ムーンショット目標8が描く未来

天気を人間が自由にあやつることは、可能だと思いますか?
NHK Eテレの貴重な映像や実験を通して気象の基本を学びながら、気象の制御に向けた研究にとりくんでいる方々と一緒に気象研究の未来について語る、体験型のトークイベントを開催します。このイベントは、挑戦的な研究開発を推進する国の大型研究プログラム「ムーンショット型研究開発事業」との関連で行うものです。今回テーマとなるのはムーンショット目標8「2050年までに、激甚化しつつある台風や豪雨を制御し極端風水害の脅威から解放された安全安心な社会を実現」。
イベント前半では、NHK Eテレの映像やNPO法人ガリレオ工房のステージ上での実験と参加者の手元実験を通じて気象の基本や昨今の豪雨被害について学びます。イベント後半では、ムーンショット目標8の研究者の方々をお招きし、研究の最前線についてうかがうとともに、気象研究の未来について考えます。
「気象制御」の研究では、気象予測技術の向上や開発だけでなく、社会がどのように研究開発を受けとめ、合意形成していくかを考えることも重要です。参加者と研究者とが直接対話することで、みなさんの声を今後の研究開発に取り込んでいきます!

プログラム

第1部「なんで雨は降るの? ~映像とガリレオ工房の実験で体感する気象のキホン~」

Eテレの貴重な映像や、科学の楽しさを伝える活動に取り組んでいるNPO法人ガリレオ工房制作の実験を参加者全員が体験することにより、気象の基礎知識を理解します。
登壇者:滝川 洋二氏、早川 詩音氏

第2部「どこまで気象は激しくなるの? ~映像で見る豪雨災害の激甚化~」

昨今の豪雨被害の状況を映像やデータを用いて理解します。また、台風が発生するメカニズムなどについて、研究者から紹介します。
登壇者:筆保 弘徳氏

第3部「2050年のてるてる坊主 ~研究者と語る気象研究の未来~」

ムーンショット目標8で研究を推進している研究者から、2050年に目指していることや、最新の研究成果、研究開発の喜びや苦労をうかがいます。そのうえで、科学技術を社会がどのように受けとめ、いかに合意形成していくか、研究者とともに考えていきます。
登壇者:三好 建正氏、山口 弘誠氏

サイドイベント

イベント終了後、ムーンショット目標8の研究者が日頃どのような活動をしているのか、各プロジェクトの研究者と対話をしながら、研究の様子を知ることができるサイドイベントを開催します。日常の研究風景の展示や、台風下の海面がどのような挙動をしているかを観察できる模型の展示、研究者自らが出題する気象に関するクイズなどを実施します。事前申し込み不要です。

  • 台風クイズ大会 ~TRCスペシャル3~ (筆保プロジェクト)
  • 都市豪雨や線状降水帯ってどうやって起こるの? ~山口先生に聞いてみよう~ (山口プロジェクト)
  • 研究者がガチ議論!~数字で描く気象制御と防災~ (澤田プロジェクト)
  • 見えないものを見てみよう ~AIによる超解像の世界~ (小槻プロジェクト)
  • 台風のしくみ ~風と波の関係~ (高垣プロジェクト)

ゲストスピーカー

滝川 洋二 の写真

滝川 洋二

NPO法人ガリレオ工房 名誉理事長

早川 詩音 の写真

早川 詩音

NPO法人ガリレオ工房 理事

筆保 弘徳 の写真

筆保 弘徳

ムーンショット目標8 プロジェクトマネージャー/横浜国立大学 総合学術高等研究院 台風科学技術研究センター長

三好 建正 の写真

三好 建正

ムーンショット目標8プログラムディレクター/理化学研究所 計算科学研究センター チームリーダー

山口 弘誠 の写真

山口 弘誠

ムーンショット目標8プロジェクトマネージャー/京都大学 防災研究所 准教授

開催概要

開催日時
2024年3月31日(日) 13:30~15:30
サイドイベント:15:30~17:00(申し込み不要。ご自由に会場にお越しください)
開催場所
日本科学未来館 1階 シンボルゾーン
対象
小学校高学年以上推奨
参加人数
200人
参加費
無料 (入館料も不要) ※常設展やドームシアターの鑑賞は別料金
字幕の視聴について
本イベントでは、音声認識字幕アプリを使用し、イベント会場に字幕を表示いたします。
参加方法
【事前申し込み制】(先着順)

※事前申し込みは終了しましたが、当日立ち見も可。サイドイベントもご参加いただけます。

撮影について
・イベント中にカメラ撮影が入り、未来館の公式サイトやSNS、各種報告書など、また、研究者の研究報告書やアウトリーチ活動などで使用される場合があります。
・撮影不可の場合には、遠慮なくその旨をスタッフまでお申し出ください。
・お客様ご自身による写真や動画の撮影について、個人でお楽しみいただく範囲であれば撮影いただけますが、他者の方が映りこまないようにご注意ください。
主催
国立研究開発法人科学技術振興機構 (ムーンショット型研究開発事業部、日本科学未来館)
共催
内閣府、文部科学省
協力
NHKエデュケーショナル
後援
東京都教育委員会、東京臨海副都心まちづくり協議会、NHK
お問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(開館日の10:00~17:00)
お問い合わせフォーム

ムーンショット型研究開発制度

ムーンショット型研究開発制度は、我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発(ムーンショット)を推進する国の大型研究プログラムです。

https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/index.html