わたしたちが食べている日々のごはんが、いま地球に大きな影響を与えていることをご存じでしょうか。「食」は、気候変動や生物多様性の損失といった環境問題だけでなく、飢餓や飽食など社会的格差も含む複雑な問題を引き起こしています。これからさらに世界人口が増える中で、地球にも人にも健康的で持続可能な食のあり方に、世界的に関心が高まりつつあります。
そこでMirai can NOW 第8弾「地球飯~Tasty, Healthy, Earth-friendly」では、地球にも人にもやさしいごはん「地球飯(ちきゅうめし)」をみなさんに提案します。いま世界で起きている「食」に関する問題を知り、日常でできるさまざまなアイデアを参考にしながら、あなたにぴったりの「地球飯」を考えてみませんか? まずは、次に食べるごはんを「地球飯」に。その小さな一歩が、地球の未来の大きな変化につながります。
展示紹介
おいしいごはんが届くまでの20の問題
わたしたちが毎日食べているごはんは、どのようにして食卓に届くのでしょう。農地をつくるときから食べるまでの長い道のりをふりかえると、ふだんはあまり気づかない影響や課題が見えてきます。
おいしさだけじゃない!? 食材の見かた
食材は、わたしたちの体に影響をあたえるのはもちろん、地球環境にも影響を与えています。そして、食材ごとにその影響は異なります。会場にある14種類の食材のタイルを重ねて、それぞれの違いを比べてみましょう。
もったいないだけじゃない!? 食品ロス
世界、そして日本では、どんなところで、どれくらいの食べものが捨てられているのでしょうか。そして、食品ロスは地球環境や社会にどんな影響があるのでしょうか。会場に設置されたごみ箱で、日本の家庭や食品製造の段階で発生する食品ロスの量を調べてみましょう。
地球飯をつくる! えらぶ! たべる!
「地球飯」をつくる方法はさまざまです。より環境負荷の低いタンパク質に切り替えたり、食品ロスを減らしたり。あなたにできる「地球飯」を考えてみましょう。
料理研究家による、オリジナル地球飯レシピ
料理研究家のコウケンテツさん、料理家・管理栄養士の長谷川あかりさんにオリジナルの地球飯をつくっていただきました。会場でレシピを公開します。
アイデアテーブル
会場には、みなさんが考えた「地球飯」のアイデアをシェアできる大きなテーブルを用意しました。ここで集まった「地球飯」は未来館の科学コミュニケーターがとりまとめて、ブログやイベントなどで発信します。
オリジナル「地球飯」レシピ考案者
コウケンテツ
料理研究家。旬の素材を生かした手軽でおいしい家庭料理を提案し、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍中。また30か国以上を旅し、世界の家庭料理を学んだ経験ももつ。
長谷川 あかり
料理家、管理栄養士。10歳から子役・タレントとして活動、さまざまな番組に出演する。大学で栄養学を学んだ後、SNSで始めたレシピ投稿が大反響を呼び、人気アカウントに。現在、雑誌、Web、テレビなどで幅広くレシピ開発を行っている。
シリーズ企画「Mirai can NOW」について
未来館では、未来を考える“入口”として、「Life(ライフ)」「Society(ソサイエティ)」「Earth(アース)」「Frontier(フロンティア)」の4つのテーマを設定しました。「Mirai can NOW」は、未来にむけた研究開発や、その実現に取り組む人々の「いま」に触れ、体験するシリーズ企画です。今回は「Earth」をテーマにした第8弾です。
開催概要
- 開催日時
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2024年9月11日(水)~12月9日(月)
※火曜休館
- 開催場所
- 日本科学未来館 3階 常設展示ゾーン(ジオ・コスモス前)
- 対象
- どなたでも
- 参加費
- 入館料のみ
- 主催
- 日本科学未来館
- 取材協力
- 林 芙美(女子栄養大学 栄養学部 准教授)
- お問い合わせ先
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日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(開館日の10:00~17:00)
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