本展示は終了しました。

展示概要

21世紀を生きていく君。君がこれからを生きるために、すこし立ち止まって話をしようと先輩が待っている。さあ、先輩――かこさとしさんと一緒に、君と世界について考えてみよう。
本展では、今改めて、私たち人間の存在を進化の歴史からふり返り、'人間らしさ'が生んだ現状を見つめます。その先に、先端科学が見すえるビジョンを伝え、未来の私たちのあり方を考えます。

【かこさとし(加古里子)】
絵本作家、児童文化研究者。工学博士、技術者(化学)。1926年福井県生まれ。東京大学工学部応用化学科を卒業。1959年より児童文化の調査、出版活動を行い、現在までに、作品数は約550点に及ぶ。代表作品は、「だるまちゃんとてんぐちゃん」(1967年)、「はははのはなし」(1970年)、「からすのパンやさん」(1973年)。

展示構成

この展覧会は、大きく2つの展示から構成されています。

テーマ展示

日本科学未来館が企画・制作し、かこさとしさんがアドバイザーをつとめる、新しい科学のグラフィック展示。
かこさんが絵本を通して伝えてきた、時代をへても変わらない科学のまなざしを軸に、先端科学が見すえる未来のビジョンを伝えます。

・まえがき: かこさとしアトリエへようこそ
かこさとしさんのアトリエを訪問。さあこれから、君の未来と未来の君についてかこさんと一緒に考えよう。

・第1章: いろいろな君
個としての君、社会の、地球の、宇宙の中の君。世界の広がりをながめ、その中にいる君をとらえよう。

・第2章: 君を君としているもの
君がもつ'人間らしさ'とは何からもたらされたのだろう。ヒトが進化してきた時間のながれをふり返り、今の私たちを認識しよう。

・第3章: 君はどこへいくのか
これからの未来と人間のあり方を考えよう。今、研究者はどんなことを考えているのだろう、話を聞いてみよう。

・あとがき: かこさとしから君へ
かこさとしさんからのメッセージを受け取って、未来の君、人間、地球がどうなっていくのか考えよう。

かこさとしさん展示

かこさとしさんの50年にわたる科学コミュニケーション活動を、絵本・原画・映像等を通して紹介。科学、そして人間について考え続けてきた、智の蓄積を感じてください。

基本情報

タイトル
企画展「きみのみらい・みらいのきみ―― かこさとしと探しにいこう、絵本の中へ」
会期
2010年3月20日(土)~2010年5月10日(月)
場所
日本科学未来館 1階 シンボルゾーン
開館時間
午前10時~午後5時(入館は閉館時間の30分前まで)
休館日
毎週火曜日 (ただし3月30日、5月4日は開館)
入場料
無料 (ただし、常設展示とその他の企画展は別料金)
主催
日本科学未来館
企画・制作
日本科学未来館
アドバイザー
かこさとし
監修
小林憲正(横浜国立大学大学院工学研究院教授)、鈴木健(株式会社サルガッソー代表取締役社長)、中村哲(独立行政法人情報通信研究機構知識創成コミュニケーション研究センター副研究センター長)、難波啓一(大阪大学大学院生命機能研究科教授)、ヘンシュ貴雄(独立行政法人理化学研究所脳科学総合研究センター チームリーダー)
企画協力
加古総合研究所、井田茂(東京工業大学理学部地球惑星科学教授)、佐倉統(東京大学大学院情報学環教授)、田近英一(東京大学大学院理学系研究科准教授)、田村元秀(国立天文台光学赤外研究部准教授)、鍋倉淳一(自然科学研究機構生理学研究所発達生理学研究系教授)、山懸然太朗(山梨大学大学院医学工学総合研究部教授)
展示協力
株式会社偕成社、株式会社小峰書店、株式会社瑞雲舎、株式会社童心社、社団法人農山漁村文化協会、株式会社福音館書店、株式会社復刊ドットコム
グラフィックデザイン
大岡寛典事務所
イラストレーション
タナカカツキ、岩城浩司、萩原慶、マキテッペイ