科学技術と想像力は互いを高め合うか

アゴラ市民会議は、いま気になるトピックを科学技術との接点でとりあげ、さまざまな分野の専門家と市民が自由に議論するセッションです。3回目となる今回は「想像力」をとりあげます。

見えていないものを描きだす、欠けている情報を推測する……私たちが日常なにげなく働かせていた「想像力」は、コロナ禍によって人やものとのリアルな接触が制限されたことで、これまで以上の重要性を帯びてきています。
リモート化やロボット化など、接触や体験を代替してくれる新たなツールが普及した一方で、それだけでは埋められない“何か”を補うために想像力をフル稼働しなくてはならかったこの一年半。「想像力」は私たちの日々を満たすとともに、未来をかたちづくる重要な鍵なのかもしれません。
それでは、そもそも想像力とはどんな力なのでしょうか。科学技術から生みだされる知見は、私たちの想像力に何をもたらすのでしょうか。教育、テクノロジー、自然科学等から専門家をお招きし、今ここにないものを思い、既知と未知をつなごうとする人間の営みを掘り下げます。

ゲストスピーカー

タカハシ ショウコ(モデレーター)

ロボットエクスペリエンスデザイナー/インキュビオン株式会社CEO

本田技研工業在籍中に二足歩行ロボットASIMOの事業化に携わり、様々な実証実験や導入支援に従事。ロボットが溶け込める環境や社会的な仕組みのデザインの必要性を痛感し渡墺。アート・デザインを通じて技術と社会の橋渡しを実践するアルスエレクトロニカ フューチャーラボのクリエイティブプロデューサーを経て、2018年より現職。サイエンスアゴラ2021推進委員。

池田 文人

北海道大学 高等教育推進機構 教授

京都大学理学部生物化学科を経て、NAIST情報科学研究科(自然言語処理学・認知科学)を修了。工学博士。1996年から(株)NTTデータ勤務。2001年より現職。「AIは何を問えるか?」をテーマに、問いの評価と創造について研究。問いを大切にするフィンランドの教育を広めるためムーミン物語を教材とした教養科目を開講。主な著書に『フィンランドの理科教育』(明石書店、共著)など。趣味は楽器演奏(Vn、Cb、P)とバドミントン。

近藤 滋

大阪大学 大学院生命機能研究科 教授

京都大学医化学教室(本庶佑教授)で分子免疫学を学び学位取得(医科学博士)。1995年、本庶研助手の時に、魚の皮膚模様が「波」でできていることを自宅アパートの実験で発見。これが40年以上の間、実在が疑われていた「チューリング波」の証明となり、いきなり数理生物学者に転向。主な著書に『波紋と螺旋とフィボナッチ』(学研メディカル秀潤社)、『いきもののカタチ』(学研プラス)等。

櫻井 翔

電気通信大学大学院 情報理工学研究科 特任助教

2014年東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻修了。博士(工学)。東京大学特任研究員、首都大学東京特任助教を経て、2016年より現職。専門はHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)、VR、身体性認知科学。主に身体性の拡張・表現手法の研究に従事。マンガ家としても活動しており、主な作品に人工知能学会コンテンツ「教養知識としてのAI」がある。
外部サイトへ移動しますhttps://www.ai-gakkai.or.jp/resource/ai_comics/

菊田 隆一郎

18歳/2022年1月より米国大学留学予定

2021年3月高校卒業、2022年1月よりニューヨーク大学で教育学を専攻。教育のスタイルに順応できず公立小学校を退学。不登校・転校を経験、学校教育が生徒の人生に大きな影響を与えることを身を以て感じる。原体験をもとに、高校生と大人が対話するイベントの企画や大学入学共通テスト記述式問題についての記者会見など、学生の目線で教育の課題解決に挑戦。現在はチームラボ株式会社でインターン生として学校建築プロジェクトに携わる。

アゴラ市民会議「科学技術と想像力は互いを高め合うか」

開催概要

開催日時
2021年11月3日(水・祝)15:00~17:00
※本イベントは、①15:00~16:30の市民会議、②16:30~17:00のアフタートークの二部構成です。
①は録画を後日公開します。②はライブ配信参加者と登壇者との自由な交流の時間です。この分の録画は非公開ですので、ぜひライブ配信に参加して登壇者との対話をお楽しみください。
開催場所
Zoomウェビナーによるオンライン配信
参加方法
「サイエンスアゴラ2021」の参加登録ページよりお申込みください。
主催
科学技術振興機構、日本科学未来館