「科学コミュニケーターと行く、地球の記憶にふれる旅 @高知コアセンター」イベントレポート
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地球の奥深くに眠る “地球の記憶” にふれてみませんか?
高知県南国市にある高知コアセンターでは、世界中の掘削プロジェクトで採取された 「コア試料(コアサンプル)」 を保管・研究しています。コアサンプルとは、地球の内部から取り出された柱状の岩石のこと。そこには、何百万年にもわたる地球の環境変動や、大規模な自然現象の痕跡など、地球の記憶が刻まれています。
今回のイベントでは未来館の科学コミュニケーターがナビゲーターとなり、ふだんは立ち入ることのできないコア保管庫を皆さんと一緒に探検します。温度・湿度が厳密に管理された巨大な保管庫には、これまでに掘削されたコアサンプルがずらりと並び、研究の壮大さを肌で感じることができます。
また、めったに見ることができない本物のコアサンプルを間近で観察する時間も設けました。地球の長い時間の流れを感じとる貴重な機会になるはずです。コアに刻まれた地球の物語を読み解くことでわかるのは、過去の出来事だけではありません。私たちがこれからどのような未来を迎えるのか、そのヒントを探る旅でもあります。科学コミュニケーターと一緒に地球の過去を探り、未来を考える旅に出かけましょう。高知コアセンターで皆さんをお待ちしています!
高知コアセンター内の巨大な空間には、これまでに採取されたコアサンプルが果てしなく並んでいます。「こんなにもたくさんの記録が、地球の中に眠っていたのか」。そんな驚きと感動を味わえるはずです。今回のイベントでは、ふだんは立ち入ることのできないコア保管庫内部に特別にご案内し、地球科学研究の最前線の現場を肌で感じていただきます。
コアサンプルの内部を調べるためには、CTスキャン技術が用いられます。今回は実際に撮影されたCTスキャン画像を見ながら、コアサンプルの内部にどんな特徴があるのか、そして、そこから地球にどのような変化があったのかと考えられるのか、研究者に解説していただきます。
高知コアセンターで岩石の性質を調べている研究者が、コアサンプルの科学的な見方について解説します。地震や火山活動、過去の気候変動などコアの中に残されたさまざまな痕跡から、私たちは地球で何が起きてきたのかを読み解くことができます。研究者の目線に少し近づいて、地球の謎に迫ってみましょう。
最後は、実際にコアサンプルを観察する研究体験です。顕微鏡をのぞいて、コアサンプルの中から小さな化石を探したり、色や粒の大きさ、層の違いなどスケッチしたりしながら、科学者がどのようにコアから情報を読み取っていくのかを体験できます。
「この化石が生きていた時代はいつかな?」「この模様からどんな環境の変化がわかるのかな?」そんな小さな疑問から、大きな地球の歴史につながるかもしれません。科学者の目線でコアサンプルを見つめ、地球の記憶を自分の手でひもとく体験に挑戦してみましょう!
最初の航海で船酔いに打ちのめされながらも海の調査の面白さに惹かれてこの道に入り30数年。4回の掘削航海、多数の研究航海で七つの海を巡り、海洋コアから気候変動の謎を探る研究を進めています。世界中のコアと分析機器が集まる高知コアセンターでぜひ一緒に研究体験しましょう!
地震がどのように起きるのかを明らかにするため、岩石のすべり方を調べています。2023年にJAMSTECの研究者になり、海底から採取されたコアを保管・研究するための世界最先端の研究所である高知コアセンターに来ました。2024年には東北沖での掘削航海「JTRACK」に参加し、日本海溝のプレート境界の岩石を実験・分析することで、どうして東北沖で巨大地震が起きたのかを解き明かそうと研究を進めています。
ODP航海に2回乗船、米国やドイツのコア保管施設の体制や試料の提供サービスなどに触れ、日本のIODPコア試料保管庫・研究所の整備に関わってきました。今では、インド洋~西太平洋~ベーリング海のコア試料を多数保管、世界から多くの研究者が来訪し最先端の分析や試料採取を行う国内では唯一無二の研究施設になりました。
JTRACKアウトリーチオフィサーとして、2024年12月に地球深部探査船「ちきゅう」に乗船し、海底掘削で得られた本物のコアサンプルを初めて目にしました。コアサンプルごとに、「こんなにも色も模様も違うのか」と驚き、その中に「地球の記憶」が確かに刻まれていることを実感しました。
2024年、東北沖で掘削調査まっただ中の「ちきゅう」と未来館を中継でつなぎ、イベントを開催しました。1本の細長いコアが、地球規模の長い長い時間を経て形成されたものであることに不思議な気持ちになったことを覚えています。