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国立民族学博物館の人文知コミュニケーター(※)の神野知恵さんと参加者のみなさんによる対話型オンラインイベントです。神野さんが研究している日本や韓国のお祭りについて紹介してもらい、その後みなさんとお話をしながら、人々が集うことの価値をあらためて問い、考えを深めます。
みなさんはこれまでの人生で、いろいろな「集い」に参加してきたかもしれません。正月やお盆などの家族行事、学校の友人と遊ぶ時間、会社の仕事でのミーティング、同僚や仲間との飲み会、音楽イベントや地域の祭りなど……世の中には、様々な「集い」があります。
しかし、近年、SNSやオンラインコミュニケーション技術が発達し、また、昨年来のコロナ禍によって、人々の「集い」は急速にリアルからオンラインへ変化してきました。技術によって、どこにいても人と繋がることができるようになるなかで、これまでよりも満ち足りた社会になるのでしょうか。
そのような変化が起きているいま、あらためて「集い」の価値を考える必要があります。本イベントでは、韓国の祭りや、文化を理解するために重要な概念だと神野さんが提唱している「ほどき(プリ)」という考え方に注目します。「ほどき(プリ)」は、絡まったり結ばれたりした糸・紐状のものをまっすぐに戻すことだけでなく、人間関係でのもつれや葛藤を緩和させることという意味を含みます。この「ほどき(プリ)」という考え方には、現代に生きる私たちの生き方や社会の作り方に通じるヒントがあるかもしれません。
「集い」のかたちが変化していく社会において、私たちがどのように生きていくことが幸せか、あるいはどのような技術があると幸せなのかを、一緒に議論してみましょう。
※ 人文知コミュニケーターとは、人間文化の研究成果を発信し、双方向のコミュニケーションを通して社会の要望や評価を研究現場に還元する能力を備えた研究者です。
ゲストスピーカー

神野知恵(かみの ちえ)
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立民族学博物館 人文知コミュニケーター・特任助教
2016年、東京芸術大学大学院音楽研究科で博士(音楽学)を取得。博士研究では、1950~70年代の韓国で一世を風靡した女性農楽団の演奏者に注目し、その演奏の特徴や、次世代への継承を主題とした。2018年より国立民族学博物館機関研究員、2021年2月より現職。現在の研究テーマは、日本と韓国の専業芸能集団の比較。とくに、西日本で現在も旅の生活を続ける伊勢大神楽の研究を行っている。著書に『韓国農楽と羅錦秋──女流名人の人生と近現代農楽史』(風響社、2016)など。
企画・ファシリテーション

加藤木ひとみ
日本科学未来館 科学コミュニケーター

佐久間紘樹
日本科学未来館 科学コミュニケーター
関連ブログ

開催概要
- 開催日時
- 2021年9月23日 (木) 17:00~18:30
- 参加方法
- Zoom(Web会議システム)を使用します。
- 対象
-
「集い」について登壇者とお話ししてみたい方
双方向的なコミュニケーションを想定しています。参加者の顔が見える状態(マイク・ビデオOK)でのご参加可能な方。
- 参加人数
- 20名(抽選)
- 参加費
- 無料
- 参加方法
-
【事前申込枠】
下記に表示される「お申し込みフォーム」より事前申込を受付いたします。
※申込期間は2021年9月14日(火) 17:00まで
・イベント中は常に参加者全員の顔が見えるよう、ビデオONへのご協力をお願いいたします。
・いただいたご意見は匿名で未来館のSCブログに掲載させていただく場合がございます。
不安な点がある場合は、お問い合わせ先、あるいは応募フォームの備考欄にてご連絡ください。
- 主催
- 日本科学未来館
- 共催
- 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
- お問い合わせ先
-
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(代表)