思考や感情の中枢であり、身体の様々な機能をコントロールしている脳。最先端の研究は、脳の作動原理について、どのような青写真を描き出しているのでしょうか。

脳神経科学分野で活躍する若手・中堅の研究者が、印象的な体験談やエピソードを用いて自身の研究内容を紹介することで、脳の謎を解き明かしていく興奮を皆さんと共有します。今回は、2週に分けて3名ずつ、合計6名の先生方に登壇していただきます。内容は、神経難病の治療、マウスの攻撃行動、トリの歌学習、ポジティブ思考のしくみ、脳活動からの心の解読、脳免疫細胞と多岐にわたります。

プレゼンテーションの後は、研究内容のおもしろさや、そこにかける研究者の熱い想いがどこまで伝わったか、皆さんにジャッジしていただきます。登壇者は皆さんのご意見を参考にし、さらにプレゼンテーションをブラッシュアップさせて、本番の市民公開講座に臨みます。皆さんの率直なご意見が本番成功のカギになるかも!

脳神経科学は進化し続けており、このイベントでは、その最先端の研究に触れることができます。皆様のご来場をお待ちしております。

Part1 (5月28日(日)開催) 登壇者

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勝野雅央

名古屋大学大学院 医学系研究科 神経内科学 教授

「神経難病の治療に挑む:脳科学200年の戦い」
主な研究テーマは、運動ニューロン疾患などの神経難病の病態機序解明と治療法開発。

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高橋阿貴

筑波大学 行動神経内分泌学研究室 助教

「けんかと暴力の脳科学」
攻撃行動が過剰になってしまう生物学的なメカニズムの研究を、マウスを用いて行っている。

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矢崎陽子

沖縄科学技術大学院大学(OIST) 准教授

「歌を学ぶトリから学ぶこと」
トリの歌学習をモデルにし、幼少期に経験に依存して脳が発達する仕組みを研究している。

Part2 (6月4日(日)開催) 登壇者

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神谷之康

京都大学大学院 情報学研究科 知能情報学専攻 教授

「ブレイン・デコーディング:脳から心を読む技術」
機械学習を用いて脳信号を解読する「ブレイン・デコーディング」のパイオニア。

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山田真希子

量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 チームリーダー

「ポジティブ思考の脳科学」
精神症状発現に関わる認知バイアスの神経メカニズム研究を通じて、ヒトのこころの生成原理についての科学的解明を目指している。

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和氣弘明

神戸大学大学院 医学研究科 システム生理学分野 教授

「光で迫る脳免疫細胞の機能」
2光子顕微鏡を用いた生体イメージングで、脳構造・機能の可視化からグリア細胞の生理機能の解明に挑んでいる。

※本イベントでは、第40回日本神経科学大会 市民公開講座「脳科学の達人」(2017年7月23日(日)に幕張メッセにて開催予定)のプレゼンテーションを、本番とほぼ同じスタイルで、一足先にご覧いただけます。
※プレゼンテーションの後には、リラックスした雰囲気の中でプレゼン内容や研究生活について、演者の先生を交えてご歓談いただく時間も設けております。特に、将来、脳神経科学を学んでみたい高校生や大学生は、登壇者に実際の研究の様子などについて、いろいろ質問してみましょう。

開催日時
2017年5月28日(日)、6月4日(日) 12:00-14:00
開催場所
日本科学未来館 5階 コ・スタジオ
対象
脳神経科学に関心がある方。これから脳神経科学を学んでみたい高校生や大学生の方。
定員
40名程度(定員を超えた場合は、立ち見でのご見学も可能です)
参加費
入館料のみ
参加方法
事前申し込み不要。 直接会場にお越し下さい。
主催
日本科学未来館
共催
日本神経科学学会
問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(代表)