
日常生活のなかで「割る」というと、みなさんはどんなものを思い浮かべますか? 卵やチョコレート、寒い朝の凍った水たまり。ガラスやお皿を割ってしまうなど、ひやっとした瞬間を思い出す人もいるかもしれませんね。
生活のなかで割るのは小さな物が多いですが、このイベントでとりあげるのは、巨大な北極域の氷です。現在、海洋研究開発機構(JAMSTEC)を中心に、北極域研究船「みらいⅡ(ミライ ツー)」の建造が進んでいます。2025年度で運用が終了する海洋地球研究船「みらい」を引き継ぐ「みらいⅡ」には、気象や海洋をオールラウンドに観測できるだけでなく、新たに砕氷機能をもつという特徴があるのです。
「みらいⅡ」が割るのは、厚さ1mほどもある北極域の氷。そんな巨大な氷をどのように割って安全に船を進めていくのでしょうか? そもそも、日本の研究船が遠く離れた北極域の観測に挑むのには、どのような意味があるのでしょうか?
このイベントでは、今年3月に進水式をむかえた「みらいⅡ」の建造を担う北極域研究船推進部から、JAMSTECの赤根英介先生と、田中 隆太さんをお呼びし、「砕氷船」をテーマに体験や実験を交えながら北極への挑戦の最前線に迫ります。
国際的にも注目が集まる“新たなフロンティア”、北極域。
あなたも、北極域とのつながりを感じてみませんか?
ゲストスピーカー(敬称略)

赤根 英介
JAMSTEC北極域研究船推進部 部長
2001年3月に琉球大学理学部海洋自然科学科を卒業し、同年4月に海洋科学技術センター(JAMSTEC)に入職。地球環境部門研究企画監、北極域研究船準備室総合企画グループリーダー、北極域研究船推進室長などを経て、2023年4月より現職。

田中 隆太
JAMSTEC北極域研究船推進部 総合推進グループ
2018年4月JAMSTEC入職。地球深部探査センター(CDEX)技術部、研究プラットフォーム運用開発部門(MarE3)運用部にて研究船・観測機器の運用・開発に従事。2022年4月より現職、北極域研究船の建造や運用準備に携わる。
ファシリテーション

清水 菜々子
科学コミュニケーター
学生時代の観光で、砕氷船に乗ったことがあります。船に押しのけられた真っ白な海氷が、海水に覆われるわずかな瞬間に見せる“浅藍色”。海氷域が織りなす色の美しさに感動しました。
開催概要
- 開催日時
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2025年3月29日(土)13:30~15:00
※10:00~13:00の間は、会場にて船の模型を自由にご見学いただけます。
- 開催場所
- 日本科学未来館 研究エリア 3階 ハブスペース
- 対象
- どなたでも(小学校3年生以上推奨)
- 参加人数
- 30名
- 参加費
- 入館料のみ
- 字幕の視聴について
- 字幕による情報保障等の対応を希望される方は、参加申し込みフォームの「申込者からの連絡欄」にその旨ご記入ください。
- 参加方法
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【事前申込制】(抽選)
※本イベントのお申し込みには、Miraikan IDへのご登録が必要です(登録無料)。
※Miraikan IDにご登録後、「Miraikan IDマイページ」→「限定イベント」より、ご希望のイベントにお申し込みください。
※保護者がお子様のイベント参加申込を行う場合は、保護者の方のお名前でMiraikan IDに登録いただいたうえで、お子様の名前を家族設定で追加してください。
※イベント中にカメラ撮影が入り、未来館および共催者の公式サイトやSNS、各種報告書等で使用する場合があります。撮影不可の方は、当日受付にてお知らせ下さい。
詳しくは、会場にてご案内いたします。
【申込期間】 2025年3月5日(水) 11:00~3月18日(火)
- 撮影について
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・イベント中にカメラ撮影が入り、未来館の公式サイトやSNS、館内サイン、各種報告書など、また、共催研究者の研究報告書やアウトリーチ活動などで使用される場合があります。
・撮影不可の場合には、当日受付時にご遠慮なくその旨をスタッフまでお申し出ください。
・お客様ご自身による写真や動画の撮影について、個人でお楽しみいただく範囲であれば撮影いただけますが、他の方が映りこまないようご注意ください。
- 主催
- 日本科学未来館
- 共催
- 国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)
- お問い合わせ先
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日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(開館日の10:00~17:00)
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