私たちの生活は、さまざまな技術によって支えられています。たとえばどこかに出かけるとき。自転車や車、電車、飛行機などを使うことで、離れた場所までスイスイ移動できます。しかし車いすだったら、家の前にある階段をのぼることもできない......のでしょうか?
たしかに、歩行者が無意識に超えているわずかな段差でも、車いすにとっては負担が大きいのは事実。ですが、最先端の技術を使えば、でこぼこだらけの道を自力で進んだり、階段の上り下りをしたりと、これまで車いすでできないと思われていたこともできるようになってきています。もしかすると将来は、歩くよりも車いすの方が便利に移動できるようになるかもしれません。

そんな車いすの技術を推し進めるきっかけのひとつが、スイス発の競技大会「サイバスロン(*)」。車いすでの階段の上り下りなど、日常の動作をこなす技術を競います。サイバスロンでの勝利を目指し、車いすの技術開発が進むのです。

このトークセッションでは、階段をのぼれる電動車いすを開発中の技術者、青木岳史先生をお招きし、その技術についてお話しいただきます。青木先生は5月5日、川崎市で開催される「サイバスロン車いすシリーズ日本2019」に出場予定。優勝を目指して技術開発中です。難しい課題に挑む技術に、 "わくわく"を感じてください。そして、青木先生と一緒に、車いすでもできること、車いすだからできること、こんな車いすがあったらいいのに!などなど、考えてみませんか?

*サイバスロン
障害のある人たちが、技術者と協力して開発した最先端機器を使って日常生活に必要な動作を競う国際競技大会。車いす以外にも、義手や外骨格など、6種類のレースで構成されます。2016年スイスで始まり、4年に1度の開催を予定しています。「サイバスロン車いすシリーズ日本2019」はそのスピンオフ大会です。

※コミュニケーション支援として音声認識字幕を表示します。

ゲストスピーカー

青木岳史

千葉工業大学 先進工学部 未来ロボティクス学科 准教授

2004年 東京工業大学大学院にて博士号取得。人の役に立つロボットやツールの創出を目指す。これまでに災害救助ロボット、福祉・介護ロボット、農業用ロボット、柔軟変形ロボットの研究開発を行ってきた。そうした技術を車いすに応用・発展させ、2019年5月5日に開催される「サイバスロン車いすシリーズ日本2019」に出場予定。

企画・ファシリテーション

田中 沙紀子

日本科学未来館 科学コミュニケーター

開催日時
2019年5月2日(木) 12:30~13:00、15:30~16:00
※2回とも内容は同じです
開催場所
日本科学未来館 5階 コ・スタジオ
対象
どなたでも
定員
50名程度、満員の場合は立ち見も可能です
参加費
入館料のみ
参加方法
事前予約不要、直接会場までお越しください
主催
日本科学未来館
協力
スイス大使館
問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(代表)