[ロゴデザイン:大島依提亜 氏]

今年度未来館は、新型コロナウイルスと共に生きる時代に、広くゆったりとした展示空間を生かした新しい科学館の楽しみ方を、シリーズとして提案しています。

第2弾となる今回は、未来を考える映画イベント「Cinema未来館」を開催。「SFは未来のシナリオか?」をコンセプトに、2日間にわたり6本のSF映画を上映します。さらに各日1回、映画のテーマに関連した専門家をお呼びし、スペシャルトークセッションを行います。
いま、私たちは、これまで持っていた価値観や行動様式の変容を求められる事態に直面しています。一方で、現実に起こりつつある事態は、すでに、過去に映画や小説、漫画などで未来の姿として描かれてきました。SFが描く未来世界の状況と課題、そしてそこに生きる人々の姿から、私たちは何を読み取るべきなのでしょうか。
パンデミックだけではなく、SFが描いてきた物語は、自分たちが生きる未来に実際に起こりうる--この実感を多くの人が持っている今だからこそ、考えるべき未来のシナリオを共有するためのイベントです。SFが描いてきた未来の姿と研究者・クリエイターが伝える現実の姿を重ね合わせ、これから訪れる世界の可能性と、そこへ向かう前に私たちが考えるべきことを、参加者の皆さんと共に探ります。

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1. スペシャルトークセッション
「『レディ・プレイヤー1』と未来のアイデンティティ」



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2. スペシャルトークセッション
「『ガタカ』から考える未来の命」



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上映作品とタイムテーブル

10月24日(土) 「人間と情報の未来」

A:監視社会 10:20~12:45(受付10:00~)

©2019映画「AI崩壊」製作委員会

AIの急速な発展と社会への浸透により、人の価値をAIによって判断することが可能になるかもしれません。技術を生かすも殺すも人間。では、どう使えばよいでしょうか?
上映作品:「AI崩壊」(2020年) 
監督:入江悠
出演:大沢たかお、賀来賢人、広瀬アリス

B:ロボット 13:20~15:35(受付13:00~)

©2015 Columbia Pictures Industries, Inc., LSC Film Corporation and MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved.

人と人との接触を避けざるをえない現在の世界において、ロボットの活躍の場は急速に広がっていくでしょう。ロボットと人間の関係は、これからどのように変わっていくと思いますか? 私たちはロボットに何を求めるのでしょうか?
上映作品:「チャッピー」(2015年) ※PG-12作品
監督:ニール・ブロムカンプ
出演:シャールト・コプリー、デヴ・パテル、ヒュー・ジャックマン

C:仮想現実 16:20~20:00 ※スペシャルトークセッション含む(受付16:00~)

©2018 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI)Limited and RatPac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved.

ウィズコロナ時代を迎えた私たちはコミュニケーションの転換点に立っています。リアルとバーチャルという概念が溶け合い、境界がなくなり、仮想現実が「仮」でなくなりつつあるいま、私たちにとっての「現実」とは何なのでしょうか?
上映作品:「レディ・プレイヤー1」(2018年) 
監督:スティーブン・スピルバーグ、
出演:タイ・シェリダン、オリビア・クック

スペシャルトークセッション 「『レディ・プレイヤー1』と未来のアイデンティティ」

※映画鑑賞後に休憩をはさみ実施

ゲストスピーカー 

宮本道人 の写真

宮本道人

科学文化作家、筑波大学システム情報系研究員、株式会社ゼロアイデア代表取締役

1989年生。フィクションと科学技術の新しい関係を築くべく、研究・評論・創作。編著『プレイヤーはどこへ行くのか』、原案漫画連載「教養知識としてのAI」(人工知能学会誌)、対談連載「VRメディア評論」(日本バーチャルリアリティ学会誌)、共同企画連載「SFの射程距離」(SFマガジン)など。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。

久保友香 の写真

久保友香

メディア環境学者

日本の視覚文化の工学的な分析や、シンデレラテクノロジーの研究に従事。著書に『「盛り」の誕生ー女の子とテクノロジーが生んだ日本の美意識ー』(太田出版、2019年)。2000年、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科卒業。2006年、東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了。博士(環境学)。東京大学先端科学技術研究センター特任助教、東京工科大学メディア学部講師、東京大学大学院情報理工学系研究科特任研究員などを務めた。

企画・ファシリテーション

宮田龍 の写真

宮田龍

科学コミュニケーター

10月25日(日) テーマ「人間と生命の未来」

D:不老不死 10:20~12:20(受付10:00~)

©TMS

「死にあらがう」ためのテクノロジーの発展は、いつしかその範囲を超え、「生命を自在に操る」可能性を示唆しています。生命を操ることで、我々は何を得、何を失うのでしょうか?
上映作品:「ルパンvs複製人間」(1978年)
監督:吉川惣司
原作:モンキー・パンチ

E:人工生態系 13:20~15:45(受付13:00~)

