新企画「どうする!? プラごみ」、4月1日(土)スタート
プラスチックごみ問題の解決策をみんなで考えよう

日本科学未来館(略称:未来館、館長:浅川智恵子)は、シリーズ企画「Mirai can NOW」の第4弾「どうする!? プラごみ」を4月1日(土)から開催します。オブジェやパネル展示を通して、世界的な関心が高まるプラスチックごみ問題の解決に向けたアイデアを来館者らとともに探ります。
プラスチックは、軽さや丈夫さなどその優れた性質から私たちの生活に欠かせない素材です。一方、廃棄された大量のプラスチックが適正に処理されず海や川などに流れ出て、生きものに悪影響を及ぼしています。細かく砕けたマイクロプラスチックや添加剤は人体にも入り込んでいて、私たちへの健康被害も懸念されています。このため国内外でさまざまな対策が進められています。
本イベントでは、こうしたプラスチックごみ問題の現状を知ってもらい、来館者と解決策を探っていきます。地球ディスプレイ「ジオ・コスモス」前の会場には、毎日の暮らしで出すプラごみの多さを実感してもらうため、スタッフが持ち寄ったペットボトルや食品トレイなどを集めてつくったオブジェを設置します。使ったプラごみは計32キロ。これは日本で1人が年間出している容器包装のプラごみの量(国連環境計画の報告書)に相当します。
パネル展示では、プラスチックの化学的な特徴やプラごみ問題の現状を紹介したうえで、メーカーや商店、スタートアップ企業などビジネスの現場で問題の解決に向けて取り組む人たちに注目します。「量り売りだとうれしいもの、困るものは?」や「あなたはどんなごみ拾いなら楽しめそう?」など具体的な質問を設定し、来館者が付箋紙で気軽にアイデアを寄せ合えるボードを併設します。来館できない遠隔地の方も参加できるウェブサイトも開設。集まったアイデアは実践者にフィードバックするほか、未来館の科学コミュニケーターがとりまとめ、定期的に発信していく予定です。
未来をつくるプラットフォームになることを目指す未来館では、未来を考える“入り口”として、「Life(ライフ)」「Society(ソサイエティ)」「Earth(アース)」「Frontier(フロンティア)」の4テーマを設定。「Mirai can NOW(ミライキャンナウ)」は、未来にむけた研究開発や、その実現に取り組む人々の「いま」に触れ、体験するシリーズ企画で、今回第4弾は「Earth」がテーマです。
開催概要
- タイトル
- Mirai can NOW 第4弾「どうする!? プラごみ」
- 開催期間
- 2023年4月1日(土)から8月31日(木)
- 会場
- 日本科学未来館 3階 常設展示フロア(ジオ・コスモス前)
- 時間
- 10:00から17:00 (入場は閉館の30分前まで)
- 休館日
- 火曜日(ただし祝日や春・夏休み期間は開館)
- 料金
- 入館料のみ ※特別展、ドームシアターの鑑賞は別途料金が必要
- 主催
- 日本科学未来館
- 取材協力
- 高田秀重氏(東京農工大学 農学部 環境資源科学科)▽岩元美智彦氏(株式会社JEPLAN 会長)▽髙橋由紀子氏(量り売りとまちの台所 野の 共同代表)▽瀬戸啓二氏(花王株式会社 包装技術研究所 プロジェクトリーダー)▽土屋明子氏(株式会社ピリカ PR)▽中谷和史氏(株式会社カネカ Green Planet推進部 市場技術開発チーム)
- お問い合わせ
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日本科学未来館
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