近畿大学「マンモス復活プロジェクト」をまとめる三谷 匡 博士と、マンモスの細胞核が動いた瞬間を捉えた山縣 一夫 博士が、実際に研究室で使用している研究機材やサンプルを携えて登場。「マンモス復活プロジェクト」についての解説トークから、普段研究室でしか見ることのできない細胞サンプルを用いた操作実験を公開で行います。さらに、貴重なマンモスの細胞サンプルを参加者のみなさんと一緒に観察するワークショップも開催する盛りだくさんの内容です!

解説!「マンモス復活プロジェクト」

近畿大学生物理工学部、先端技術総合研究所の数多くの研究者たちが力を結集して推進している「マンモス復活プロジェクト」。本展では、その研究者たちの模様をサッカーチームに見立ててコミック風のパネルで紹介しています。今回は、そのチームをまとめる"ホトケのミタニ"こと三谷博士が、「マンモス復活プロジェクト」について、分かりやすく説明し、観覧者の疑問に答えます。

細胞を操る!?マイクロマニピュレーション公開実験!

「マンモス復活プロジェクト」では、マウスの卵子に移植したマンモス細胞核が生命活動の兆しを見せたことが大きなニュースとなりました。実は、細胞や細胞核は肉眼では見えない「マイクロメートル」の世界の話。生命科学の研究者たちは、この微小な細胞の操作を顕微鏡や専用機器を使って、手作業で行っていることをご存知でしたでしょうか?今回は"神の眼を持つ男"こと、山縣博士が、普段は研究室の中でしか行われない、卵子の観察、操作をみなさんの目の前で行います。研究者が見ているマイクロメートルの世界のヒミツをお見逃しなく!

君もマンモス細胞を観察しよう!スマホでできる細胞観察ワークショップ!

世界的にも貴重な、マンモスの細胞サンプルが会場に登場。顕微鏡を使って、みなさんと一緒に、マンモス細胞の観察を行います。また、小学4年生~中学生を対象に、スマートフォン/タブレットと、モバイル顕微鏡を使用した、細胞観察ワークショップを行います(定員30名、10時より整理券配布、参加にはマンモス展チケットが必要)。三谷博士、山縣博士と一緒に、さまざまな細胞を観察してみましょう。

ゲストスピーカー

三谷 匡 博士

近畿大学 生物理工学部 教授 (京都大学大学院博士課程修了 農学博士)

専門は生殖生物学、発生工学で、哺乳動物の胚発生や幹細胞について研究。特に、受精卵で発生のプログラムが始まる仕組みや幹細胞を未分化で維持する仕組み、生殖補助医療に関する基礎研究に取り組む。
「マンモス復活プロジェクト」では、松本和也博士(近畿大学生物理工学部教授)の指揮の下、プロジェクト全体をサポートし、まとめている。「マンモス展」の近大チームパネル中では、コーチ"ホトケのミタニ"として登場し、暖かく、そして情熱的にチームを導いている。

山縣 一夫 博士

近畿大学 生物理工学部 准教授 (筑波大学大学院博士課程修了 博士(農学))

専門は分子発生学、発生工学で、哺乳動物の生殖、特に精子や卵子が作られる過程や、受精、その後の初期胚発生について「顕微鏡で視る」研究に取り組み、不妊症の解明や、家畜動物の繁殖への応用も目指している。
「マンモス復活プロジェクト」では、マウス卵子へ注入されたマンモス細胞核の観察を担当。自ら開発した手法「ライブセルイメージング」にて、細胞核が生命現象を起こす決定的瞬間を観察する。「マンモス展」ではMF"神の眼をもつ男"として登場し、大活躍を繰り広げる。

開催日時
2019年10月26日(土) 14:00~15:45
スケジュール  
14:00~14:30 「マンモス復活プロジェクト」研究者トーク
14:30~15:00 細胞マニピュレーション公開実験
15:00~15:45 細胞観察ワークショップ
開催場所
日本科学未来館 1階 コミュニケーションロビー
対象
どなたでもご参加いただけますが、小学生4年以上を想定したイベント内容です。
※細胞観察ワークショップは小学4年生~中学生までが対象です。
定員
観覧:100名程度(立ち見も可)
細胞観察ワークショップ:30名(小学4年生~中学生まで)
参加費
無料
※「細胞観察ワークショップ」参加には、マンモス展入館券の提示が必要です。
参加方法
観覧:事前申し込み不要。直接会場にお越し下さい。
細胞観察ワークショップへの参加は、当日10:00より会場で配布する整理券をお受け取りください。(先着30名)
主催
日本科学未来館、フジテレビジョン
協力
近畿大学生物理工学部、オリンパス、成茂科学器械研究所、科学コミュニケーション研究所(SCRIさくり)

開催報告

近畿大学「マンモス復活プロジェクト」をまとめる三谷 匡 博士と、マンモスの細胞核が動いた瞬間を捉えた山縣 一夫 博士が、実際に研究室で使用している研究機材やサンプルを携えて登場。200名を超えるお客様の前で、「マンモス復活プロジェクト」に関するトークの後、研究室同様の顕微鏡やマニピュレーターを駆使し、卵子のマイクロマニピュレーションを参加者と一緒にライブ実験!本物の研究に”触れられる”貴重な機会に、参加者からは驚きと興奮の声が漏れていました。この参加者の中から未来の生命科学研究者が誕生するのでしょうか。