本展示は終了しました。

展示概要

「食べる」ことは「生きる」こと。食事は私たちの命をつなぎ、体や心を形づくる大切な行為です。日々の生活に密接に関わる「食」について、私たちはどれだけ正しい知識を持ち、選択しているのでしょうか。食品産地偽装や、BSE問題、農業人口の減少や世界的な人口増加。本展では現代の食をとりまくさまざまな問題に対し、先端科学技術の視点で迫ります。

心の底から元気よく'いただきます!' 'ごちそうさま'と言うことの出来る生き方、生活、社会、未来のために今、科学技術はどう関わっているのでしょう。私たちがより豊かに生きていくために必要なことを問いかける展覧会です。

展示構成

会場は、全7ゾーンで構成。'おいしい'をキーワードに食と科学技術のいまを読みときます。

PROLOGUE おいしい食卓

食の景色を彩るさまざまな要素を7つの食卓(眼で味わう、鼻で味わう、耳で味わう、手で味わう、どこで味わう? 誰と味わう? 世界を味わう)で表現。 食べるときの「楽しさ」を思い起こすことから、会場はスタートします!

Menu 1 'おいしい'ってなに? ~味わいのメカニズム

'おいしい'とは一体何なのでしょう? 決め手は味覚? 香り、見た目もなければおいしくない? 'おいしい'のメカニズムを、味覚生理学、脳科学、食品物理学の視点から科学的に解剖します。 また、味や香り、色など、食品をおいしくするためのさまざまな食品加工技術や、おいしさを測定する技術も紹介。 あなたの感じている'おいしい'は本物?

Menu 2 みんなでおいしく!~食品の大量生産

はるか昔から、生きる知恵として作られ、食されてきた保存食。 伝統保存食から、フリーズドライなど現在の技術にいたる流れを紹介。 また、身近な食品に用いられている保存技術が、宇宙食開発に応用されています。 技術革新は、人間の行動、フロンティアをを拡大し、未来への可能性を示唆します。

Menu 3 いつまでもおいしく・・・~保存技術

はるか昔から、生きる知恵として作られ、食されてきた保存食。 伝統保存食から、フリーズドライなど現在の技術にいたる流れを紹介。 また、身近な食品に用いられている保存技術が、宇宙食開発に応用されています。 技術革新は、人間の行動、フロンティアをを拡大し、未来への可能性を示唆します。

Menu 4 次においしいのは? ~未来の食

SF映画では、液体を飲むだけでお腹いっぱい、といった未来の食事が描かれています。 食の簡略化が進む時代。 「生命維持」を食の基本、そして最低限達成すべき目的としてとらえ、改めて「食べる」ことと「からだ」との関係を問いかけます。 生命維持の先に目指すべきことはなにか? 食事が変わると失われてしまうものもあるかもしれない。 未来を選びとるには、なにが大切かを考えなければなりません。

Menu 5 おいしくいただいた後には・・・~食品廃棄の問題

日本だけでも年間約2千万トンと大量に廃棄される食品。 食品残さをさまざまな資源に活用する取り組みを紹介します。 一番大切なのは食品廃棄物自体を減らすことです。

Menu 6 本当に'おいしい'こと? ~健康・安全・食糧危機

食に関する情報が錯綜し、不安感と危機感がつのる今。 現在、ニュースなどで話題になっている食の問題、それにまつわる気になる疑問の数々に対して、科学的に判明している事実を明らかにしていきます。 先端科学技術の役割、その限界を知り、安全と安心の意味、そしてその違いを問いかけます。 また、地球全体の視点から、食の現在を見直していきます。

会場風景

スライド 1:
スライド 2:
スライド 3:
スライド 4:

基本情報

タイトル
企画展「'おいしく、食べる' の科学展」
会期
2009年11月21日(土)~2010年3月22日(月・祝)
開催時間
午前10時~午後5時(入館は閉館時間の30分前まで)
休館日
毎週火曜日(祝日、春・冬休み期間は開館)
12月28日~1月1日(※ただし1月5日は開館)
開催場所
日本科学未来館 1階 企画展示ゾーンa
入場料
大人 1,000円、18歳以下 400円
団体8名以上 大人 840円、18歳以下 320円
※常設展示見学可
※障がい者手帳所持者は当人および付き添い者1名まで無料
主催
日本科学未来館、財団法人 科学技術広報財団、読売新聞社
後援
文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、食品安全委員会、
東京都教育委員会、社団法人 日本PTA全国協議会、
独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、
社団法人 食感性コミュニケーションズ
特別協賛
味の素株式会社、日本マクドナルド株式会社、
キリンホールディングス株式会社
協賛
日本食品添加物協会
協力
イワサキ・ビーアイ
企画・制作
日本科学未来館
総合監修
相良泰行(社団法人 食感性コミュニケーションズ 理事長/東京大学 名誉教授)
問い合わせ先
日本科学未来館
〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6
TEL: 03-3570-9151 / FAX: 03-3570-9150