本展示は終了しました。
展示概要
地球外生命--- 人呼んでエイリアン。
私たちはなぜ、いまだ誰も見たことのないこの存在を信じ、あるいは疑い、またさまざま な憶測をするのでしょう?
この問いの裏には、「われわれはこの広い宇宙で、本当に唯一の知的生命体なのか? 」という、自らの存在に関する本質的な問いが隠れているように思えます。 近年の惑星探査や 天体観測技術の進歩によって明らかになってきた、地球や宇宙の姿とその成り立ち。
また、最先端の生命科学が解き明かしつつある生命誕生と進化の謎。 これらの研究がさらに進めば、地球外生命の存在についての私たちの長年の議論に、いよいよ終止符を打つ日がくるかもしれません。 そしてそれは、遠い未来の話ではないかもしれないのです。
本展では、そんなエイリアンに古くから魅了されてきた人間の心理をひもときながら、世界トップレベルの科学者が最新の発見と理論にもとづいて、エイリアンが存在する可能性を「科学的に」追求します。
本展は2005年にロンドンで"The Science of Aliens"という名称で初公開され、これまでに、フランス、スペイン、アメリカなど、欧米地域で巡回展示されていますが、アジア地域では今回が初めての開催となります。 また、駐日英国大使館とブリティッシュ・カウンシルが主催する「UK-JAPAN 2008」の公認イベントです。
展示構成
Zone1 「空想としてのエイリアン」
「ET」、「プレデター」など最近の映画やテレビに使用された歴代のフィギュア、H.G.ウェルズ作「宇宙戦争」のSF小説などから、人間が想像するエイリアンの姿、エイリアンを想像するに至った社会背景などを解き明かします。 展示を見ていると、フィクションの中の異形な姿をしたエイリアンは、私たちの根源的な恐怖を表していることが見えてくるでしょう。
Zone2 「科学としてのエイリアン」
エイリアンを考える手がかりの一つとして科学者が注目しているのが、深海で暮らす生き物たちです。 地球上の過酷な条件下で生息する生命が発見されたことで、科学者は宇宙で生物が存在する可能性を考え直すようになりました。 私たちとは全く違う様相と性質をもつこれらの生物を観察しながら、地球上の生物が成し遂げた驚くべき進化の足跡をたどります。 さらにこのゾーンの最後では、巨大な銀河マップを用いて最新の地球惑星科学を紹介し、科学者たちがどのように生命がいる惑星を探そうとしているのかに迫ります。
Zone3 「エイリアンの世界」
科学者たちが最新の科学の研究結果と、想像力を駆使して作り出した、地球外生命が存在する架空の2つの星「オーレリア」と「ブルームーン」を紹介します。 赤色矮星の周りを公転し、豊富な水、オゾン層のない大気をもつ「オーレリア」と、巨大ガス惑星の衛星であり、浅い海、活火山がある「ブルームーン」。 詳細に設定された星の環境と、こうした環境条件下で存在するだろう生物の姿を、巨大なディスプレイを通して観察したり、生き物に指示を与えて、動かしたりすることができます。
Zone4 「エイリアンとの交信」
地球外生物とコミュニケーションをとることは可能なのでしょうか? そのヒントが隠されているゾーンです。 世界各地ではこれまでにも、さまざまな方法で宇宙からの信号を検知しようという取り組みがなされています。 ここでは科学者がどのように宇宙からシグナルを受信しようとしているのか、またどうやって地球外文明との交信を試みているかを紹介します。
会場風景
基本情報
- タイトル
- 企画展「エイリアン展 ―― モシモシ、応答ネガイマス。 」
- 会期
- 2008年3月20日(木・祝)~6月16日(月)
- 開館時間
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午前10時~午後5時(入館は閉館時間の30分前まで)
※5月3日~5月6日は午後6時まで開館時間を延長
- 場所
- 日本科学未来館 1階 特別展示示ゾーンb
- 休館日
- 毎週火曜日(ただし4月1日、4月29日、5月6日は開館)
- 入場料
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個人:大人900円、18歳以下350円
団体(8名以上):大人800円、18歳以下310円
※常設展示見学可
※障がい者手帳所持者は当人および付き添い者1名まで無料
- 主催
- 日本科学未来館、フジテレビジョン
- 後援
- ブリティッシュ・カウンシル、産経新聞社、ニッポン放送
- 協力
- 円谷プロダクション
- 企画・制作
- SCIENCE & MEDIA LLP( 英国)、日本科学未来館、フジテレビジョン
- 協賛
- キャドバリー・ジャパン