街路樹の花で季節の移ろいを感じたり、木陰で休んだり、公園でお花見やピクニックをしたり...、まちのみどりは私たちの生活を豊かに、そして快適にしてくれます。しかし、人間がつくりだした都会のような環境でも、草木が生き生きと育つことができるのはなぜなのでしょう?

輿水肇(こしみず・はじめ)氏は、屋上や埋立地といった人工的な土地にみどりを根づかせる方法を確立しました。この業績に、第13回みどりの学術賞が贈られています。
人工的な土地でも草木が育つために必要な土の量を調べたり、まちのみどりを維持するためのマニュアルを作成したりした背景には、どのような思いがあったのでしょうか。今回は輿水氏の研究成果のお話はもちろん、実験にまつわるエピソードや、みどりに対する思いなどもお話しいただきます。

日々、当たり前のように花やみどりに囲まれて過ごしている皆さん!目線を下げて「土」に注目すれば、まちのみどりを見る目が大きく変わるかもしれませんよ!

ゲストスピーカー

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輿水肇

公益財団法人都市緑化機構 代表理事・理事長

1944年東京生まれ。東京大学農学部卒業後、同大学院に進学。農学博士。明治大学農学部教授として、人工地盤における緑地植物の植栽に関する研究に従事した。日本造園学会、日本緑化工学会など、農学・工学関連の学会長を歴任。日本造園学会 学会賞、日本公園緑地協会北村賞、日本緑化工学会学会賞、日本造園学会上原敬二賞、日本公園緑地協会 佐藤国際交流賞など受賞多数。

企画・ファシリテーション

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深津美佐紀

日本科学未来館 科学コミュニケーター

「みどりの学術賞」とは

みどりの学術賞は、5月4日の「みどりの日」についての関心を促進し、植物、森林、自然環境などについて、国民の理解を深めることを目的に創設された学術賞です。国内において植物、森林、緑地、造園、自然保護などに係る研究、技術の開発その他"みどり"に関する学術上の顕著な功績のあった個人に内閣総理大臣から授与されます。

※主催者が当日撮影した写真やビデオを、日本科学未来館や内閣府等の記録や広報、また登壇者の論文執筆、学会発表などの目的で使用する場合があります。あらかじめ、ご了承ください。

開催日時
2019年8月4日(日) 14:30~15:30
開催場所
日本科学未来館 5階 コ・スタジオ
参加費
入館料のみ
参加方法
事前予約不要。直接会場までお越しください。
主催
日本科学未来館
共催
内閣府
問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(代表)