未来館では、アートイベント「シアターコモンズ’24」のプログラムとして、タイの映画監督 アピチャッポン・ウィーラセタクン氏が手がけるVR作品「太陽との対話(VR)」を上演します。
アピチャッポン氏はタイの東北地方を舞台に、伝説や民話、記憶の中の森、前世のエピソード、時事問題などを題材に、静謐かつ叙情的な映像作品で知られる映画監督です。代表作に、『ブンミおじさんの森』(2010年カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞)、最新作『MEMORIA メモリア』(2021年同審査員賞受賞)など数々の作品で映画史を更新し続ける存在です。
「太陽との対話(VR)」は、アピチャッポン氏が制作した初のVR体験型パフォーマンス作品です。ヘッドセットを装着して空間を自由に歩き回りながら、スクリーン上で展開される映像詩、坂本龍一氏の音楽が作りだす波動、インタラクティブに空間を浮遊する光の粒子などを感覚で捉えながら、経験したことのないような時空を、太陽の動きに重ねながら体験します。2022年に国際芸術祭「あいち2022」で公演され、特異なパフォーマンスアートとして世界的に話題を集めました。今回「シアターコモンズ’24」のプログラムとして東京で初めて公演されます。
また、本プログラムの関連イベントとして、トークセッション「『現実』とは何か?―アピチャッポン・ウィーラセタクン+藤井直敬の対話」(コモンズ・フォーラム#3)を3月10日(日)に開催します。
詳細は以下リンクをご覧ください。
アーティスト
アピチャッポン・ウィーラセタクン
1970年タイ・バンコク生まれ。2000年に初の長編映画作品を制作して以来、『ブリスフリー・ユアーズ』(2002)でカンヌ映画祭の「ある視点」部門最優秀作品賞、『トロピカル・マラディ』(2004)で審査員賞を受賞。さらに10年に制作された『ブンミおじさんの森』は、タイ初となるカンヌ映画祭最高賞(パルムドール)を受賞した。映画監督として活躍する一方、1998年以降美術作家としても活動。ドクメンタ13(2012)に参加したほか、第11 回シャルジャ・ビエンナーレ(2013)ではチャイシリとの協働作品が金賞を受賞。同年に福岡アジア文化賞を受賞。現在はタイ・チェンマイを活動拠点とする。
Credit: Courtesy of Apichatpong Weerasethakul
Photo by Supatra Srithongkum and Sutiwat Kumpai
開催概要
- 開催日時
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2024年3月7日(木)~3月12日(火)
※日によって開催時間が異なりますので、詳細はシアターコモンズ’24公式サイト をご確認ください。
- 開催場所
- 日本科学未来館 1階 企画展示ゾーンb
- 参加費
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一般4,000円、学生3,000円
※常設展示およびドームシアターは別途チケットの購入が必要です
- 参加方法
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【事前申し込み制】(先着順)
以下のページのリンクよりお申し込みください。(1月31日(水)12:00より募集開始予定)
シアターコモンズ’24公式サイト
- 上演時間
- 各回60分
- 上演言語
- タイ語(日本語・英語字幕付き)
- 主催
- シアターコモンズ実行委員会
- 共催
- 日本科学未来館
- お問い合わせ先
- シアターコモンズ実行委員会