導電性プラスチックを作ろう!

2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹博士みずからが、実験を通して化学の不思議さ、面白さを伝える特別実験教室です。テーマは電気を通すプラスチック「導電性プラスチック」。実際に参加者がこのプラスチックを作ります。また、作ったプラスチックを使って二次電池を作る応用実験も行います。
透明フィルムスピーカーへの応用
導電性プラスチックの液を使って透明で自由に曲げることのできる導電性の膜を作ることができます。この導電性の膜を用いて薄くて透明なスピーカーを作ります。自分で作ったスピーカーに音楽プレイヤーをつなぎ、好きな音楽を鳴らして楽しみます。音の波を目で見る実験もします。
※導電性プラスチックとは
「プラスチック」といえば、ペットボトルやスーパーの袋、ラップなど、さまざまなものに使われている身近な存在です。軽くてしなやかで、加工がしやすいうえ、いろいろな薬品に耐える性質をもち、金属と違ってさびることはありません。しかし、電気を通さない、というのがプラスチックの常識でした。
「導電性プラスチック」は、従来のプラスチックの性質はそのままに、電気を通すという大きな特色を持ったプラスチックです。1977年に白川博士、A. J. Heeger博士、A. G. MacDiarmid博士によって、ポリアセチレンというプラスチックに金属のように電気が通ることが発表され、ノーベル賞につながりました。今ではリチウムイオン電池や電解コンデンサのように、導電性プラスチックを利用した製品が数多く登場しています。
講師

白川 英樹
筑波大学名誉教授
1983年 高分子学会賞(1982年度)「ポリアセチレンに関する研究」、2000年 高分子科学功績賞(1999年度)「導電性高分子の発見と開拓」、2000年 ノーベル化学賞「導電性ポリマーの発見と開発」、2000年 文化勲章受賞ならびに文化功労者に選出、2000年 筑波大学名誉博士号、2001年 日本化学会特別顕彰
白川先生からのメッセージ
「百聞は一見にしかず」ということわざがあります。しかし、百回見るよりも一回でも自分自身で実験を試みた方がはるかに化学の不思議が体験でき、理解できます。ぜひ化学の不思議に挑戦してみてください。
ファシリテーション
加藤 昂英、齋藤 早樹子、平井 元康
日本科学未来館 科学コミュニケーター
開催概要
- 開催日時
-
①2025年5月24日(土) 13:00~16:30
②2025年6月22日(日) 13:00~16:30
※終了時間は多少前後する可能性がございます。
- 開催場所
- 日本科学未来館 5階 実験室
- 対象
- 小学校5年生~高校3年生
- 参加人数
- 16名
- 参加費
- 入館料のみ
- 参加方法
-
【事前申し込み制】(抽選)
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- 申込期間
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①5月24日開催分:2025年4月11日(金)11:00 ~4月22日(火)
②6月22日開催分:2025年5月9日(金)11:00 ~5月20日(火)
- 字幕の視聴について
- ご参加にあたり、字幕が必要な場合はご連絡ください。対応方法をご相談させていただきます。
- 撮影について
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・イベント中にカメラ撮影が入り、未来館および共催機関、アウトリーチ先の公式サイト(HP、SNS等)や報告書等の各種資料で使用される場合があります。
・撮影不可の場合には、遠慮なくその旨をスタッフまでお申し出ください。
・お客様ご自身による写真や動画の撮影について、個人でお楽しみいただく範囲であれば撮影いただけますが、他者の方が映り込まないようにご注意ください。
- 主催
- 日本科学未来館
- 協力
- 小林大(東京大学生産技術研究所 助教)、株式会社クレハ、クレバ株式会社、松尾産業株式会社
- 見学について
- 会場内に見学スペースはございません。
- 注意事項
-
・実験中はつま先やかかとが出ない靴を着用してください(サンダル不可)。
・長い髪は結んでご参加ください。
・半ズボン、スカートはご遠慮ください。
- お問い合わせ先
-
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(開館日の10:00~17:00)
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