涙を流す人に「共感」したら、あなたはどうしますか?

日常生活から仕事まで、人と人との関係が語られる際によく耳にする「共感」について、脳神経科学と文化人類学の研究者とともに理解を深める、オンラインのトークセッションです。

誰かが足の指をイスにぶつけるのを見て、「痛そう!」と共感してしまう。そんな経験はありませんか? 思わず駆け寄ってさすってあげることもあれば、辛くて顔を背けてしまうこともあるでしょう。どうやら「共感」は、わたしたちが他者のために行う行動(向社会行動)のきっかけになることもあれば、「共感」ゆえに相手を避けてしまうこともあるようです。

今回のイベントでは、脳神経科学と文化人類学の研究者をお呼びし、脳のしくみと、実社会における人間行動、双方から、「共感」とは何かを考えていきます。イベントの後半では、皆さんからの意見や質問もいただきながら、「共感」がどのような場面で生まれ、人と人との関係の中でどう働くのか、を掘り下げていきます。

「他者によく共感してしまいがち」または「共感なんてできない」と感じている方、ダイバーシティやインクルージョンに興味がある方はぜひこの機会に、私たちと一緒に「共感」を見つめ直してみませんか。

※本トークセッションは、科学と社会をつなぐ広場「サイエンスアゴラ2022」の関連イベントです。

研究者からのお話

脳神経科学では、自分を他者と同じ存在とみなすタイプの共感と、自分と他者をあくまで別の存在として相手の状況を推測するタイプの共感が、関わり合ってはたらくと考えられています。それぞれの共感と向社会行動との関係について、脳機能を画像から解析する分野の第一人者、定藤規弘氏からお話しいただきます。

また、「共感」が生じるか、またそれが向社会行動に結びつくかには、その人が属する文化の影響はないのでしょうか。気鋭の文化人類学者である松村圭一郎氏からは、異文化に分け入って暮らした経験や、氏が“共感大国”と評するエチオピアと日本の比較をもとに、実社会の人間行動を観察して得た知見をお話しいただきます。

ゲストスピーカー

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定藤 規弘

生理学研究所 システム脳科学研究領域 心理生理学研究部門 教授

1994年京都大学大学院医学研究科修了。博士(医学)、放射線診断専門医。専門は脳神経科学、医療画像。機能的MRIなどの脳機能画像法と、脳波計測などの電気的手法を用い、人間の高次脳機能のメカニズムを研究している。

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松村 圭一郎

岡山大学 文学部 准教授

2005年京都大学人間・環境学研究科修了。博士(人間・環境学)。専門は文化人類学。エチオピアなどのフィールドと日本を往復しながら、社会の成り立ちを紐解いている。主な著書に『うしろめたさの人類学』『はみだしの人類学』。

企画・ファシリテーション

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飯田 綱規

日本科学未来館 科学コミュニケーター

心理学やシミュレーション研究の専門家など、研究者と参加者とが対話するイベントを多く担当。科学技術や社会について考える基礎として「人間とは何か」に注目しています。登場人物に「共感」しながら見られる映画が好き。

開催概要

開催日時
2022年10月20日(木)19:00~20:30
開催場所
Zoomウェビナーにてインターネット配信します。
対象
どなたでもご参加いただけます。
参加人数
制限なし
参加費
無料
字幕の視聴について
本イベントでは、Zoomウェビナーの文字起こしツールによるコミュニケーション支援を行います。使用する場合は、Zoomメニュー内「字幕」を選択してください。
※音声を文字に変換する際に、一部変換間違いが発生する場合がございます。ご了承ください。
参加方法
下記申込サイト(イベント管理サービス「Peatix」内)からお申し込みください。申込には、Peatixへの登録が必要となります。
外部サイトへ移動しますhttps://peatix.com/event/3369391
主催
日本科学未来館
お問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(開館日の10:00~17:00)
お問い合わせフォーム

サイエンスアゴラ2022

サイエンスアゴラとは、あらゆる人に開かれた科学と社会をつなぐ広場の総称です。 サイエンスアゴラは、異なる分野・セクター・代・国籍を超えた関係者をつなぎ、さまざまな人たちが各地で主体的に推進する活動の広場です。 この広場に集まる人たちが多様な価値観を認め合いながら、対話・協働を通じて、これからの「社会とともにある科学」と「科学とともにある社会」の実現を目指します。

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