中瀨氏が携わった「丹波の森構想」の舞台、丹波地域の夕ぐれ時

庭や街路樹から、公園や里山まで、さまざまなみどりがつくりだすまちの景観は、そこに住む人たちの豊かな心をも育む、とても大きな存在です。しかし、まちのみどりを守り維持することは決して簡単ではありません。学術的な理論はもちろん、地域や行政などさまざまな立場の人の参加が欠かせません。
令和2年(第14回)みどりの学術賞を受賞された中瀨勳(なかせ・いさお)氏は、緑地計画工学の理論にもとづいた景観づくりを進め、市民とともにそれを守る活動をリードしてきました。今回のイベントでは、中瀨氏が館長を務める兵庫県立人と自然の博物館と未来館をオンラインでつなぎ、これまでの研究活動にまつわるエピソードや、私たちがみどりと共生するための秘けつを伺います。中瀨氏が創設や運営に携わった兵庫県立有馬富士公園や丹波の森研究所、また中瀨氏とともに阪神淡路大震災からの復興を花と緑で支援する活動を行った方々もゲストでお呼びし、中瀨氏とともに歩んだみどりの活動についてお話いただきます。

また、イベントの実施にあたっては、全国の視聴者のみなさんから、あなたのまちのみどりについてコメントを募集します。いただいたコメントはイベントにて紹介します。各地で異なるみどりの景観について知れば、それぞれの場所ならではの特徴に気づくことができ、身近なみどりをもっと好きになれるかもしれません。
あなたの原風景、あるいは今暮らしているまちの風景のみどりに思いをはせながら、私たちとみどりの未来について考えてみませんか? みなさんのご参加をお待ちしております!

ゲストスピーカー

中瀨 勳 の写真

中瀨 勳

兵庫県立人と自然の博物館 館長、兵庫県立淡路景観園芸学校 学長、兵庫県立大学 名誉教授

大阪府高槻市出身。農学博士(九州大学)。大阪府立大学農学部助教授、カリフォルニア大学客員研究員などを経て、兵庫県立人と自然の博物館の設立準備に携わる。以後、兵庫県立人と自然の博物館主任研究員、次長、副館長を経て、2013年より館長。
日本造園学会賞、兵庫県功労者表彰、日本博物館協会顕彰、日本造園学会上原敬二賞など受賞多数。

企画・ファシリテーション

深津 美佐紀 の写真

深津 美佐紀

日本科学未来館 科学コミュニケーター

「みどりでつくる、人とまち」

開催概要

開催日時
2020年11月7日(土) 14:30~15:30
開催場所
YouTube Live(Miraikan Channel)にてインターネット放送します。
参加費
無料
主催
日本科学未来館、兵庫県立人と自然の博物館、内閣府(みどりの学術賞及び式典担当室)
お問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(代表)