
「研究者とめぐる 『未読の宇宙』 〜さまざまな光で宇宙を “みる” 」 イベントレポート
新常設展示 「未読の宇宙」 公開記念イベント
宇宙についての新しい常設展示 「未読の宇宙」 が4月23日にオープンしました。巨大な観測・実験装置を駆使して研究者たちがどのように宇宙を読み解こうとしているのかを体感できる展示です。この展示の公開を記念して、2025年に4回の特別イベントを開催します!
テーマは宇宙を探る4つの手法。「多波長観測」 「重力波観測」 「ニュートリノ観測」 「加速器実験」 をとりあげ、それぞれの分野で活躍する研究者をお招きして、最新の研究成果を紹介しながら異なる視点で宇宙の謎に迫ります。
第1回となる今回は、「多波長観測」 です。多波長観測とは、ふだん私たちの目に見えている光(可視光)だけでなく、電波や赤外線、X線など、さまざまな光で宇宙を“みる”ことで、星や銀河の様子をくわしく調べる方法です。「未読の宇宙」 の監修者の1人で、宇宙で見られる高エネルギー爆発現象である超新星爆発や中性子星合体などを研究されている田中雅臣先生をお迎えし、「未読の宇宙」 の展示ツアーとトークイベントを開催します。
田中先生と一緒に 「未読の宇宙」 を巡る展示ツアーです。360度スクリーンを用いた映像などを見ながら、最新の観測技術を活用してどのように宇宙の謎が解き明かされているのかを解説します。研究者ならではの視点で展示を深掘りしながら、宇宙の深淵に触れてみましょう。
ツアー終了後は、田中先生に最先端の研究成果をくわしく紹介していただきます。さらに、現在の研究がどのように新しい宇宙像を描きだしているのかを科学コミュニケーターとともにひもといていきます。
「未読の宇宙」 の展示をさらに深く理解し、宇宙研究の最前線を体験する特別な機会です。ぜひご参加ください!
小学校・中学校の頃から夜空を見上げてなんとなく宇宙のことを考えるのが好きでした。その後大学で天文学を学び、小さな人間が壮大で、手の届かない遠くの宇宙のことをこんなに理解できるんだということに感動して、今も天文学の研究を続けています。
岩手を旅したときに見た天の川の光景が、今でも忘れられません。どうして人は宇宙に惹かれるんだろう。そんな問いの答えが少しだけわかった気がしました。この果てしない宇宙について、人類は今どこまでわかっているのか。そんなことをふと考えます。
小学3年生のときのこと、夜空に見えるシリウスという星の光が、ちょうど自分の生まれたころに放たれた光であることを知りました。“今”なのに“過去”の光が届くというロマンを感じながら、大人になった今も夜空を見上げています。
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