本展示は終了しました。
展示概要
トイレは日常生活から地球環境にいたるまで、あらゆる側面で私たちの「生きること」と関わっています。赤ちゃんからお年寄りまで、それぞれの年齢層でかかえる排泄の問題、そして世界で約 25 億人がトイレを使えない環境にあるという現実。2100年には人口が 100 億人を突破すると予測されているなか、本展では、地球上の一人ひとりにとって"幸せなトイレ"とはどんなものかをオープンに、そして愉快に語り合います。これまで大きな声で語られることのなかった「トイレ」という存在を軸に、子どもから大人までが学び、楽しめる企画展です。
展示構成
会場は、8 つのエリアに分かれています。うんちやトイレのキャラクターのナビゲートのもと、人間のうんちの匂いや形など身近な話から、下水処理や地球環境の問題まで、さまざまなスケールのトイレをとりまく問題を楽しみながら学んでいきます。
会場では、自分が今日出したうんちの形をねんどで作ったり、巨大なトイレのすべり台をすべり降りて、下水道の中を旅したりと、展示を楽しめる工夫がされています。
なお、展示のプロローグとエピローグは、放送作家の鈴木おさむ氏がプロデュースを担当します。
はじめに : トイレに秘められた心
フタの自動開閉にセルフクリーニング機能・・・・・・。賢くて洗練された最先端の日本のトイレがあなたをお出迎えします。まずは日本のトイレに込められた「おもてなし」の心を実感してください。
プロローグ : もしもトイレがしゃべれたら・・・
トイレの水を流した後、うんちがどこに行くのか、考えたことはありますか。いつもはじっと黙っているトイレですが、ここではたまりに溜まった不満を語りだします。その言葉を心に留めながら会場に繰りだしましょう。
エリア1 : 今日どんなうんち出た?
毎日つき合っているのに、意外と知らないうんちのこと。ここでは、さまざまな動物のうんちの観察や、うんちと健康を左右する腸内細菌の話を通して、うんちとあなたの関係に迫ります。
エリア2 : きみはトイレで何してる?
トイレは排泄をするだけの空間ではありません。ゲームや、おしゃべりが楽しめるトイレも存在しています。あなたなら、どんなトイレがほしいですか? トイレ空間を活用したさまざまなアイディアを紹介します。
エリア3 : うんちはどこへいくんだろう?
“うんちの帽子”をかぶって下水道の旅へ出発! 大きなトイレのすべり台をジャーッとすべり降りて、下水道の水がきれいになる仕組みやうんちに含まれる利用可能な資源の回収技術など、トイレの先にある世界を体験します。
エリア4 : 宇宙のトイレは未来のトイレ?
宇宙船の中では、限られた資源を循環させて最大限利用することが大切です。そんな「ミニ地球」ともいえる環境に適したトイレとして、人間の排泄物から食べ物を育てるトイレが研究されています。循環の究極のかたちとも考えられる未来の宇宙トイレのモデルを見ながら、理想のトイレを考えてみましょう。
エリア5 : みんなが幸せになれるトイレって?
トイレはさまざまな問題を抱えています。6割以上いるといわれる、学校でうんちをしない子ども。介護の現場で大きな負担になっている排泄の処理。震災など非常時の衛生管理。一方、世界では、約 25 億人がトイレを使えない環境にあり、不衛生ゆえに多くの子どもが命を落としています。排泄は人間の尊厳や生存に関わる大切な問題であり、その人の年齢や生きる環境によって、理想のトイレのあり方は大きく異なります。トイレをとりまくさまざまな問題をパネルや実物で紹介しながら、みんなが幸せになれるトイレとはどんなものなのかを考えます。
エピローグ : そしてトイレは歌いだす
トイレの仕組みや未来、そして数々の課題を知ったあなた。トイレの怒りや悩みに共感できるようになったはずです。最後のコーナーでは、今までの展示に登場したトピックと自らの思いを、トイレが高らかに歌い上げます。その歌声に、あなたは何を思うでしょうか。
会場風景
関連映像
サイエンティスト・トーク「微生物パワー!うんちから下水処理まで」
基本情報
- タイトル
- 企画展「トイレ? 行っトイレ!~ボクらのうんちと地球のみらい」
- 会期
- 2014年7月2日 (水)~10月5日 (日)
- 開館時間
- 10:00~17:00
- 開催場所
- 日本科学未来館 1階 企画展示ゾーンa
- 主催
- 日本科学未来館、フジテレビジョン
- 特別協賛
- 株式会社LIXIL
- 特別後援
- 産経新聞社、ニッポン放送、TOKYO FM
- 後援
- 文部科学省、外務省、国土交通省、環境省、東京都下水道局、国連開発計画(UNDP)、UNICEF(国連児童基金)東京事務所、独立行政法人国際協力機構(JICA)、公益財団法人日本ユニセフ協会、特定非営利活動法人日本コンチネンス協会、特定非営利活動法人日本トイレ研究所、特定非営利活動法人日本水フォーラム、日本トイレ協会