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みなさんが好きな草木はなんですか?

イネはどこからきたの? 同じスギでも地域によって形が違う? 植物の秘密を読み解くカギは遺伝情報にあります。
それぞれ異なる視点から植物に関する大発見をし、令和5年(第17回)みどりの学術賞(※)を受賞された、津村義彦さん(筑波大学)、倉田のりさん(国立遺伝学研究所/総合研究大学院大学)からお話しをうかがいます! 植物研究の最前線を歩まれているお二人のリアルな声を通して、植物の世界や植物を研究する醍醐味に迫ってみましょう。
植物が好きな方、植物の研究に興味がある方はもちろん、研究者ってどんなことしているのかを知りたい方もぜひお越しください。植物と研究に関する刺激的な2時間をいっしょに過ごしませんか?

イベントは3部構成です。

第一部 日本の多様な気候に適応してきた樹木たち ~スギやブナの遺伝的地域性~

スギの葉っぱのトゲトゲした形は太平洋側と日本海側でことなります

日本海側のスギは太平洋側のスギと違って、雪を落とすためにトゲトゲした葉が短くまとまった形をしています。北海道にはえるブナの葉は鹿児島のものよりも3倍近い大きさがあります。同じ種類の樹木でも、地域によって見た目や性質に違いがあるんです。
それぞれの地域に根づいた樹木は、祖先からその地域に合わせた特徴を遺伝情報として引き継いできました。スギやブナの地域性を長らく研究してきた津村さんと一緒に樹木の地域ごとの違いを観察しながら、地域性が生まれた理由を聞いてみましょう。

第一部:13:30~14:15
登壇者:津村義彦さん(筑波大学 生命環境系 教授/山岳科学センター長)
ファシリテーター:上田羊介(科学コミュニケーター)

第二部 ゲノムに刻まれた進化の歴史 ~イネの栽培化の起源~

夏の自由研究の代名詞「バケツ稲」! イネはどこからやってきたの? ゲノムの情報から読み解きます。

ジャポニカ米やインディカ米などお米にはいろいろな種類がありますが、その起源はたった1種の野生のイネです。目には見えないお米の数千年の進化の歴史は、遺伝情報が記されたゲノムに刻まれています。イネのゲノムを長らく研究してきた倉田さんと一緒に実際にイネを観察しながら、わたしたちがいつも食べているお米の起源に迫ります。ゲノムを通して植物を見るおもしろさを体感してみませんか?

第二部:14:20~15:05
登壇者:倉田のりさん(国立遺伝学研究所 名誉教授/総合研究大学院大学 名誉教授)
ファシリテーター:青木皓子(科学コミュニケーター)

第三部 植物座談会

イネや木の研究者は普段どんな風に植物を見るのでしょう

牧野富太郎をモデルにしたドラマの影響で注目が集まる植物学者の植物との接し方。今回登壇する倉田さんと津村さんは、ふだんどんなことを考えながら植物を見ているのでしょうか。ざっくばらんな座談会形式で、研究者の植物への視点に迫ります。

第三部:15:10~15:30
登壇者:倉田のりさん・津村義彦さん
ファシリテーター:上田羊介(科学コミュニケーター)

※「みどりの学術賞」は、国内において植物、森林、緑地、造園、自然保護等に係る研究、技術の開発その他「みどり」に関する学術上の顕著な功績のあった個人に授与される賞です。

ゲストスピーカー

津村 義彦 の写真

津村 義彦

筑波大学 生命環境系 教授/山岳科学センター長

スギやブナなどの日本の主要な木を遺伝学の視点から研究し、森林の保全の仕方を考えてきました。ジョギングや登山などの運動が趣味で、最近は自転車で霞ヶ浦のまわりを走ることにハマっています。

倉田 のり の写真

倉田 のり

国立遺伝学研究所 名誉教授/総合研究大学院大学 名誉教授

イネゲノム研究の基盤作りに取り組み、イネの遺伝情報を用いた進化や生殖など様々な研究に展開してきました。推理小説が趣味。気の向くままにガーデニング、ハイキング、散策、裁縫などを楽しんでいます。

ファシリテーション

上田 羊介 の写真

上田 羊介

科学コミュニケーター

ダイエットが趣味です。雨上がりの屋久島で水に濡れたコケを眺めるのが好きです。

青木 皓子 の写真

青木 皓子

科学コミュニケーター

旅行が趣味です。植物は特に育てるのが好きです。今年はアサガオが気になる。

アーカイブ動画

開催概要

開催日時
2023年7月29日(土)13:30~15:30
第一部:13:30~14:15, 第二部:14:20~15:05, 第三部:15:10~15:30
開催場所
日本科学未来館 3階 ハブスペース
※本イベントは撮影し、後日YouTubeの未来館チャンネルにてアーカイブ配信を予定しています。
対象
小学5年生以上を推奨
※遺伝子やDNAのお話のパートがあります
参加人数
70人(事前申し込み制、先着順)
※席に余裕がある場合は、当日も受け付けます。
→満員御礼につき、当日参加枠の受付はございません
※好評につき、参加人数を大幅に増やしました。
参加費
無料
※館内をご観覧する場合は別途入館料が必要となります
字幕の視聴について
本イベントでは、音声認識字幕アプリを使用し、イベント会場に字幕を表示いたします。
参加方法
【事前申し込み枠】(先着順)
ページ上部の「お申し込みフォーム」より事前申し込みを受け付けいたします。
※申し込み期間は2023年6月19日(月) 12:00から7月28日(金) 12:00まで
※申し込みはお1人様のみとなります。複数名でご参加の場合は、お手数をおかけしますが、お1人ずつ応募をお願いいたします。
※席に余裕がある場合は当日のご参加も可能です。
主催
日本科学未来館、内閣府(みどりの学術賞及び式典担当室)
お問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(開館日の10:00~17:00)
お問い合わせフォーム