本展示は終了しました。

展示概要

世界レベルの技術を誇る日本のファイバー研究。その用途はスポーツ、情報通信から、宇宙開発や医療の臨床現場まで多岐に渡ります。本企画展では、人間の能力の限界に挑戦し続けるスポーツと、それを支える繊維研究を皮切りに、ファイバーテクノロジーの最前線を紹介します。

NASAの火星探査機、マーズ・エクスプロレーション・ローバが実際に火星着地の際に使ったエアバックのテストモデルを本邦初公開します。
アテネオリンピックでの活躍が期待される水泳の北島康介選手、ハンマー投げの室伏広治選手、陸上の末續慎吾選手らアスリート着用のウェアやシューズもそれぞれの開発ストーリーや本人達からのメッセージとともに公開します。また、車いすバスケットの競技用車いすや陸上競技用の義足など、繊維の利用によりさらに機能が向上したハンディキャップド・アスリートのためのギアの紹介もあります。
さらに、現在「ファイバー」という言葉でもっとも身近な存在となった「光ファイバー」も、身の周りにある繊維のひとつとしてその仕組みなどを実際に体験できるコーナーもあります。

展示構成

循環型社会

私たちの生活になくてはならないものとなっている合成繊維のほとんどは石油からつくられています。しかし、石油の枯渇、地球の温暖化、環境汚染など解決しなければならない問題もたくさんあります。

バイオミミクリー

自然に学び、生物のもつ優れた機能を分子レベルで解き明かし、新しい材料や技術に応用する分野をバイオミミクリーといいます。絹を目標としたナイロン、木綿を目標としたポリエステルなど、合成繊維の歴史はほとんどバイオミミクリーの歴史といえます。

極限環境

強くて変形しにくい繊維はスーパー繊維と呼ばれ、衣類に使われる繊維の10倍以上の強さをもった繊維です。たった1mmの太さの繊維で自動車一台(約700kg)をつり上げることができる最強の繊維たちです。防災、スポーツから宇宙開発までさまざまな極限環境で活躍しています。

ナノテクノロジー

現在つくることのできる最も細い繊維は、髪の毛の太さの12,000分の1という細さです。実験室ではナノファイバーと呼ばれる、たった0.15gで月まで届く直径3ナノメートルの太さの繊維がつくられています。1ナノメートルとは10億分の1メートルであり、ナノファイバーはまさに究極の細さの繊維ということができます。

機能・快適性

ライフスタイルの変化に伴い、「夏のオフィス」、「冬のアウトドア」など、さまざまな四季の暮らしに応じた快適性を追求する繊維の開発が進んでいます。またスポーツの記録更新のために開発された機能性繊維を使ったスポーツ用品もオリンピックのたびに話題になっています。

会場風景

基本情報

タイトル
「疾走するファイバー」展
会期
2004年6月30日(水)~8月31日(火)
開催場所
日本科学未来館 1F 催事ゾーン
主催
日本科学未来館、社団法人繊維学会