©2013 SNOWPIERCER LTD.CO. ALL RIGHTS RESERVED

人口増加、少子化、食糧危機、気候変動、そしてパンデミック。世界がはらむ複数の、そして相反する問題を完全にコントロールした、新たな生態系を作ったとしたら・・・・それはユートピアでしょうか?
上映作品:「スノーピアサー」(2013年)※PG-12作品
監督:ポン・ジュノ
出演:クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン

F:命の価値 16:20~19:30 ※スペシャルトークセッション含む(受付16:00~)

スペシャルトークセッション 「『ガタカ』から考える未来の命」

©1997 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

遺伝子を操作する技術が進むと、「命の価値を判断する」という考えが生まれるかもしれません。病気になりにくく、IQが高い。・・・・果たしてそれは本当に “優れた遺伝子”といえるのでしょうか? そのとき生じるかもしれない差別やあつれきに、私たちはどう向き合うべきでしょうか?

上映作品:「ガタカ」(1997年)
監督:アンドリュー・ニコル
出演:イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウ

※映画鑑賞後に休憩をはさみ実施

ゲストスピーカー

八代嘉美 の写真

八代嘉美

神奈川県立保健福祉大学教授、慶應義塾大学医学部生理学教室訪問教授

専門は幹細胞生物学、科学技術社会論。造血幹細胞研究で学位を取得後、科学技術社会論的研究を開始し、幹細胞研究および再生医療に関する社会受容の形成やコスト面などの社会実装に関する研究を開始する。2009年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。博士(医学)。2009年、慶應義塾大学医学部生理学教室特任助教、2011年東京女子医科大学先端生命医科学研究所特任講師、2012年慶應義塾大学医学部総合医科学研究センター特任准教授、2013年京都大学iPS細胞研究所特定准教授を経て2018年より現職。2019年より一般社団法人日本再生医療学会理事。

佐藤大 の写真

佐藤大

脚本家

1969年生まれ。19歳の頃、主に放送構成・作詞の分野でキャリアをスタートさせる。
その後、ゲーム業界、音楽業界での活動を経て、現在はアニメーションの脚本執筆を中心に、さまざまなメディアでの企画、脚本などを手がけている。脚本代表作として、『カウボーイビバップ』、『攻殻機動隊 STAND ALONECOMPLEX』、『交響詩篇エウレカセブン』『エースコンバット3 エレクトロスフィア』、『バイオハザード:リベレーションズ シリーズ』など。

企画・ファシリテーション

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園山由希江

科学コミュニケーター

開催概要

開催日
2020年10月24日 (土) ~25日 (日)
開催場所
日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン
対象
中学生以上を推奨
参加人数
各回 100人 (各回ごとの事前申し込みが必要です)
参加費
無料(入館料不要)
その他
スペシャルトークセッションは音声認識字幕アプリ「UDトーク」によるコミュニケーション支援を行います。
※ご希望の方は、UDトークアプリをご自身の端末にダウンロードの上、お使いいただけます。
※音声を文字に変換する際に、一部変換間違いが発生する場合がございます。ご了承ください。
※UDトークは無料でご利用いただけるアプリです
別ウィンドウで開きますUDトーク (外部サイトに移動します)

参加申し込み

【ご参加にあたっての注意事項】

※複数上映の鑑賞を希望される方は、上映ごとにお申し込みください(各回入れ替え制、自由席)。
※PG12 の作品には一部過激なシーンが含まれます。12歳未満の方は保護者の方同伴でのご参加をお勧めします。
※上映開始後30分を超えてのご入場はお断りする場合があります。また、必ず上映開始前に受付を済ませてください(各回上映開始20分前より受付)。
※ブルーレイディスクでの上映となります。
※会場座席には傾斜がついておりませんのであらかじめご了承ください。また、席はスタッキングチェアの予定ですので、長時間の着席に不安のある方はクッション等のお持ち込みをお勧めいたします。
※メディアによる取材、および未来館広報などの目的でイベント全体の様子を写真・映像で撮影し使用する場合があります。予めご了承ください。
※スペシャルトークセッションの様子は、映像撮影し後日未来館Youtubeチャンネルでの公開を予定しています。
※常設展を見学する方は、別途事前予約と入館料が必要です。

【感染症対策について】

※本イベントでは入場人数を制限のうえ、ソーシャルディスタンスを確保した座席配置を行っています(先着100名)。
※入館時およびイベント中はマスクの着用をお願いいたします。
※入館時に入口で検温を行います。37.5℃以上の方はイベントにご参加いただけませんのでご了承ください。
※体調がすぐれない場合は、イベントへの参加をお控えください。
※お申し込み時に登録いただいた個人情報は、本イベントの参加者・関係者に感染が判明した場合の連絡に使用することがあります。また保健所等の関係機関に提供する場合があります。

上記の事項にご了承いただけましたら、以下にお進みください。

【参加方法】

事前申し込みの受付は終了いたしました。
空席がある場合、当日でもご参加いただけます。直接会場へお越しいただき、会場にて受付をお願いいたします。

主催・問い合わせ先

主催
日本科学未来館
協力
CINEMORE(シネモア) 
お問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(代表)