の映像制作では、ろう者のクリエイターと企画の段階から協働することで、ろう者が情報を得やすい画面構成や演出、日本手話表現を追求しています。視覚に障害のある方や車椅子ユーザーには設計ワークショップに参加いただき、配置などに関するご意見を反映しました。


本リニューアルは、2021年4月に掲げたMiraikanビジョン2030「あなたとともに『未来』をつくるプラットフォーム」の実現に向けた取り組みの一つで、今年11月の新常設展示リニューアルに先駆け公開するものです。だれもが体験しやすい展示にすることで、来館者が多様性に気づくきっかけとなることも目指しています。

改修にご協力いただいた方々(敬称略)

監督・編集
今井ミカ(株式会社サンドプラス)
撮影
湯越慶太
手話翻訳・監修
株式会社OSBS 手話翻訳プロジェクト
出演
緒方れん、小野寺敏雄、今井彰人(株式会社サンドプラス)、寺澤英弥(株式会社 OSBS手話翻訳プロジェクト)
手話映像制作
株式会社サンドプラス
展示設計・施工
株式会社乃村工藝社
協力
共用品ネット

展示概要

展示名
ノーベルQ ―ノーベル賞受賞者たちからの問い
公開日
2023年9月6日(水)
展示エリア
3階 常設展示ゾーン「未来をつくる」内
企画・制作
日本科学未来館
一般の方からのお問い合わせ
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(代表)
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日本科学未来館
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